モテる男は彼女と絵画を観に行く？ いや、食べに行く!?

高音質な音楽を響かせるロビーや、ヨウジヤマモト社の「Ys BANG ON！」とコラボしたユニフォームなど、ホテルとしては異例にして独創的な提案を行うメズム東京。さすが、食においても実にユニークなアイデアで楽しませてくれます。6月30日まで、アフタヌーン・エキシビジョンと題し、アートとスイーツを融合させたアフタヌーンティーを提供しているんです。

実は同エキシビジョンは、サルバドール・ダリをテーマにした第1弾に続く第2弾目で、今回はあのヨハネス・フェルメールをテーマにしています。で、どう融合させるかというと、あの名画「真珠の耳飾りの少女」を、ケーキで表現しているんです。デフォルメされていますが、絵を見たことがある人ならピンとくる絶妙な仕上がり。これ、かなりインスタ映えすると思いますよ。

提供されるのは、16階にあるバー&ラウンジの「ウィスク」にて。アチコチお出かけするにはまだ躊躇する現状ですが、ならばホテルでのアフタヌーンティーでアートとスイーツを優雅に堪能するというのもいいのではないでしょうか。ちなみに第1弾のモチーフとなったサルバドール・ダリですが、自分以外の画家に対してはかなり辛辣な批評をする彼が、唯一その才能を認めていたのがフェルメールでした。ダリの作品にはフェルメールのオマージュ作品もいくつかあるほど。このネタ、よければアフタヌーンティートークに（笑）。

その名も「パール」と名付けられた今回のアフタヌーン・エキシビジョン。フェルメールが生まれたオランダの郷土菓子であるトンプースというケーキに着想を得たもので、ローズやブルーベリー、ラズベリーのクリーム、そしてマルカルポーネを組み合わせて、名画「真珠の耳飾りの少女」の世界観を形作っています。このケーキに加え、自家製スコーン2種とキッシュ1種、ペアリングドリンクが2種セットに。

実は「パール」が提供される16階のバー&ラウンジ「ウィスク」自体が、芸術家のアトリエがコンセプトなんです。同フロアは、見ての通り大きな窓からたっぷり陽が差し込み、眼下には浜離宮恩賜庭園や隅田川、虎ノ門から晴美まで180度見渡せる絶景スポット。デイタイムだけでなく、ナイトタイムの夜景もオススメですよ。

アフタヌーンティーとともに気になるのが、春のランチタイムプログラム「Winery -銘醸圏-」。ワイン大国フランスの実力派ワイナリーを巡る旅をコンセプトに、旬な食材とワインのマリアージュが楽しめます。提供されるのは、希少なジュラワインやバニュルスワインなどをアクセントに使ったシェフ自慢の料理たち。ワインをペアリングするのもオススメです。昼から贅沢な時間を楽しめます。

お昼を満喫したら、やっぱりディナーも！ ですよね。「Flower Language-花言葉-」と題し、旬な春野菜をふんだんに使い花言葉をリンクさせた料理が楽しめます。例えば、メインの肉料理は仔羊のローストに「忠誠」という花言葉を持つ筍のグリルを添えて。なんだかドラマチックですよね。

ランチとディナーは、16階のレストラン「シェフズ・シアター」にて。ラグジュアリーでありながら、ビストロ的なリラックス感もある同レストランは、オープンキッチンスタイルを採用。伝統的な日本のモチーフで装飾されたインテリアやダイナミックなアートなどとともに、五感全部を心地よく刺激してくれます。