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2018.08.01

実は歳の差カップルの方がうまくいく、これだけの理由

渡部建さん(45歳)と佐々木希さん(30歳)や、いしだ壱成さん(43歳)と飯村貴子さん(19歳)など「年の差婚」が話題の昨今。実は歴史的にみても男女は歳の離れたカップルの方がうまくいくという説もあるのです。はたしてその真相とは?

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文/平井敦貴(LEON.JP)

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オトコの魅力は40過ぎて現れます

「吾、十五にして学に志す。三十にして立つ。四十にして惑わず。五十にして天命を知る」とは孔子の「論語」の一節ですが、このように、古来、オトコの一生は年齢とともに成熟し、大人の魅力も年を重ねていくごとに深まっていくと考えられていたのです。当然、女性たちは、より魅力を重ねた男性に惹かれていたわけで、歴史を紐解いても、日本では戦前まで、ひと回りぐらい年下の女性と所帯をもつのが当たり前でした。

ところが終戦を機に流入したアメリカン・カルチャーの影響で自由恋愛の機運が高まり、学校での男女共学が進んだこともあり、巷では“近場の出会い”からのカップルが激増。恋愛は歳の近い者同士がするものという風潮が加速し、さらにはそのまま結婚へと至る「恋愛結婚」こそが王道という意識が国民に刷り込まれていったのです。
その結果、いまの世の中では歳の差カップルはどうにも分が悪く、「親子みたいで不自然」とか「どうせ財産狙いでしょ」なんて声も多いわけですが、その判断には承服しがたい面もあるわけで。そもそも歳の差カップルこそ自然だった歴史を考えても、歳の近い友達カップルばかりがもてはやされる現代はおかしいのではないか。その点を改めて冷静に考えてみたいと思った次第。

そこで、歳の差カップルの現実を探るために、実際、歳の離れた男性と恋愛を楽しむ20代の女性に、年上男性の魅力を語っていただきました。そこから垣間見えた、歳の差カップルのメリットとは――?
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女性は相手を年齢“だけ”で判断しない

「私の周りはほぼ全員、年上男性と付き合ってます」

そう語るのは飲料メーカーに勤めるミサキさん(27歳)。目がくりくりとした小動物系の美人で、現在、41歳の彼氏と交際中だそう。そんなミサキさんに、まずは出会いを聞いてみました。

「今の彼とは社内恋愛です。ただ部署が違うので、付き合うまであまり話す機会はありませんでした。きっかけは同僚の送別会で、たまたま隣の席に座ったことで」

社内恋愛は年の差カップルの王道でしょう。ミサキさんは続けます。
「その送別会で、なんとなく彼に好きな食べ物を聞いたんです。そうしたら『手づくりハンバーグ』って答えが返ってきて(笑)。その時に『年上でしっかりした人に見えていたけど、実は子供っぽいところもあるのかな』って、普段の仕事熱心な彼とのギャップにドキッとしたんです」

社内では面倒見が良く、部下の信頼も厚いという彼。そんな彼の『手づくりハンバーグ』という言葉に、ミサキさんの母性本能はくすぐられたそう。

「それで『今度、お弁当にハンバーグつくりますね』という話になって。そこから連絡先を交換し、付き合うようになりました」

同じことを同年代の男性に言われても、ただの甘ったれで頼りない男に思えてしまったかもしれません。しかし歳の差があることでマイナスはプラスへと転換。しかも普段の誠実さがあったからこそ、そのギャップがミサキさんにはより魅力的に映ったのです。
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では、そんなミサキさんは14歳という年齢差をどう考えているのでしょうか。

「彼は筋トレが趣味で、そのせいか無駄なお肉もない引き締まった身体をしているんです。それと、スーツやシャツはいつもピシッとしていて髪も小まめにカットして清潔感があるので、オジサン臭は薄いですね」
と歳の差はあまり気にしたことがないようす。

「周りの女の子たちにも年上男性との恋愛を楽しんでいる人は多いです。もちろん既婚者もいますが、食事だけのデートや、一緒にジムに通ったりとか、ソフトな付き合いをしているカップルも多いんです。オトナ同士の付き合いというか、年齢が離れているとお互いの人生観が違うから、適度な距離感で付き合うのが暗黙のルールみたいになっていますね」

年齢差があることで、お互いが相手を客観的に見ることが容易になり、結果、適度な距離感をもって付き合える。これも歳の差カップルの大きなメリットではないでしょうか。
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出会いはバー。海外談義で意気投合

「バーで意気投合したのが20歳上の彼でした」

そう語るのは長身でグラマラスな体型のヒトミさん(29歳)。製薬会社で働く一方、年に数回は海外旅行に行くという自由気ままな美人です。そんなヒトミさんがアラフィフの彼氏と出会ったのは、行きつけのバーでのこと。

「私は海外旅行によく行くんですけど、タイへの旅行前日、立ち寄った新宿のバーで出会ったのが今の彼です。彼は商社に勤めているのですが、話をしていたらタイに5年ほど駐在していたのがわかって、その場で意気投合しました。よく商社マンはコミュニケーション能力が高いって言われますけど、世界を広く見ている彼の話は面白いですし、振る舞いも紳士的なので、出会ってすぐに好きになっちゃいました」
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大手商社の部長級であるという彼は、もちろん高収入。ただ、そんな彼氏が独身であるはずもなく――。

「そうですね。奥さんと子供がふたりいるっていうのは聞いています(笑)。でも、そのことでケンカになったりはしないです。もちろん私の前で奥さんや子供の話はしないのですが、お互いに惹かれ合ってるから『ソレはソレ、コレはコレ』みたいな感じです。私も彼にすべてを依存しているわけではないので、現状は良い関係が築けていると思います」

あっけらかんとそう答えるヒトミさん。ちなみに、そんな彼氏の見た目はというと。

「ダンディなオジサマというより、和風の顔でよく喋るので、落語家みたいな感じです(笑)。ただ、それなりに高収入なので身なりはきちんとしていますね。スーツや靴はすべてオーダーメイドですし、時計も日によって付け替えているみたいです。そういうところにお金をかけているので、見た目にも『大人の余裕』が出ていると思いますね」

では、ヒトミさんはそんな年上彼氏のどこに魅力を感じるのでしょうか。

「ひとことで言うと『知性』ですね。もともと高学歴だし海外経験も豊富なので、本当に色んなことを知っています。同年代を否定するつもりはないですが、例えば『ヨーロッパではテロが大変なんだよね』という話も、同年代がするのと彼が話すのとでは、そのリアリティや情報量がまったく違います。彼と話していると自分のレベルを高めてくれるような気がするので、そういうところは年上ならではの魅力ですね」

豊富な経験に裏打ちされた「知性」は大人ならではの財産。若い女性が自分より広い世界を知っている男性を尊敬のまなざしで眺めるのはごく自然なことでしょう。そして「尊敬できる」というのは恋愛と違って浮き沈みのない感情。これがベースにあることで、恋愛関係もより確かな地盤を築けるのですね。
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IT社長とは共通の趣味で繋がった

「16歳上の彼とは、もともとカラオケ友達だったんです」

そう語るのは、黒髪のショートカットに黒縁メガネをかけた、一見マジメな雰囲気のアミさん(28歳)。都内の北欧家具店で働く彼女は、彼と付き合って3年になるそう。

「実は私、学生の頃に歌手を目指していて、今でもたまにライブに出たりしているんです。その音楽仲間から紹介されたのが今の彼です」

大人しそうな見た目からは想像しづらいものの、アミさんは学生時代に歌手デビュー寸前まで行ったほどだそう。

「4年ほど前に音楽仲間からホームパーティーに誘われて、そこで初めて彼に会いました」

その時アミさんは24歳。ホームパーティーの主催者が当時40歳の彼だったそうです。

「彼はタワーマンションの高層階に住んでいて、毎週のようにホームパーティーを開いていたんですね。ゲームアプリ会社の社長で、かなり羽振りがよかったんです」

20名ほどのパーティーに参加していたのは、8割方が女性。彼はまさにハーレム状態で高価そうなシャンパンを次々と空け、アミさんは最初その雰囲気になじめなかったそう。ところが……

「彼はカラオケが大好きだったみたいで、パーティルームにカラオケセットが置いてあって。女の子たちが順番に歌っていたんですが、しばらくしたら私の番が回ってきて、主に90年代のヒット曲を歌いました。その時に彼がすごく褒めてくれたのがうれしくて」

では、そんなふたりがなぜ付き合うようになったのか。アミさんに尋ねると。

「ちょうどその頃、私の父がガンになってしまったんです。それで、病院のことや医療費のことをいろいろな人に相談していたんですけど、彼が一番親身になってくれたんですね。彼も20代の時に母親を亡くしたそうで、病院選びや保険のこと、私のメンタル面まで毎日相談に乗ってくれたんです。彼の経験や知識に基づいた話はすごく助かりましたし、自分の家族じゃないのにそこまでしてくれる彼に、気づけば本気になっていました」

結局アミさんはその思いを打ち明け、ほどなく交際に至ったそうです。

「やっぱりそういった包容力が、年上の人の魅力なんだと思います。話をちゃんと聞いてくれるし、そのうえで冷静にアドバイスをしてくれるので、一緒にいて安心感があるんですね」

自分のことだけでなく、周囲を気遣える精神的な余裕。さらに困った時に頼りになる、経験に基づいた適切な助言。これらも大人ならではのストロングポイントと言えるでしょう。
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大人のオトコだからこそ若い女性に与えられる「安心感」

以上、三者三様の「年の差恋愛」を見てきましたが、いかがでしたでしょうか。彼女たちが年上男性を魅力的と感じているポイントとを整理すると

● 場数を踏んだ精神的なゆとり
● 経験に裏打ちされた知性
● 懐の深さを感じさせる包容力
● いざという時の頼りがい
● 何はなくとも財力

などに集約できそうです。これらは皆、女性にとっては「安心感」につながる要素。そしてどれも男性が大人として経験を積んでこそ身につけられるもの。加えて女性からすると若い自分の魅力を引き出し、才能を伸ばしてくれると感じさせる期待値が大きいことも見逃せません。

恋愛に限らず人間関係がうまくいくために大事なことは「対等」であることだと言われています。対等とは精神的なギブ&テイクのバランスが取れている状態と言ってもよいでしょう。

この場合なら、女性が男性に対してもつ、「守られたい」「支えてもらいたい」という願望と、男性の「女性から頼られたい」「守りたい」「癒されたい」という願望がうまく噛み合うことで、結果としてギブ&テイクの絶妙なバランスが取れるのですね。

そして年齢差があるカップルは、お互い張り合う意識も生まれないために、冷静に自分たちの関係を見つめることが可能になり、精神的なバランスが取りやすいのではないでしょうか。

と縷々申してきましたが、もちろん同世代カップルでうまくいく人も大勢いると思います。それならそれでもちろん結構。ただ、そうでなくては“ならない”のではないということ。歳が離れているがゆえのいいこともあるし、逆に言えば女性が年上でも全然かまわない。歳の近いカップルだけが“まっとう”という今どきの常識にとらわれて、良い関係を築くチャンスを逃すことがもったいないと思うのです。

海外では当たり前の「歳の差恋愛」や「歳の差婚」が、日本でももっと普通の関係として認められ、ゆくゆくは誰も歳なんか気にせず、いくつになっても自由に恋愛を楽しめる世の中になれば……と切に願う次第です。

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