10万円超えの日本酒のお味は？ 超〜リッチなペアリングディナーに潜入

こんにちは〜、LEON.JPの岸澤です。新年を迎えたばかりと思っていたら、アッという間にひと月が過ぎようとしていますね。オリンピックイヤーとなる今年は、改めて日本に向き合いたいな〜と思う次第です。

まず身近なところからということで、日本酒の現状を知ってみる、というのはいかがでしょうか？

日本酒ブームが浸透し、「おちょこ女子」と呼ばれる日本酒好きの女性も当たり前になった昨今。世界的な和食ブームに後押しされて、海外からも日本酒へのラブコールが届くようになりました。

そんな状況も加わって、これまでにないラグジュアリーな日本酒が登場したのだそう。日本酒をめぐる新たな動きを、"美味しく"取材してまいりました。

その動きを担うのが、「SAKE100（サケハンドレッド）」という高級日本酒ブランド。その名の通り、『100年誇れる1本を』をテーマに、スペシャルな日本酒を造っています。興味深いのは、日本各地の名だたる酒蔵に熱いオファーをして「SAKE100」がオリジナル銘柄を開発しているところ。山形県の楯の川酒造、奈良県の美吉野醸造、兵庫県の沢の鶴、石川県の数馬酒造など、日本酒好きなら一度は聞いたことのある酒蔵かと。

開発過程も独特で、既存の商品をベースに手を加えるのではなく、新規のアイデアを酒蔵に持ち込むという、新商品開発に限りなく近いつくり方をしているそう。そうして、各酒蔵の特性を生かしながら、高品質な新銘柄を生み出しているというわけ。

そんなSAKE100の日本酒は、店舗販売がありません。というのも、各酒蔵にて徹底管理のうえ、保管されているから。最高の状態で楽しんでもらうため、注文を受けてから直送されるのです。

そんな特別な日本酒を試す機会として、SAKE100は、人数限定のペアリングディナーを実施しています。

過去にはパレスホテル東京など、名店ばかりで開催。昨年12月には、広尾のフレンチレストラン「Ode（オード）」で実施されました。

コース内容は、SAKE100のために改めて考えられたもの。1杯目は、フラッグシップ銘柄の『百光（びゃっこう）』。花のような香りとフルーティな味わいを持ち、白ワインのように白身魚のカルパッチョなどに合わせることができます。ふくよかさがあるので、燗にしても◎。

そのあとも、個性的なオリジナル銘柄が続きましたが、提供時の温度まで緻密に計算され、日本酒の奥深さをしみじみと感じさせられました。同じ銘柄でも、温度によって驚くほど味わいが変わるのです。

このペアリングディナーに参加後、実際にボトルを購入される方も多いのだそう。実際に味わい、その魅力に納得してから購入できるのは、消費者としてはうれしいですよね。

また先日、25年熟成酒『現外2020』が本数限定で発売されました。ウイスキーを年数表記で選んで味わうように、熟成味を楽しむという日本酒の新ジャンル。

その誕生は偶然の賜物で、阪神淡路大震災で倒壊を免れた醸造タンクの中から酒の元となる酒母が奇跡的に発見されました。当時、酒母の状態から清酒にしたために不均衡な味わいだったこのお酒は、20年を超える熟成を経て甘味・酸味・苦味・旨味といった要素が複雑に絡み合い、それらが高いレベルで調和。

当時のだれもが予想しなかった絶妙なバランスの味わいへと変化したのだそう。500mlで16万5000円と、お値段も超リッチですが、一度試すと納得の味わいです。

ちなみに、SAKE100のペアリングディナーとお知らせは、SAKE100のニュースレターに登録することで届くとのこと。日本酒好きはもちろん、珠玉の日本酒を試したい方は、ぜひ。特別なデートにもぴったりですよ。