まだ間に合う！ 都心にいながら艶やかな夜の紅葉狩りを楽しめるカフェ

デートのお店選び、みなさんはいつもどうしていますか？　ガイドブックや雑誌はもちろん、さまざまなグルメサイトまであって、今やニッポンはレストランの検索天国ですよね。とはいえ、「デートを成功させるためのお店」をきちんと探し出せる人ってきっと少ないはず。だって、複雑な女性の好みや心理状態を理解できないと恋を成就させるってムズカシイもの。
 
そこで、本誌LEONでYULI*YULIとして14年間にわたり、あらゆるジャンルのレストラン＆バーを取材してまいりました“デート・コンシェルジュ”(略してデーコン)こと、渡辺ゆり子が、本当にデートで使えるお店の選び方をわかりやすく御指南いたしましょう。

気が付けば、もう秋も終わり。街を歩いているとつい紅葉に目を奪われる時季ですね。とはいえ、ふだんはゆっくりと眺める時間はないし、紅葉旅行で京都にでも行けたら最高だけれど、見頃に合わせてスケジュールを調整するのはタイヘン。仮に行けてもかなりの人混みを覚悟しないとね。だったら、都心で紅葉狩りデートはいかがかしら。東京は12月の中旬頃まで楽しめそうよ。

例えば、コチラ。日本庭園のある結婚式場として有名な八芳園の「スラッシュカフェ」は、そのお庭が赤く色づいた様子を愛でるのにぴったりなお店なの。日が沈むと樹々がライトアップされるので、艶っぽい雰囲気に浸れる外のテラスに出てみてはいかが？

テラスとはいえ大型ヒーターが置いてあり、寒がりな女性もヌクヌクできます。しかも席には、デートにおあつらえむきのゆったり座れるソファー席も。テーブルのガラス板に紅葉が反射して、とてもキレイなの。真っ赤な紅葉と同じ色の赤ワインでロマンティックに乾杯を！　
 
「スラッシュカフェ」のワインはすべてビオ、できる限り自然のままの製法で作られたナチュラル・ワインなの。フランス産ガメイ種100％の「ドメーヌ・シャスレイ」やイタリア産マルツェミーノ種100％の「イル・ファルネート」がオススメよ。

そして、紅葉を眺めながら秋のメニューをどうぞ。「旬のフルーツと三陸の帆立のマリネ」は有機マスタードとアガペシロップのソースで。「きのこの温製スープ」は、マッシュルームのスープにエリンギが入っていてほっこり。11月のコースメニューに含まれる「オーストラリア産グラスフェッドビーフ」は肉の旨味もさることながら、ロマネスコ、蓮根、チンゲンサイ、蕪、スティックセニョールなど、添えられたお野菜もとっても美味しいの。多品目多品種栽培の提携農家から届く、新鮮な野菜を使っているんですって。

食事を終えたら、酔い冷ましに庭園内を散策してみては。「スラッシュカフェ」のテラスから直接庭に下りると、左手のほうにライトアップされた色とりどりの紅葉と池の美しいコラボレーションが見られます。さらにロマンティックな気分が盛り上がりそうよ。池の周りには東屋があったり、灯籠があったりして、歩いていると、ココは京都かしら!?と思っちゃう(笑)。

150本程の紅葉が植えられた１万坪の日本庭園は、もちろん、昼間もステキです。

「スラッシュカフェ」はビーガンメニューでも人気のカフェなので、ランチ時間は並ぶこともあるみたい。紅葉の時季は、なおさら予約を入れたほうが良さそう。テラス席指定でね❤

食、シャンパーニュ、花、インテリアと多岐のジャンルが活動のフィールド。2003年、国際アートフラワーコンクール優勝。2010年、シュバリエ・ド・シャンパーニュ叙勲。本誌LEONの「オヤジのトキメキダイニング」でも長期連載中。2017年7月７日に、自身のバー「Champagne Bar LILI-LA-YULI」が10周年を迎えた。