心のひだに触れる伊国の"ひだ"の話
一方でそのイデオロギーは、モノ作りにも影響。一見大らか、大胆でありながら、その実繊細な計算や技術が同時に見て取れるのですね。
例えばマニカ・カミーチャ(シャツ袖)。雨降り袖とも呼ばれる、肩に“ひだ”を寄せて作り上げる袖付けの技法ですが、一風変わったデザインでありながら、実は可動域の確保であり、肩なじみの良さを担保するディテールで、我々はその本質を知ることで、この“ひだ”のデザイン=着心地良くリラックスした雰囲気、ということを学んできた、と。
実際にこの“ひだ”により靴内に適度な空間が生まれ、細身のラストでありながら窮屈さはナシ。もちろんデザイン的な主張もあるため、シックでありながら着こなし自体も楽しくなる、と。イタリアを学んできたがゆえの、自身の目利き力の成長も含めて、心のひだに触れてくる逸品でありました。
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