Ruinart Rose
作り方もメゾンによってさまざま。ロゼとひとくくりにしてよいのかと思うほどです。
こうなると何を選ぶのが良いのか、本当に悩みます! 皆さまならおそらくロジカルに選び方を着地させたいのでは? 例えば、何を得意としているメゾンなのか。
そしてロゼ・シャンパンを作るにあたっての哲学。最後はプライスかと。ロゼはブランより高いものが多いのですが、できれば同じ価格のものが理想的。
そこでたどり着いたのが今回ご紹介する「ルイナール・ロゼ」です。まずは、攻めの法則からひも解いていきましょう。
たこ焼きとともに旨みの真髄を探りたい
酸味のエレガントさがメゾンが考えるピノ・ノワールのあり方なのです。実力のあるメゾンならでは意識の高さですね。そしてこのロゼはシャルドネ45%、ピノ・ノワール55%のブレンド比率。
いかに選び抜かれたピノ・ノワールを使っているのかがわかるでしょう。加えてピノ・ノワールの20%近くは赤ワインです。これがあるからゆえにロゼ・カラーに完成させられる。
赤ワインだからできる味わいの深みもしっかり感じられます。ここまで手間がかかっているのにお値段はブランと同じ。これほどまでに価値の高いロゼ・シャンパンはあるでしょうか。
ワインショップに並んでいたらまず手に取ってほしい。そしてこの価値ある味わいをしっかり覚えてほしいのです。
酸味、果実感、バランス、奥行き、すべてが揃っていますので合わせる食事はお好みのものを。個人的には熱々に焼き上げたたこ焼き。
ソースではなく塩とレモンで。ハマること間違いなしです。
MHD モエ ヘネシー ディアジオ
☎03-5217-9738
藤崎さとこ●ワインスタイリスト
ワールドツアー2016。大きな展開は餃子、鶏の唐揚げ、に加えて新たなリサーチメニューが登場。これは世界広しと言えど、国内でも完璧なものに出逢っていない。17年のミッションに持ち越し決定。