「限定」に騙されるなかれ。モテるオヤジは知性で勝負
たいていの男性は、この3つの言葉に弱いのだという。広告業界やサービス業界では、モテる常套句として、社員研修で教えるところもあるのだとか。
男性陣としては、思いあたるフシもあるだけに、カモにされないためにも、警戒しなくてはならない言葉ではあります。口説き文句にも、リテラシーがあるということでしょうね。
なぜでしょう?限りというのは、あなた限りに通じ、「あなただけよ」という誘いを暗示している惹句だからです。もちろん、その価値に見合った限定性もあるでしょうが、闇雲に誘いに乗っていては、ちと知性に欠けるのかなと。
そのあたり、リテラシーを効かせるのもオヤジの手練手管でございましょう。もっとも、高級ワインやシガーといった嗜好品は農産物ゆえ、収穫年の善し悪しや旬度もあるので、基本的に限定的なアイテムです。ゆえに、知性や経験、センスが物をいうわけです。
だから奥深くて面白い。ワイン通やシガー通がモテるのは、そうしたセンスやリテラシーを鍛えているからなのですね。さて、今月の一本は干支にちなんだ限定品なのだとか。
そのような文脈を踏まえ、この一本にどのような価値があるのか、ないのか。ご自身でじっくり吟味なさってくださいませ。
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中村孝則●コラムニスト
世界各地も独自の視点で読み歩き、さまざまなメディアでラグジュアリーライフを提案する。先頃、シガー評論家の広見護さんと共著で、シガー専門書「ザ・シガー・ライフ」(オータパブリケーションズ)を出版。