2017.11.27
恋も食事も「選択と集中」が大切。「あそこの×××食べに行こうよ」【トリュフパスタの巻】
そのメニューはトリュフのかかったパスタのみ! 潔い単品主義で話題を集めるパスタ専門店「OUT」の使い方、お教えします。
- CREDIT :
文/中島 由貴 写真/河合 綾
一種類の食材だからこそ、主役素材はもちろん調味料に至る材料すべてのこだわりは相当。ドリンクのラインナップから店内演出まで、一皿の美味しさを最高潮な状態で提供するために相当な時間も労力もかかっています。ということはですよ、あなたは涼しい顔をして彼女と席で待っていれば、それだけで究極の一皿にありつけるというワケ。
全3店舗ご紹介する本企画の初回は、今年17年の7月1日のオープン以来、東京の食いしん坊をざわつかせた『OUT(アウト)』をご紹介いたします。
上質・新鮮・音楽が舌を研ぎ澄ます
「生パスタと赤ワイン」主義の『OUT』
店内に響く「レッド・ツェッペリン」に胸を奪われつつ、そのまま席に———ではなく、まずは右手にお進みください。そこには、彼女がわっ♡と思わず声をあげるお洒落なデザインの食券機が!デートで食券? この意外な選択に、この後の期待値がグッとあがります。
五感が震える黒トリュフがけ生パスタ
小麦粉はイタリアにいるときに出会った小さな家族が作っているオーガニックのデュラム・セモリナを輸入しています。毎日、その日の分だけを、仕入れるトリュフの特徴に合わせて開店前に手作りしています。
今(取材当時)はフィットチーネ。黒トリュフは常にベストシーズンの産地から選んでおり、今はスペイン産のもの。日本のインポーターはもちろん、世界中のトリュフサプライヤーと繋がっているので最高にフレッシュな黒トリュフを仕入れられるのがウチのウリですね」。
極上の一瞬を再現するために誕生した「OUT」
その場にいたのが、オーナーのセーラさん、兄でゲーム開発会社タンタラスのCEO兼起業家・作家であるトム・クレイゴさん、そしてメルボルンで多数のレストランを経営するデビッド・マッキントッシュさん。この3人が、奇跡のような経験をたくさんの人に味わってほしいとの思いで2年の歳月をかけてオープンしたのだそう。
「きちんと再現できるのが東京だと思いました。日本人は完璧なラーメンとか焼肉とか、特定のメニューを求めて外食しますが、これは他の国ではあまり見られない食事習慣。それに、舌が肥えていて食事を楽しむ以上のことを求めている東京の人なら、共感してもらえると思って」
パスタの上に、さらにトリュフを削る追いトリュフ!? オープン以来様々な男女をカウンターから見守っているセーラさんが言うのだから、効果があること間違いありません!
いただけるのは1種類とパスタと赤ワインのみ。ただし、レッドワインは、トリュフに合わせて銘柄が変わるのだそう。この日はスペイン産の黒トリュフを基準に、赤ワインもスペインのものをご用意。
プレートは、磁器作家イイホシユミコさんの伊羅保釉、カトラリーは日本にインスパイアされたというデンマークデザイナーのICHIのもの。すべてセーラさんが選んだんだとか。
店内デザインは、建築家でデザイナーの小坂 竜さん。実は、レッド・ツェッペリンの大ファンで、セーラさんが所属するクリエイティブエージェンシーを通して店のオープンを聞きつけ、逆オファーで実現。壁には、流れている音楽に合わせてアルバムジャケットをディスプレイ。
できたてのパスタの上に、目の前であれよあれよと薄く削られるトリュフの官能的な濃厚な香り、「レッド・ツェッペリン」の刺激的なビート、そして赤ワインの力強い味わい……。だけなのに、五感が驚くほど高揚するなんとも言えない幸せな体験は、ここでしか味わえません。
フードコンサルタント、PR、マーケティングジャパンタイムズやTIME OUTのフードジャーナリストでもあるセーラさん。高校の時に日本語を学び来日したこともあり、日本の文化や食に興味があったそう。
いただけるのは1種類とパスタと赤ワインのみ。ただし、レッドワインは、トリュフに合わせて銘柄が変わるのだそう。この日はスペイン産の黒トリュフを基準に、赤ワインもスペインのものをご用意。
プレートは、磁器作家イイホシユミコさんの伊羅保釉、カトラリーは日本にインスパイアされたというデンマークデザイナーのICHIのもの。すべてセーラさんが選んだんだとか。
店内デザインは、建築家でデザイナーの小坂 竜さん。実は、レッド・ツェッペリンの大ファンで、セーラさんが所属するクリエイティブエージェンシーを通して店のオープンを聞きつけ、逆オファーで実現。壁には、流れている音楽に合わせてアルバムジャケットをディスプレイ。
できたてのパスタの上に、目の前であれよあれよと薄く削られるトリュフの官能的な濃厚な香り、「レッド・ツェッペリン」の刺激的なビート、そして赤ワインの力強い味わい……。だけなのに、五感が驚くほど高揚するなんとも言えない幸せな体験は、ここでしか味わえません。
フードコンサルタント、PR、マーケティングジャパンタイムズやTIME OUTのフードジャーナリストでもあるセーラさん。高校の時に日本語を学び来日したこともあり、日本の文化や食に興味があったそう。
■ 全メニューはこちら
・トリュフをつかったフレッシュパスタ(バスタ150g + トリュフ5g) 2,900円
・フレッシュパスタの追加(パスタ150g) 600円
・トリュフの追加(3g) 1,500円
・⾚ワイン・ボトル(その時のパスタにベストマッチの⾚ワイン1銘柄をセレクト ) 6,100円
・⾚ワイン・グラス(その時のパスタにベストマッチの⾚ワイン1銘柄をセレクト) 1,300円
・ハウスシャンパン(Pol Roger Brut Réserve|ポル・ロジェ・ブリュット・レゼルブ)ボトル 9,500円
・ハウスシャンパン(Pol Roger Brut Réserve|ポル・ロジェ・ブリュット・レゼルブ)グラス 1,400円
※価格はすべて税込です
◆ OUT【アウト】
住所/東京都渋谷区渋谷2−7−14 Vort青山103
お問い合わせ先/info@out.restaurant(メールのみ)
営業時間/火曜〜日曜 18:00~
定休日/月曜