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2021.06.14

【腕時計のプロが認めた】2021年レトロモダンな新作はコレ!

腕時計の最前線で活躍するジャーナリスト3人が、2021年の新作からイチオシモデルをリコメンド! 今回は、ヴィンテージの味わい深さと最新の機能を両立させた、レトロモダンなモデルをご紹介します。

CREDIT :

文/福田 豊、鈴木裕之、篠田哲生

味わい深さと最新スペックを両立させたレトロモダン

加工技術の向上や新素材の導入によって“進化”を続ける腕時計業界ですが、一方で自らのヒストリーへを見直し“深化”させる動きからも目が離せません。

そう、今年もレトロな魅力あふれる復刻モデルがザクザク登場したのです。

近年ではヴィンテージウォッチへの人気も高まっていますが、現行モデルの高い防水性能に慣れた方にとっては普段使いに若干の不安もあるでしょう。その点復刻モデルなら、見た目は味わい深いヴィンテージ、機能は最新、とイイトコ取りなのです。

そんな復刻時計のオススメを3名の時計ライターに選んでいただきました。

◆ 福田 豊が選んだのは……

ブランパン「フィフティ ファゾムス ノー ラディエーション」

▲ 「フィフティ ファゾムス ノー ラディエーション」自動巻き、SSケース(40.3mm)、ラバーストラップ。300m防水。世界限定500本。152万9000円/ブランパン(ブランパン ブティック銀座)
フィフティ ファゾムスは1953年に誕生したモダンダイバーズウォッチの始祖。そんなことから歴史的名作が多数。こちらは、そのなかでも高名なモデルの復刻作です。

発光塗料として使用されていた放射性元素のラジウムが1960年代初頭に健康に有害と公言され、「ブランパン」はフィフティ ファゾムスがラジウム不使用で無害と明示することを決めました。黄に赤の放射線マークに黒の×印とNo Radiationの文字を入れた“ノー ラディエーション”ダイヤルのモデルを製作したのです。

それを見事に復刻させた本モデルは、インデックスや針のスーパールミノバを日に焼けた色味にしたのも、レトロ感満点。小振りの40.3mm径ケースも魅力です。ただし世界限定500本と少ないのが難点。なので即完売は必至でしょう。
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◆ 鈴木裕之が選んだのは……

ヴァシュロン・コンスタンタン「ヒストリーク・アメリカン 1921 - コレクション・エクセレンス・プラチナ」

▲ 「ヒストリーク・アメリカン 1921 - コレクション・エクセレンス・プラチナ」手巻き、プラチナ950ケース(40mm)、アリゲーターストラップ。世界限定100本。607万2000円/ヴァシュロン・コンスタンタン
20世紀初頭に初めて登場した“腕時計”のデザインが、一気に多様化していった時代が1920年代でした。狂騒の20年代と呼ばれた時代に、新しい文化や芸術の発信源となったのはアメリカです。

だから、「ヴァシュロン・コンスタンタン」により1921年に製造されたクッションウォッチは、そのエキセントリックさゆえに“アメリカン”と呼ばれたのです。

ムーブメントを45度回転させて搭載するヒストリーク アメリカン 1921は、2009年からレギュラー化されていますが、今年はこれに18KWGケースを追加。

シルバーグレインのダイアルとの組み合わせで、モノトーンな雰囲気が強調されています。ローマの革工房であるセラピアンが手掛ける、パティーヌ仕上げのカーフストラップも良く似合います。
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◆ 篠田哲生が選んだのは……

ブライトリング「プレミエ B15 デュオグラフ 42」

▲ 「プレミエ B15 デュオグラフ 42」手巻き、SSケース(42mm)、アリゲーターストラップ。100m防水。116万6000円/ブライトリング(ブライトリング・ジャパン)
クロノグラフは誰もが認める人気機構ですが、その進化を支えてきたのは「ブライトリング」です。現在の2つのプッシュボタンで、スタート/ストップとリセットを行う機構は同社が考案したものであり、計測機器としての使い勝手はもちろんのこと、デザインのバランスも優れています。

そんなクロノグラフの名門から登場した“デュオグラフ”は、要するに異なる2つの対象を計測するスプリットセコンド式クロノグラフのこと。

しかしレトロな2カウンター式にしたり、スプリット用のプッシュボタンをリューズと組み合わせたり、ムーブメントは手巻き式を採用したりと、歴史へのオマージュを込めており、全体的に温かみのある時計に仕上がっています。
※掲載商品はすべて税込み価格です

■ お問い合わせ

ヴァシュロン・コンスタンタン 0120-63-1755
ブライトリング・ジャパン 0120-105-707
ブランパン ブティック銀座 03-6254-7233

● 福田 豊(ふくだ・ゆたか)

ライター、編集者。『LEON』『MADURO』『ENGINE』『クロノス日本版』などの雑誌やwebで、ファッション、時計、クルマ、旅など、男のライフスタイル全般について執筆。webマガジン『FORZA STYLE』にて時計連載や動画出演多数。ロックTシャツの紹介をインスタグラムでやってます。
Instagram/@fukuda1959

● 鈴木裕之(すずき・ひろゆき)
1972年生まれ、東京都出身。フリーライター。時計専門誌『クロノス日本版』や『GQ』などで執筆。時計業界歴19年。共著に『ALL ABOUT RICHARD MILLE リシャール・ミルが凄すぎる理由62』(幻冬舎)がある。

● 篠田哲生(しのだ・てつお)
1975年生まれ。千葉県出身。講談社「ホット・ドッグ プレス」を経て独立。専門誌からファッション誌、ビジネス誌など幅広い媒体で時計企画を担当。『30過ぎたら男の時計選びは教養だ』(光文社新書)を上梓。

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