7回目を迎える今年のサブテーマは「トレ・ボン! 日本のテロワール」。日本各地のすばらしい食材、特に“和”のイメージが強い食材を使ったフレンチがランチなら2500円から、ディナーなら5000円均一で提供されるのですが、この参加レストランが素晴らしく、ミシュランの星を獲得するような名店が揃い踏みなんです。
「レストラン ナベノ-イズム」のディナーが5000円で食べられる!?
通常、ディナーコースは2万円の一本のみなのですが、「ダイナースクラブ フランス レストランウィーク」の期間中には特別コースを用意。それが、なんと5000円で提供されます。ね、すごいでしょ。そのコース料理の内容を一部、ご紹介しましょう。
【前菜】
「大心堂の雷おこしです。これには米が使われているでしょう? 僕の料理のテーマはフランスの食文化と日本の食文化の融合でして、30年間フランスに、フランス料理に学んできた僕が縁あって駒形にお店を持つことになり、僕にしか作れない、僕の店に来なければ食べられないフランス料理を発信したいと考えました」
2016年7月7日に店をオープンするまでの準備期間中、駒形周辺を徹底的に散策し、“駒形らしさ”を研究したのだそう。氷の上に乗っている組み紐は、蔵前の交差点にある町田絲店のもの。“縁を結ばせていただきます”という渡辺シェフからのメッセージが込められています。
フランス料理の母なる味であり、渡辺シェフの師匠であるジョエル・ロブション氏の故郷、ポワトゥー=シャラント産のバターや、出身地・千葉の特産物であるピーナッツも使用。
「じつは器にも意味があって、ナベノ-イズムのロゴの意匠と、キーカラーであるオレンジ、白、黒を取り入れている。つまるところ、僕の名刺代わりの一皿ですね」
実際、口にすると驚きました。甘味、辛味、酸味、塩味、苦味、そして旨味がすべて、この前菜で表現されていて、舌の上を駆け抜けていく。雷おこしをガリガリ噛むと体が覚醒し、食欲が湧いてくるんです。
【メインディッシュ】
【デザート】
このほかにも、「ナベノ- イズム」のスペシャリテである“そばがき”など2品が付いて計5品+食後の飲み物で5000円。繰り返しになりますが、これはまさにお値打ちです。渡辺シェフの真髄を身近に感じられる良い機会であることは間違いありません。
「常日頃からフランスに恩返しをしたいと考えていました。そんなときに、僕の、日本とフランスを融合した料理が評価され、こうしてフランスレストランウィークに参加させていただけるのは名誉なこと」
提供する特別コースは日本人としてフランス料理を学んできた彼の、彼なりの表現です。フランス人には作れない日本のフランス料理、ひと言でいえば“駒形テロワール”を、ぜひご堪能ください。
渡辺雄一郎シェフ
2004年からはエグゼクティブシェフとして活躍し、2007年より9年間ミシュラン東京において三ツ星を守る。2016年、東京・浅草に「ナベノ-イズム」をオープン。ちなみに、シェフにとって贅沢な一皿は「シンプルなもの」。
「死ぬ前に何を食べたいかと聞かれたら、僕は迷わず“せいろ”と答えます。あれこそが究極のシンプルですよ」。
■ レストラン ナベノ-イズム
住所/東京都台東区駒形2-1-17
営業時間:火曜~土曜 12:00~13:30(L.O.)、18:00~21:00(L.O.)、日曜 12:00~13:30(L.O.)
URL/http://nabeno-ism.tokyo/
予約・お問い合わせ/☎ 03-5246-4056
■ ダイナースクラブ フランス レストランウィーク2017
●開催期間:2017年9月23日(土)~10月9日(月・祝) 計17日間
●内容:参加全店舗にてランチ2500円または5000円、ディナー5000円の限定コースメニューを提供
※いずれも税・サービス料込、「ナベノ-イズム」ではランチ・ディナーとも5000円(アミューズ2品+前菜1品+メイン+デザート+食後の飲み物)のコースメニューのみ提供
●対象:全国の参加フレンチレストラン 約500店舗
●予約開始:2017年9月6日(水)10:00~
※ダイナースクラブ プレミアムカード会員は8月25日(金)10:00~、ダイナースクラブ会員は8月30日(水)10:00~
●予約方法:公式サイトより
URL/https://francerestaurantweek.com/
または、お電話にて直接店舗にご予約ください