2017.03.14

ジュネーブ新作時計速報 vol.2

今年も例年どおりに、1月にスイスのジュネーブで、S.I.H.H.をはじめとする時計フェアが開催されました。新たな時計シーズンが始まったのです。そしてその注目作が、まさにモテるオヤジさんにピッタリのものばかり。どうやら2017年は次なる相棒を見つける絶好の年になりそうです。

写真/堀 応樹 取材・文/福田 豊

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「ラグスポ時計」に改めて注目!

ラグジュアリースポーツ時計はLEONが創刊当初から大オススメし続けているもの。そして今年はその大当たりの年。ラグジュアリースポーツ時計の草創期である1970年代に生まれた歴史的名作を祖とする魅力的な新モデルが大充実したのです。

Audemars Piguet [オーデマ ピゲ]

ロイヤル オーク エクストラ シン 各550万円(予価)

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ラグジュアリースポーツの元祖の復刻作
1972年に生まれた世界初のステンレススティール製高級時計「ロイヤル オーク」がラグジュアリースポーツウォッチの始まり。そうして1977年にゴールドケースが登場。これはその40周年の復刻作。「AP」マークの位置など忠実な復刻が格好いい。自動巻き、18KYGケース(39㎜)×ブレスレット。9月発売予定/オーデマ ピゲ(オーデマ ピゲ ジャパン)
セクシーさが大きな魅力の新作が、「ラグジュアリースポーツ」のモデルたち。

ラグジュアリースポーツというのは、そもそもはヨットや乗馬やハンティングやフィッシングといった貴族的なライフスタイルのために生まれた時計で、それゆえスポーティではあるが超一級のラグジュアリーさを備えたもの。

そのためドレス時計に匹敵するエレガントさをもち、男の腕元に色気を薫らせるのです。

そしてこれらは、どれもがラグジュアリースポーツ時計の草創期である1970年代に生まれた名作を祖とするモデル。

ですからラグジュアリー感もセクシーさも抜群。オヤジさんの太くたくましい日焼けした腕元に、これまた最高にセクシーに似合うのです。
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どちらも歴史的名作を祖とする魅力的新モデル
左●「オーヴァーシーズ」は創業222周年を記念した1977年発表の「222」を祖とするラグジュアリースポーツ時計の名作。新作の小振りサイズがいまどきです。自動巻き、SSケース(37㎜)×ブレスレット(レザーとラバーのストラップ付属)。今夏発売予定/ヴァシュロン・コンスタンタン オーヴァーシーズ・スモールモデル/210万円(予価)
右●1979年に誕生した「ピアジェ ポロ」の進化版である「ピアジェ ポロS」の新作。名門ブランドの一本でありながらアンダー200万円という価格も魅力的。自動巻き、SSケース(42㎜)、ラバーストラップ。10気圧防水。世界限定888本。4月発売予定/ピアジェ ポロS/122万5000円(予価)(ピアジェ コンタクトセンター)

Girard-Perregaux [ジラール・ペルゴ]

ロレアート 38MM/112万円(予価)

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ブランド創立225周年を記念して待望の復活
1975年に誕生したラグジュアリースポーツの名作「ロレアート」が復活。8角形ベゼルやケース一体型のブレスレットなどのデザインをほぼそのままに、随所がアップデイトされた大注目作です。自動巻き、SSケース(38㎜)×ブレスレット。100m防水。5月発売予定/ジラール・ペルゴ(ソーウインド ジャパン)
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注目の「コンプリ時計」はやっぱり''ハイテク''でした

1月のジュネーブでも、3月のバーゼルワールドでも、時計フェアで注目となるのが、ハイコンプリケーション=超複雑機構のモデル。そして今年のS.I.H.H.ではハイコンプリケーションにもハイテクな新作が多数登場したのです。

Roger Dubuis [ロジェ・デュブイ]

エクスカリバー スパイダー カーボン/2300万円(予価)

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得意のスケルトン加工も魅力の超軽量モデル
ラインナップの大半がトゥールビヨンであるハイコンプリケーションの第一人者の新作。一般的なカーボンより30%も軽い多層カーボンケースにより超軽量化を実現。クルマのグリルを模したメッシュダイヤルも精悍。手巻き、多層カーボンケース(45 ㎜)、ラバー×ラバーテックストラップ。世界限定28本。9月発売予定/ロジェ・デュブイ

Richard Mille [リシャール・ミル]

RM17-01 トゥールビヨン/4980万円(予価)

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ハイテク素材がいつまでも美しく愛用できる
ダイヤモンドに継ぐ高硬度が長所であるハイテク素材のATZセラミックスをケースに使用したトゥールビヨンの新作。耐傷性に優れ、いつまでも美しく愛用し続けられるのが、うれしいポイントです。手巻き、ATZホワイトセラミックスケース(48×39.7㎜)、ラバーストラップ。今春発売予定/リシャール・ミル(リシャールミルジャパン)
時計フェアの話題の的は、ハイコンプリケーション=超複雑機構のモデル。ハイコンプリケーションは、いつも述べているように、時計趣味の究極のものですものね。

そして今年はハイコンプリケーションのモデルにもハイテクな新作が多数登場したのが注目点。ハイコンプリケーションはトゥールビヨンやミニッツリピーターに代表されるように、機械式時計の伝統の技術を受け継いだものが大多数であり、そのため伝統的なクラシックで重厚なデザインで作られるのが通常とされてきた。

しかし近年は先端素材を使用したり、デザインをモダナイズしたものなど、ハイテクなモデルが次々に登場。それが今年は例年以上に大充実をしたのです。

その代表が、これらのモデル。都会的にモダンに付けこなせるのが魅力で、オヤジさんに最高。やはり今年は時計の絶好の買い時の年なのです。

Ulysse Nardin [ユリス・ナルダン]

エグゼクティブ スケルトン トゥールビヨン/440万円(予価)

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デザインも素材使いもハイテクなのが注目点
機械式時計の伝統の技術を受け継いだ超複雑機構のトゥールビヨンを、このようなハイテクでモダンなデザインにしているのが注目点。また、ケースはチタニウム、ベゼルはセラミックと、素材使いもハイテクです。手巻き、Tiケース(45㎜)、カーボン調レザーストラップ。5月発売予定/ユリス・ナルダン(ソーウインド ジャパン)

HYT [エイチ・ワイ・ティー]

スカル ポケット/1654万円(予価)

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世界限定8個の稀少性も大きな魅力
HYTは機械式で液体を制御し、それにより時刻を表示する、唯一無二のハイコンプリケーション機構を創案した革新的ブランド。そのブランド初の懐中時計が登場。スカルをあしらったデザインや、チタニウムの素材使いが、ハイテクでモダンです。手巻き、Tiケース(59㎜)×チェーン。世界限定8本。3月発売予定/HYT(オールージュ)
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「レディス時計」の盛況も気になります

LEON読者のオヤジさんであれば、LEONがレディスモデルに大注目しているのはよくご存知のはず。そして今年はレディス時計の好作が大豊作。時計好きのオヤジさんには素晴らしい朗報となったのです。

IWC [アイ・ダブリュー・シー]

ダ・ヴィンチ・オートマティック・ムーンフェイズ 36(左)185万円、(右)144万5000円(ともに予価)

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女性のための「ダ・ヴィンチ」です
毎年、コレクションをリニューアルするIWCは、今年「ダ・ヴィンチ」を一新。丸型に戻ったことに加え、レディスを豊富に揃えたのが特徴。これはムーンフェイズモデルで小振りサイズが魅力的です。自動巻き、(左)18KRGケース(36㎜)、(右)SS×ダイヤモンドケース、サントーニ社製アリゲーターストラップ。4月発売予定/ともにIWC
LEONは毎シーズン、レディス時計にも大注目をしています。時計特集などで、ことあるごとにレディスのさまざまなモデルをご紹介してきました。

そのオススメしている理由は、もちろん女性への贈り物の参考としてというのが大きいですが、レディス時計には時計本来の魅力が詰まっており、オヤジさん自身のためというのもあるのです。

それは小振りなケースが古き良き時代のドレス時計のような雰囲気であり、vol.1でも述べた薄型ドレスウォッチと同様に、大人の男の色気が薫り立つ。

つまりレディス時計は、言うなれば今年の潮流のミニマルなモデルを先駈けたものであるのです。そしてそんなレディスの好モデルが今年のS.I.H.H.では大豊作。

さらにコンプリケーションのレディスモデルも大充実と、まさにオヤジさんには素晴らしいこと尽くめ。やはり今年は時計の絶好の買い時なのです。
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女性に独占させずに、オヤジさんも、ぜひ
左●「ポエティック コンプリケーション」の新作。パワーリザーブ量に応じて1~4回蝶が羽ばたくのが、まさに詩的な美しさです。自動巻き、18KWG×ダイヤモンドケース(40㎜)、アリゲーターストラップ。12月発売予定/ヴァン クリーフ&アーペル レディ アーペル パピヨン オートマタ ウォッチ/3030万円(予価)(ヴァン クリーフ&アーペル ル デスク) 右上●ボールにじゃれるパンテールの手が「分」を、ボールが「時」を表示する複雑機構モデル。その動きの可愛らしさが堪りません。自動巻き、18KWG×ダイヤモンドケース(40㎜)、アリゲーター ストラップ。6月発売予定/カルティエ パンテール ジュウーズ ウォッチ/1850万円(予価)(カルティエ カスタマー サービスセンター) 右下●2時位置のリュウズで星を配置し、その時刻にチャイムを鳴らすことのできるロマンティックなモデル。6時位置のナイト&デイ表示も美麗です。自動巻き、18KPG×ダイヤモンドケース(38.2㎜)、アリゲーターストラップ。今冬発売予定/ジャガー・ルクルト ランデヴー・ソナチネ・ラージ/307万5000円(予価)

Cartier [カルティエ]

左●パンテール ドゥ カルティエ ウォッチ MM/237万円(予価)

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伝説的レディスモデルが現代に再び
1983年に誕生し世界的人気を博したレディス時計の名作「パンテール」が再び蘇った。アップデイトされたブレスレットが、より美しくしなやかに手首にフィット。クオーツ、(左)18KYGケース(37×27㎜)×ブレスレット、(右)SSケース(30×22㎜)×ブレスレット。6月発売予定/ともにカルティエ(カルティエ カスタマー サービスセンター)

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