今、世界中の注目を集めている2016年アメリカ合衆国大統領選挙。中でもメディアを賑わせているのは共和党候補、ドナルド・トランプ氏だが、2月27日から公開の映画『ホール・イン・マネー! 〜大富豪トランプのアブない遊び〜』は、その彼が大富豪となった所以であるビジネスの裏側を暴露するドキュメンタリー映画だ。
ドナルド・トランプの手荒なリゾート開発事業の実態と、対抗勢力である市民たちの痛快な戦いを是非お見逃しなく。
来る3月1日は、アメリカ合衆国大統領選挙において、数多くの州で同時に予備選挙・党員集会が行われる特別な日であり、スーパーチューズデーと呼ばれる。
一日で最大の代議員を獲得できるスーパー・チューズデーを前に、ドナルド・トランプの人物像を知り、一体どのような人が世界的なリーダーとして認められつつあるのか、を鋭くえぐる作品。
ホール・イン・マネー! 〜大富豪トランプのアブない遊び〜
ホール・イン・マネー! 〜大富豪トランプのアブない遊び〜
メガホンをとるのはスコットランド人ジャーナリスト、アンソニー・バクスター。彼は母国スコットランドの自然破壊を案じ、同テーマで製作された前作『You've Been Trumped』でBBCで発表。映画が思いも寄らずに社会的反響を呼び、焦ったドナルド・トランプもツイッターで猛反撃。監督アンソニーは瞬く間にトランプ陣営から要注意人物とされる。マイケル・ムーアを彷彿させる恐れ知らずのドキュメントスタイルで、知られざる暗部を明るみにしていく今作では、ドナルド・トランプ本人と取締役である息子まで引きずり出して直接対決をする。
世界遺産に認定される、クロアチアのドゥブロヴニク。通称“アドリア海の真珠”もトランプのゴルフ場開発地のターゲット。
市長や大統領までを引き込むトランプの政治工作と市民たちがぶつかる。
トランプ・ゴルフリゾートに侵入するアンソニー・バクスター監督。カートのハンドルを握るのはドナルド・トランプJr。映画では父に劣らずの言動を見せてくれる。