2021.06.19

【最新】プロが選ぶ、注目の腕時計3選

腕時計の最前線で活躍するジャーナリスト3人が、2021年の新作からイチオシモデルをリコメンド! 今回は、“未来を感じる”3モデルが揃いました。

CREDIT :

文/福田 豊、鈴木裕之、篠田哲生

素材も、機能も、デザインも。腕時計の進化がココに!

腕時計の面白さのひとつが、懐中時計から続く伝統的なメカニズムを受け継ぎながら、最先端の加工技術や素材を積極的に取り込んでいること。腕時計の中に18世紀から21世紀までが凝縮されているとさえ言えるのです。

今回は“最先端”という観点で、2021年の新作から3名の時計ライターにオススメを選んでいただきました。

◆ 福田 豊が選んだのは……

パネライ「サブマーシブル eLAB-ID™」

▲ 「サブマーシブル eLAB-ID」自動巻き、エコチタニウムケース(44mm)、リサイクルドファブリックストラップ。30気圧防水。世界限定30本。745万8000円/パネライ(オフィチーネ パネライ)
今年の新作で、ある意味、最大の注目作。一般的に機械式時計はエコといわれるものの、しかし製造に新規の資源を使用するのは事実です。対してこちらは、重量の98.6%がリサイクル素材というコンセプトモデル。

例えば、ケースやダイヤルや地板には、チタンをリサイクルしたECOチタン™を使用。脱進機にはリサイクルしたシリコン、インデックスと針にはリサイクルしたスーパールミノヴァを使用しています。

そして何より素晴らしいのが、そうした革新的なリサイクルの実現のため、さまざまな分野からサプライヤーを選び出し、そのリストを公表したこと。

つまりこれは、他メーカーもリサイクル素材を使用すべき、というメッセージ。これはサスティナブルな社会実現への小さいけれど大きな一歩。まさに大注目作なのです。
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◆ 鈴木裕之が選んだのは‥…

ブルガリ「オクト フィニッシモ パーペチュアル カレンダー」

▲ 「オクト フィニッシモ パーペチュアル カレンダー」自動巻き、チタンケース(40mm)×ブレスレット。 683万1000円(予価)/ブルガリ(ブルガリ ジャパン)
次々と薄型時計のワールドレコードを塗り替えてきた「ブルガリ」。手巻きトゥールビヨンから始まったその試みは、もっと一般的なベーシックムーブメントへと波及した後、ついに永久カレンダーを生み出すまでに進化しました。

「ブルガリ」が長い年月をかけて取り組んできたのは、ただ薄い時計を作るのではなく、実用性の高い薄型時計に仕上げること。驚くほど薄いプラットフォームに複雑機構を収め、これをデイリーユースできるところまで仕上げた点に、同社が目指した未来が見えてきます。

ダイヤルに配置されたカレンダー表示も可能な限り大きくされて、太めのフォントワークで読み取りやすさも十分。薄くて壊れないことが時計の未来像なのでしょう。
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◆ 篠田哲生が選んだのは……

ゼニス「デファイ エル・プリメロ 21 フェリペ・パントン エディション」 

▲ 「デファイ エル・プリメロ 21 フェリペ・パントン エディション」自動巻き、セラミックケース(44mm)、ラバーストラップ。10気圧防水。220万円/ゼニス
知的好奇心を刺激するモノとして、最新のメカニズムを搭載する時計と現代アートは、似ている存在かもしれません。それゆえ、アーティストとのコラボレーションモデルが増えているのですが、「ゼニス」がパートナーシップを結んだのは、グラフィティアーティストのフェリペ・パントン。

シックな配色が多い「ゼニス」の時計をキャンバスとし、針やインダイヤルなどを鮮やかにペイントしていますが、スケルトンモデルで派手過ぎないのも好感がもてます。ちなみにムーブメントの一部もレインボーカラーで着色しており、オーナーだけのお楽しみを隠しているのもうれしいところ。

華やかな時計なので、「それって何?」とコニュケーションのきっかけにもなりそうです。
※掲載商品はすべて税込み価格です

■ お問い合わせ

オフィチーネ パネライ 0120-18-7110
ゼニス 03-3575-5861
ブルガリ ジャパン 03-6362-0100

● 福田 豊(ふくだ・ゆたか)

ライター、編集者。『LEON』『MADURO』『ENGINE』『クロノス日本版』などの雑誌やwebで、ファッション、時計、クルマ、旅など、男のライフスタイル全般について執筆。webマガジン『FORZA STYLE』にて時計連載や動画出演多数。ロックTシャツの紹介をインスタグラムでやってます。
Instagram/@fukuda1959

● 鈴木裕之(すずき・ひろゆき)
1972年生まれ、東京都出身。フリーライター。時計専門誌『クロノス日本版』や『GQ』などで執筆。時計業界歴19年。共著に『ALL ABOUT RICHARD MILLE リシャール・ミルが凄すぎる理由62』(幻冬舎)がある。

● 篠田哲生(しのだ・てつお)
1975年生まれ。千葉県出身。講談社「ホット・ドッグ プレス」を経て独立。専門誌からファッション誌、ビジネス誌など幅広い媒体で時計企画を担当。『30過ぎたら男の時計選びは教養だ』(光文社新書)を上梓。

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