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2017.05.04

女子編集部員の体験取材!ワインが“開け”ばあのコのハートも“開く”カモ❤︎

わかっているようで実のところよくわからない、奥深きワインの世界。うっすらとした知識でやっているアレも、ナゼかを理解すれば楽しさ倍増!そしてあのコを隣に自信を持ってワインを味わえるというもの。今宵は女子編集部員がワイン講座を体験取材。諸兄の密かな疑問をコッソリ解決してまいります。

教えてくださるのは、西麻布のワインバー「キュリオシティ」の旅するソムリエ、延命大作氏です。延命氏はワインに対する好奇心から世界中を旅してまわり、これまでヨーロッパ各地のレストランでソムリエとして従事。

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フランスのシャンポール・ミュジニーではワイン造りを学ぶために住み込みで働いた経験もある、少し変わった経歴の持ち主なのです。ワインをこよなく愛し、そしてシニアソムリエという難易度の高い資格を有する延命氏に、今夜はグラス回しから、一歩進んだデキャンタージュについてまで、深く話を聞いていきましょう。

■グラスをクルクル…よく見るあの「グラス回し」って何だろう……。

編集部:「まず、ワインのグラスをクルクル回す、アレにはどんな意味があるのでしょうか」

延命氏:「ワインは抜栓して空気に触れることで一気に熟成が進み、香りが開きます。種類によっては抜栓したばかりですと、かたく閉じた状態のまま、力を発揮できないものがあるんですね。ワインの瓶内の熟成は酸化熟成もゆるやかに進行してますが、還元熟成も同時にしているので、言わば寝ている状態。グラスに注いでもこちらから近づいて嗅ぎに行かなければ香りがしてこない。そのときはグラスを回し、スワリングしてみてください。香りが開き、味わいも滑らかになります」

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ワインには繊細なものも多く、なんでも回せばいいってものではありません。スワリングやデキャンタージュには向き不向きがあるようです。

デキャンタージュに向いているのは基本的に赤ワイン。なかでもカベルネ・ソーヴィニヨンは顆粒に対する種の比率が大きいので、熟成過程でその成分が結合して澱となり、渋みや雑味が発生するので、デキャンタージュの効果が発揮されやすいそうです。

比べてピノ・ノワールは、果皮が薄く種も小さいので渋みや澱が少なく、そのままで飲むのがベスト。繊細ですので、デキャンタージュしてしまうと逆にざらついた舌触りになるので気をつけて。

延命氏:「デキャンタージュは澱を取り除くためにも行います。グランメゾンと言われる、クラシックな高級フレンチ店では、テーブルにろうそくを置きその光にボトルをかざして、澱がボトルから出ないように確認しながら注ぐ方法をとります。まるで厳かな儀式のようですよ」

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実用はもちろんですが、ワインをいただくシチュエーションには演出も大事。美しいデキャンタグラスに移すことで、エレガントでスペクタクルなテーブルにもなります。

実はワインボトルの形状でもわかりやすく、カベルネ・ソーヴィニヨンは澱がグラスに入らないように「いかり肩」に、ブルゴーニュは「なで肩」をしていますので、それを目安に試してみると、失敗はなさそうです。

■さっそく飲み比べをしてみましょう

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言葉で伝えるより、体験したほうがいい。せっかくなので、デキャンタを使って比べてみましょう。使用するのは南アフリカ産カベルネ・ソーヴィニヨンの一本。

①抜栓してそのままボトルからグラスに注いだもの、②ガラスのデキャンタを使ったもの、③自宅で気軽にデキャンタを楽しめる「バーディー」の金属製デキャンタを使ったものの3種類で飲み比べてみます。その結果……

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①抜栓してすぐにグラスに注いだものは、力強く渋みも酸味も少しキツめ。寡黙な男性といった感じでしょうか。もう少しお喋りしてもらうために、ちょっとスワリングしてみたら、グラスから香りが立ち、まろやかに。

②ガラスのデキャンタの場合には、移しているときから室内に香りが広がりました。口に含むと渋みが落ち着いていて、まろやかな味わいに。こんなにも変わるんですね!驚きました。

③家でも使いやすい金属製デキャンタは、ガラスのデキャンタと同じように香り立ち、味わいのまろやかさが一歩進んだ感じがしました。

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デキャンタージュによる味わいの変化は、かなり大きなものでありました。する、しないの好みは人それぞれかもしれませんが、女子部員はデキャンタージュして飲む方が好きとの意見で一致。ヴィンテージの度合い、種類によっても変わるので、高価なワインはソムリエにお任せした方が良いかも。

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延命氏:「カベルネ・ソーヴィニヨンは知性に、ピノ・ノワールは官能に訴えるワインと言われています。カベルネ・ソーヴィニヨンを味わうときは、こちらから探るように思いを巡らせますが、ピノ・ノワールは香水のように、あちらから訴えかけてくる香りにノックアウトされます。非常に気まぐれで繊細、魔性の女といったところでしょうか。それぞれの個性を楽しんでいただけると良いと思います」

なんだか大人の恋愛みたいです。

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どのワインにもそれぞれの魅力はありますが、カベルネ・ソーヴィニヨンを選択したときには、オトコはガツンと渋みを味わうもよし、デキャンタージュで演出も◎かつ、あのコには「開いた」なマイルドなワインを差し出せるというおいしいメリット盛りだくさん。

素朴な疑問から始まった今回の体験取材。ワインの世界はあまりに奥深く、まだまだわからないことばかりです。さらなる体験は西麻布のワインバー、「キュリオシティ」でぜひ。

ほめ上手な延命氏は、選んだワインには「いい選択ですね」、エッジの利いた質問には「素晴らしい質問です」と、絶妙な前置きをしてくれますので、あのコの熱い視線も期待できますよ。

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おうちデートには「バーディー」の金属製デキャンタがお勧め。こちらは職人の技が生かされた、誰でも手軽にデキャンタージュできる優れもの。ガラス製じゃないので扱いがラクで、見た目もスッキリ!彼女がワインを飲みにくそうにしていたら、軽くデキャンタージュしてあげて❤

■キュリオシティ

TEL:03-6432-9307

東京都港区西麻布1丁目4-50

都営大江戸線・東京メトロ日比谷線 六本木駅より 徒歩5分

東京メトロ千代田線 乃木坂駅より 徒歩5分

URL/http://curiosity-e.tokyo/

■延命 大作(えんめい だいさく)

シニアソムリエ。フランスやイギリスを中心にヨーロッパ各地のレストランでソムリエとして従事。イギリスでは、ソムリエチャンピオン(マスター・オブ・ワイン)に師事。フランスでは、シャンボール・ミュジニー村に住み込みで働き、ワイン造りの研修を受ける。2016年、西麻布にワインバー「キュリオシティ」を開業。

■BIRDY. DC700デキャンタ

Birdy独自の研磨技術により、内側表面には0.1ミクロンレベルの凹凸が施され、ワインはもちろん、シェリーや日本酒などの味わいを素早くまろやかに変化させます。珍しいステンレス製のデキャンタは割れる心配もないので、屋外パーティにもぴったりです。

URL/www.birdy.shop/shopdetail/

取材/web LEON編集部、文/木村千鶴、写真/蜂谷哲実(hachiya studio)



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