2016.07.11
テクノロジーの進化でクルマはもっと楽しくなる!
携帯電話とパソコンの2役をこなすスマートフォンに代表されるようにテクノロジーの進化によって、ひとつのアイテムがさまざまな役割を果たす時代になった。それが顕著に表れているのがクルマであり、スポーツカーが日常の足として使えたり日常の足であるサルーンが趣味性の高いスポーツカーとして楽しめたりと1台で何役もこなせるように。今回はそんなクルマをキャッチアップしてみた。
JAGUAR [ジャガー]
革新的技術と力強さが新しいジャガーのカタチ
先進装備=ジャガーの方程式が確固たるものに
自動車に用いられるテクノロジーの進化は時代を追うごとに加速している。それもそのはず、進化を促しているのは主にエレクトロニクスであり、その開発スピードは機械をはるかに上回っているからだ。このことは、スマホのほうが自動車より頻繁にモデルチェンジをしているというシンプルな事実からもうかがい知ることができる。
もっとも、主にバーチャルな世界を対象とするスマホのテクノロジーだけで現実の自動車を走らせることは不可能だ。あくまでもエレクトロニクスはメカニズムが持つ力を拡大してパフォーマンスを改善するとともに、効率や快適性を向上させるのに用いられているととらえるべきだろう。
つまりドライビングシーンに応じてXFのキャラクターを一変させられるわけで、たとえて言えば、ある時は従順な飼い猫のように、そしてまたある時は獲物を追う肉食獣のように変貌できるのと同じこと。アメリカヒョウの別名をもつジャガーにふさわしい装備といえるかもしれない。
PEUGEOT [プジョー]
フランスならではのお洒落なデザイン性も魅力のひとつ
都市型SUVやハッチバックは最新技術の宝庫
タイヤの空転を敏感に察知して出力を素早く繊細にコントロールすることは、たとえレーシングドライバーであっても人間には困難。その証拠に、最新のレーシングカーにはトラクションコントロールが装備されている例が少なくない。さらに3008はミシュラン製マッド&スノータイヤを標準装備。トラクションコントロールをこのタイヤの特性に最適化することにより、最高レベルの走破性を獲得したのである。
BMW [ビーエムダブリュー]
先進安全装備を手に入れた「駆け抜ける歓び」
BMW1シリーズは先頃実施されたマイナーチェンジで装備類を充実。ドライビングアシスト機能として新たにレーン・デパーチャー・ウォーニング、前車接近警告機能、衝突回避・被害軽減ブレーキを搭載した。ここで注目すべきは、衝突回避・被害軽減ブレーキに歩行者検知機能が組み込まれている点だ(118iスタンダードを除く)。
実は、初歩的な自動ブレーキの多くは歩行者を検知できず、最悪の場合には重大な事故を招く恐れもある。もっとも、先進安全装備といっても過信は禁物。あくまでも事故を防止する責任はドライバーにあることをお忘れなく。さらにLEDヘッドライトを装備したほか、ドライビング・パフォーマンス・コントロールによりパワートレーンやステアリングの特性を設定できるなど、ここでもテクノロジーの進化がクルマの進歩に大きく役立っている。
LAMBORGHINI [ランボルギーニ]
日常の足としても使えるスーパーカー
ひとつのセンサーから3つのデータを割り出す従来の方式に比べると、X軸、Y軸、Z軸回りのモーメントをそれぞれ独立して計測しているために複雑な計算が不要となり、反応速度が格段に向上。高速で高精度な車体の姿勢制御が可能になった。
AUDI [アウディ]
日常の足としても使えるスーパーカー
つまり、ファン・トゥ・ドライブの面でもテクノロジーの進化は大きく寄与しているのである。
※2016年7月号掲載企画抜粋