【解説】オン・オフ使える大人のコート５選。着こなし実例付き

昨今のクラシックスーツトレンドによって、チェスター然りアルスター然り、ウールコートの人気が高まっています。コートとなるとお値段もそれなりなので、出来ればオンオフ兼用したいところ。しかし、アウトドアが出自のダウンコートやミリタリー発祥のトレンチコートならいざ知らず、ウールのコートが休日スタイルに合うのでしょうか？

答えはYESです。ポイントは、ゆったりしたサイジングと、抜け感のあるディテール。かっちりとした肩周りやタイトな見頃では、どうしてもオン感が否めませんからね。その点を押さえておくと、意外とビジネス定番のダークネイビーでも、カジュアルに着こなせちゃうのです。

ダブル仕立てやワイドな襟が上品なこちらのダークネイビーコート。クラシックなフランネルのストライプスーツとなら、貫禄&重厚感たっぷりな印象に。背面のベルトやボタン付きのインパーテッドプリーツといったディテールも、エレガンスをアピールします。ゆとりのある身幅ゆえ、スリーピースとも好相性です。

一見するとクラシカルでフォーマルな印象が強い1着ですが、ウール100%の生地は実にソフトでドレーピー。そのシルエットに堅苦しさはありません。加えて、大型のフラップ付きパッチポケットには、カジュアルな雰囲気が滲みます。だから、カラーニットにデニムパンツという休日コーデにも、大人な落ち着き感を示しながらなじむのです。

英国クラシックトレンドの今、こんなグレンチェックはまさしく気分。ワイドな襟やダブル仕立ても、英国クラシック感を後押ししてくれます。

ビジネスには少々派手めですが、ベージュをベースとしたシックな色合いは品良し。カジュアルでは、薄く色落ちしたデニムから白パン、グレスラまで許容範囲が広い色でもあります。

ウール×ナイロンのメルトン生地をたっぷりと使い、オーバーサイジングに仕立てたこちら。

襟の大きなダブルにベルテッドというクラシック要素がビジネススーツに馴染みつつ、カジュアルではゆったりとしたサイジングと動きやすいラグランスリーブが重宝します。ダブルなのにボタンが2ボタンというのも、休日要素のひとつです。

オンオフ兼用ウールコートにおいて、王道色といえばやっぱりベージュ。こちらは、裏がグレーになったダブルフェイス仕様で、柔らかく軽い着心地を楽しめます。

大型のパッチポケットも、休日カジュアル顔に。それでもダブル仕立て、マルティンガーラといったクラシカルなディテールが、オンタイムコートとしても十分に役割を果たしてくれます。

ビジネスでも難なく着られる大柄チェックをお探しなら、ダークトーンのブラックウォッチは適役かと。遠目にはワントーンに見えるほどの抑制が効いたチェックは、シングルのチェスタータイプも相まって汎用性高し。

動きやすいラグランスリーブ、アクセントになるバックベルトも、オンオフで重宝する理由になってくれます。