2026.05.26
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イケオジ必携の“ラグジュアリー”ヘッドホン。ソニー「1000X THE COLLEXION」を実機レビュー
ソニー「1000X」シリーズの誕生10周年を記念した新型ヘッドホン「1000X THE COLLEXION」を徹底レビュー。"Quiet Luxury" を体現するデザインと、トップエンジニアと共創したというその異次元の音質とは?
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取材・写真/中西 学 文/TOMOKO 編集/平井敦貴(Web LEON)
"Quiet Luxury" を体現するヘッドホン

近ごろ耳にする“Quiet Luxury(クワイエット・ラグジュアリー)”という言葉をご存知でしょうか?
ブランドロゴや奇抜なデザインで主張するのではなく、品質や仕立ての良さで本質的な豊かさを表現する新たな価値観です。
ファーストクラスを選ぶような成熟したオトナほど、この“静かな贅沢”を好むとも言われています。そしてその価値観はファッションのみならずガジェットの世界にも広がっているのです。
ヘッドホンで言えば、ソニーの「1000X」シリーズがその体現者。見た目に派手さはなく、ロゴも控えめ。ですが、機能面と風格ある佇まいが支持され、6代続くロングセラーとなっています。
今や単なるスペック競争ではなく、製品の“佇まい”や、手にした時の“質感”まで含めて選ばれる時代になっているのです。
ラグジュアリーに進化した「1000X THE COLLEXION」

▲ 「1000X THE COLLEXION」(6月5日発売予定)オープン価格/ソニー
そんな「1000X」シリーズ誕生10周年の節目にあたり、よりラグジュアリーに進化したモデル「1000X THE COLLEXION」が発表されました。
ここでは、5月18日(月)に行われたそのローンチイベントの模様をお届けいたします。上質を知るイケオジ必携のヘッドホン、果たしてその真価とは──?
「1000X」シリーズ10周年記念&新商品発表イベント

会場となったのは東京・小石川に聳える「Re; PLACE KOISHIKAWA」。大正9年に建築された近代和風建築です。

その邸宅に一歩足を踏み入れると、ソニーの共同創業者である盛田昭夫氏と井深大氏の写真が出迎えてくれます。

▲ 日本初のテープレコーダー「G型(1950年)」。
さらに進むと屋内には日本初のテープレコーダー「G型(1950年)」を筆頭に、80年に渡り音楽体験文化を醸成してきたソニーの銘品が陳列。往年のソニーファンである私の胸も自然と高鳴ります。

静寂と美しさを感じる“和”の空間は、まさに本モデルが体現する“Quiet Luxury”そのもの。ただ、今回の体験会で印象的だったのは、単なる“試聴イベント”では終わらなかったことです。

イベントの序盤では「1000X」シリーズ10周年の記念映像が上映され、ソニーが長年にわたりヘッドホンの進化に取り組んできた歴史を披露。
ちなみに2026年は「1000X」シリーズ10周年に加え、ソニー創業80周年というアニバーサリーイヤーでもあります。長らくソニーというブランドを追い続けてきた私自身にとっても感慨深い演出です。

そしていよいよ「1000X THE COLLEXION」のお披露目です。金屏風を前にヘッドホンを装着した4名のダンサーが登場し、音そのものを身体の動きで表現。波打つような躍動感や、日本らしい“和”の要素との融合もしっかりと伝わってきました。
展示スペースにもこだわりが詰まっています。こちらの茶室は、暖簾や畳、障子、壁材に至るまで、実際にヘッドホンに使用されている素材とリンクした内装で演出され、さらに縁側ではこれまたヘッドホンと同素材のレザー製座布団が用意されるという徹底ぶり。
私自身、歴代の「1000X」シリーズの質感の高さを実感しておりましたが、「1000X THE COLLEXION」に使用されている合皮素材に触れた時の心地よさ・没入感は一味違いました。
そんな触り心地の良い座布団に身を預けながら、日本最高級茶のひとつ“八女玉露”とともに音を味わう──まさに“五感で浸る”体験が用意されていたのです。
目の前で繰り広げられる圧巻のパフォーマンス

実際の試聴体験も圧巻のひと言です。コントラバスの低音、サックスの中域、そして1300万年前の溶岩石から生まれたという楽器「サヌカイト」が奏でる超高域によって作られた生演奏を目の前で聴き、その音源を次は「1000X THE COLLEXION」で試聴。

すると先ほど目の前で聴いた空気の振動、楽器同士の心地よい距離感、そして音の余韻までもが完璧に耳元に戻ってきて、それぞれの音が自然に分離しながら浮かび上がるという、まるで生演奏の空間に引き戻されたような錯覚に陥りました。
「1000X THE COLLEXION」にかけたソニーのメッセージが、音とともにひしひしと伝わってくる演出です。

歴史を重ねた木造建築の静かな美しさと、1946年の創業以来、80年に渡って技術を磨き続けてきたソニー。
今回の発表会に、あえてこの場所が選ばれた理由が自然と理解できた気がします。日本が誇る技術の力強さ、そして日本の美が融合した素晴らしい空間での体験となりました。
まるで高級車やメゾンのバッグのような色気

改めて製品に目を向けると、「1000X THE COLLEXION」が持つ、磨き上げられた金属となめらかな手触りの合成皮革を組み合わせた外観は、派手に主張しないのに圧倒的に上質。
その佇まいは、まるで高級車のインテリアや、丁寧に仕立てられたメゾンのバッグのような色気を纏っています。ロゴで見せつけるのではなく“わかる人にはわかる”──まさに“Quiet Luxury”そのものを体現したデザインです。

▲ 「ブラック」カラーも展開。
カラーはラグジュアリーさが際立つ「プラチナ」のほか、「ブラック」も展開。艶のある「黒」は特にスーツやテーラードジャケットとの相性が抜群です。装着している時はもちろん、首元に掛けるだけでスタイリングに品格が加わります。このヘッドホンなら、まるでアクセサリーのように“ファッションの一部”として取り入れることができるでしょう。
さらには金属素材を使用していながらも驚くほど軽量で疲れにくく、人間工学に基づいて設計されたイヤーパッドは幅広でクッション性に優れており、その快適性も魅力。
出張や移動の多いビジネスパーソンなら、移動時間そのものをラグジュアリーに変えてくれるでしょう。
音質も異次元のクオリティです

ちなみに私自身、これまで歴代の「1000X」シリーズを使ってきましたが、「1000X THE COLLEXION」を視聴して一番印象的だったのが卓越した“音の空間表現”です。
専用設計されたドライバーユニットによって音場は非常に広く、楽器とボーカルの位置関係が驚くほどクリア。低音を無理に強調するのではなく、それぞれの音が自然に分離しながら立体的に広がっていく感覚で、まるでスタジオにいるような没入感があります。

▲ 本イベントのタイトルとなった「Immersed in Resonance (五感を満たす没入体験)」。
さらに興味深いのが、グラミー賞受賞・ノミネート歴を持つ世界的なサウンドエンジニアとの共創によるチューニングです。ポップス、R&B、ロック、ジャズ、ヒップホップ……数々のジャンルの名曲を手掛けてきたエンジニアが関わっているだけに「どんな音楽でも安心して楽しめる」という説得力があります。
音の印象はこれまでとは明らかに別物。格段に洗練されていて、「チューニングでここまで変わるのか」と驚かされました。実際に聴いていて「次はどんな音楽を流そうか」と自然にワクワクさせてくれるヘッドホンです。
さらに機能面に目を向けると、統合プロセッサーV3を初搭載し、ヘッドホンとして初となる「DSEE Ultimate」にも対応。ソニー独自のAIアップスケーリング技術によって、先ほどの”サヌカイト”の超高域の伸びや、音が消えていく瞬間の余韻まで驚くほどなめらかに再現。
また、本モデルから追加搭載された新機能「360 Upmix for Music」モードに切り替えるとさらに世界が一変。音そのものが立体的な広がりを持ち、楽曲の中心に自分がいるような没入感が生まれます。まるで上質なオーディオラウンジを独り占めしているような贅沢な空気感です。
空間オーディオじゃない音源でもその効果は体感でき、普段聞いているストリーミング音源ですらワンランク上のクオリティへ引き上げてくれます。

「1000X THE COLLEXION」は、上質なクラフトマンシップとソニーが誇る最新音響技術が共鳴した、まさに10周年モデルに相応しい完成度。
書斎での時間から、移動時間まで。この一台で日常が最高にラグジュアリーなひとときに変わる──これぞ持っているだけで”モテる”、今イケオジが手にするべきベストヘッドホンと断言できます。





















