2013年の凄さはこの果実感と凝縮度でわかる
なかでもカリフォルニアワインはその感覚を超えた面白さがあります。なんせ世界から注目されたのは80年代で、まだ50年近くの歴史しかないのですから。そこには伝統と革新を超越するクリエイティブ力があるのではないかと私は感じています。
多くのワイン産地が経験してきたことを非常に細かく調べ、それが自分たちの土地にどう影響するのか。カリフォルニアワインは歴史が若い分、研究力、リサーチ力に長けていると思うのです。
「フリーマン ヴィンヤード&ワイナリー」は2001年、ロシアン・リヴァーにて始まりました。この場所を選んだのは長年かけた緻密なリサーチの結果。
そして今回ご紹介する「輝」は2006年からさまざまな挑戦をし、ようやくお披露目となったカリフォルニアワインなのです。
自社畑で有機栽培による管理方法、畑の下に脈々と広がる地下水を組み上げての給水。土地がもつつながりの旨みが、この1本に凝縮されているのですね。またこのワイナリーには他にもアイテムがあり、すべてのワインに対して全米で高評価されているのです。
いまもっとも買うべきワインと言われるほどに。そのなかでもこの「輝」の存在はもっとも新しいトピックになります。
このフレッシュでしっかりしたボディの味わいから3年、5年後、どう変化していくのか。これはまとめ買いして定点観測してよいと思います。ぜひ、ピノ・ノワールの偉大さに酔いしれてくださいね。
藤崎聡子●ワインスタイリスト。
ワールドツアー2016、新しいエリアに出逢う。場所はフィリピン・マニラ。まだまだリサーチ途中だが、ワインの消費率が非常に上がってきている。ついては何を食べるか。ここはさらに研究すべきポイント。