デジタル表示ダイヤル
時間を隠すことで、気になるから惑わす存在に
バーで飲んでいたら、コツコツとハイヒールの音が響いたとしましょう。そちらに目をやると、女性がちょうどカウンターの端に座りました。しかし彼女の横顔は、長い髪と大きなサングラスに隠されていてよくわからない……。いったいどんな女性なのか、俄然気になりますよね?
紹介するデジタル表示の時計には、似たようなミステリアスさがあると思うのです。美しいフォルムのゴールドケースに惹かれ、どんな時計だろうと目を凝らした人は、盤面がなぜか覆い隠されていることに驚くはず。針は存在せず、あるのは小窓の数字のみ。 「こんな時計を選ぶ人はナニ者?」と着用者そのものをミステリアスに見せる効果も発揮するでしょう。実はこの表示スタイルは昔からあるもので、現代の技術で作るとグッとモダンかつセクシーに見えるのも推しの理由。
興味を示した女性に時間の読み方を教えてあげれば、一気に距離も縮まることでしょう。色気というものは、時に隠すことで際立つということを承知の方なら、見逃せない一本です。
◆ オーデマ ピゲ
ブラック×ゴールドの色気あるツートーン

▲ 「ネオ フレーム ジャンピングアワー」自動巻き、18KPGケース(47.1×34㎜)、カーフレザーストラップ。2気圧防水。979万円/オーデマ ピゲ(オーデマ ピゲ ジャパン)
1929年発表モデルから着想した直線と曲線を組み合わせた長方形ケースに、メゾン初の自動巻きジャンピングアワーを搭載。黒いサファイアクリスタルで覆ったフェイスの上部の窓で時を、扇形の窓で分を表示。ケース側面に施された縦方向のゴドロン装飾はラグに向かって絞られ、フォルムの美しさが際立ちます。
◆ ルイ・ヴィトン
シンプルだからこそ薫るエレガンス

▲ 「タンブール オトマティック コンバージェンス ローズゴールド」自動巻き、18KRGケース(37㎜)、カーフレザーストラップ。30m防水。617万1000円/ルイ・ヴィトン(ルイ・ヴィトン クライアントサービス)
ポリッシュ仕上げのRGプレートの上部にある開口部で、連続回転式ディスクにより時・分を表示します。優雅な窓の形状は、ヴィトン家邸宅の内装に見られるアラベスク模様から着想。ケース裏からはアトリエ「ラ・ファブリク・デュ・タン ルイ・ヴィトン」開発の自社製ムーブメントの美しい造形を鑑賞可能。
◆ カルティエ
オリジナルデザインに最新キャリバーを搭載

▲ 「タンク ア ギシェ」手巻き、18KYGケース(37.6×24.8㎜)、アリゲーターストラップ。非防水。864万6000円/カルティエ(カルティエ カスタマー サービスセンター)
1928年に登場した“鉄仮面”の愛称でコレクターに知られる伝説の「タンク」が堂々の復活。12時位置の小窓で時を、扇形小窓で分を表示するスタイルはもちろん、サテン仕上げのゴールドケースや、サイズ面もオリジナルに近づけています。搭載するのは本作用に特別に開発されたジャンピングアワー式のCal.9755 MC。
◆ フランク ミュラー
ジャンピング機構を3連装した超絶モデル

▲ 「グランド カーベックス マスター ジャンパー」手巻き、18KPGケース(55.7×38㎜)、クロコダイルストラップ。日常生活防水。1507万円/フランク ミュラー(フランク ミュラー ウォッチランド東京)
小窓は上段が時、中段が分、下段が日付表示用で、すべて瞬時に表示が切り替わるジャンピング機構を搭載。このような時・分・日付のトリプルジャンピングは世界初です。開発期間約4年、総パーツ数371からなる新開発ムーブメントが三次元曲線ケースにみっちり収まる様は、ケース裏で鑑賞できます。
2026年8月号より
※掲載商品はすべて税込み価格です
■ お問い合わせ
オーデマ ピゲ ジャパン 03-6830-0000
カルティエ カスタマー サービスセンター 0120-1847-00
フランク ミュラー ウォッチランド東京 03-3549-1949
ルイ・ヴィトン クライアントサービス 0120-00-1854













