2017.05.08
バーゼル新作時計リポート〜クラシック回帰ではなくヴィンテージを現代的に〜
今や復刻時計はウォッチデザインのスタイルとして定着しドレス、スポーツを問わず、それぞれのカテゴリーを席巻します。しかし今年際立ったのは、クラシックの現代的解釈。時代の感性や最新鋭の技術を注ぐことで、ヴィンテージに現役感を吹き込む。そんなプロスペクティブなスタイルに注目です。
ファッションに例えていえば、何十年もしまい込んでいた服を取り出して着るようなものです。そこでパテック フィリップは永久カレンダーにヴィンテージの息吹を盛り込み、ブルガリは薄型という伝統の様式をコンテンポラリーなスタイルで表現しました。
またブレゲは文字盤の細部に百合の花や星形を記し、なんとも可愛らしく進化させています。いずれも時計史の文脈に沿うとともに、いまのファッションにも違和感なく溶け込み、大人の余裕を感じさせるのです。
クラシックスタイル×お茶目がモダンな印象に
左●クラシック 7787 ムーンフェイズ/327万円(予価)
Omega[オメガ]
"オメガ 1957 トリロジー"
Bulgari[ブルガリ]
オクト フィニッシモ オートマティック/155万円
Patek Philippe[パテック フィリップ]
永久カレンダー Ref.5320/902万円(予価)
2017年6月号より