となれば、これ一本あるだけで話が盛り上がるのは想像に難くないかと。さらにふっくら丸みを帯びた玉型により、コワモテなオヤジさんほど親しみやすい雰囲気に仕上げてくれます。メガネをデカ丸に変えるだけで「可愛い〜!」を引き出しやすく、会話と見た目の両面でコミュニケーションに幅をもたせてくれるというわけ。
加えて、縦にデカいということは当然横にもデカいわけで、顔幅の大きい日本のオヤジさんにもすんなりとフィットしてくれます。まん丸だと“違和感”でしかなかったものが、デカ丸だと“新鮮力”として活き、結果、着こなしにも新鮮さを付与してくれるので、ファッション目線でもオススメの一手。
もし、丸型が気になっていながら手を伸ばせていなかったとしたら、まずはここから始めてみましょう。会話のキッカケになり、ファッションアイテムとしても使えて、さらに誰でも似合うとなれば、これはもう使わない手はありませんよね。
「デカ丸」の選び
Point 01 深い天地
小ぶりな丸型では実年齢以上に見られてしまう可能性も。その点、深い天地のものならば顔を覆ってくれるので、むしろ若々しい印象を与えることができます。
Point 02 細いフレーム
都会的な雰囲気を崩さないためにはボリュームを抑える必要あり。細いフレームを選び、顔周りにシャープさを加えれば柔和でありながら、スタイリッシュでモダンな印象に仕上がります。
「デカ丸」の理由
Reason 01 レディスの不動のトレンドである
海外セレブリティやインスタグラマーなど、インフルエンサー的な存在がこぞって掛けているのがこの「デカ丸」。ここ数年、街を歩いていても目にする機会が増えています。いま、女性が確実に食いつくアイテムというわけです。
Reason 02 日本人にもよく似合う
深い天地により顔全体の収まりがよく、顔幅の大きいアジア人の顔も包み込みます。そこで僭越ながら、我々の敬愛する白洲次郎氏に掛けてもらいました。戦後のGHQの威圧にも負けなかったいうなれば強面の彼も、ご覧の通りにちょっとだけ親しみやすくなりますよね。このちょっとした変化が、女性とのコミュニケーションのスタートライン。オヤジをコミュ上手にする第一歩ですぞ。
「デカ丸」のこなし
Style 01 さらりでゆるりなニットスタイルを知的にアップデイト
さらりとしたリラックス感のあるスタイルはトレンドのひとつ。その代表格たるニットの目元にデカ丸をもってくれば、ニットの質感にデカ丸のフォルムがマッチ。優しいだけじゃない、インテリジェンスで深みのある男性像に仕上がります。
Style 02 パリッとキメたスーツスタイルにヌケ感をプラス
スーツではなくアイウエアで遊び心を。着こなし全体でギャップを作ることで、洒落た印象だけでなくとっつきやすさが生まれます。その手助けにも、デカ丸は最適なアイテムです。
さらにリッチなメタコンの「デカ丸」を選ぶのもあり
智に配されたシンボルが与える印象を濃くしてくれますが、マットなフレームが強すぎになることを回避。メタコンによりリッチさも加わるので、オンオフ問わず、ここぞという日に活用したいメガネです。
深いブラウンを使ったべっ甲調のフロントで渋さを演出。一転、横顔を覗くと、クリアフレームを配したテンプルにより、正面とは違うモダンで若々しい印象を与えます。
マットブラック×ゴールドの色合いは、艶とラグジュアリー感をもたらします。18Kを連想させる高級感あるテンプルにより、見た目だけでなく纏った際の気分も上げてくれるのです。
メタコンというだけでなく、細部の作り込みも巧みな一本。緻密に計算されたサイズ感により小顔効果も期待できます。作りもさることながら、オリーブのマーブル柄もほかとはひと味違う掛け姿を実現してくれます。
2005年よりスタートした、洗練されたデザインとカラーを求める日本のメガネブランド。深いブラウンから淡い色に移り変わるきれいなグラデーションにより、掛けた際には若々しさが生まれます。
写真/人物・清水将之(mili)、静物・蜂谷哲実(hachiya studio) スタイリング/中西真也 ヘアメイク/古川 純 文/瀧川修平、布施大介(ポリバレント)イラスト/黒木仁史(vision track) 撮影協力/メルセデス・ベンツ日本 写真提供/ゲッティ、アフロ
2017年6月号