iPhoneがライカに!? 『Leica LUXグリップ』を自腹レビュー！【作例あり】

スマートフォンのカメラ性能はどんどん進化を遂げ、高画質はもはや当たり前。1型センサーの搭載やAI画像処理によって一眼カメラに匹敵するレベルに到達しつつあります。

それでもカメラ好きにはカメラならではのあの操作感、「構えて」「シャッターを押す」そんな感覚がやはりたまらなく愛おしい……。そんな機能がスマホカメラに加わったら？ きっとiPhoneひとつでどこにでも行ける“素晴らしい相棒”となってくれるに違いありません！

そんな願いを叶えてくれるガジェットがこの春、写真好きなら誰もが憧れるブランド「Leica（ライカ）」から登場しました。

その名も『Leica LUXグリップ』。

世界中で人気が沸騰し品薄が続く超人気アイテムですが、運よくゲットしたフォトグラファー兼YouTuberの中西 学が自腹レビューいたします！

まずは外観を見ていきましょう。オールブラックのシックで上品な外箱を開けると、白色のロゴが映えるアルミニウム製のグリップがお目見えです。非常にシンプルながらも上品な佇まいはさすがライカ。すでに所有欲が満たされます。

本体の重さはわずか130gで、装着はMagSafe方式。強力なマグネットでしっかり固定されるため落下の心配は不要です。Bluetooth接続によるペアリングもスムーズで、『Leica LUXグリップ』装着時であれば撮りたい瞬間を逃しません。一眼カメラを持っている時と同じようなスピード感で撮影ができます。

ちなみにグリップは縦向き・横向き、また右利き・左利きにも対応し、シルバーの機械式2段シャッターボタン、2つのFNボタン、側面には絞り値やシャッタースピード、ISO感度などを調整できるダイヤルを備え、必要な機能がシンプルに割り当てられています。グリップを握りシャッターを押す感触は、まさに自分が愛用しているライカの「SLシステム」と一緒……そう感じさせてくれるグリップです。

2つのFNボタンは11種類の機能からカスタムでき、ダイヤル操作と組み合わせることで設定やパラメーターを調整することができます。画面にタッチするといった無駄な操作がなく撮影そのものにフォーカスできるので、一眼カメラユーザーからするとかなりありがたい機能です。

バッテリーの持ちも必要十分で、最大2時間のUSB-C充電で約1000枚の撮影が可能。グリップはスタンドとして使用できるほか、iPhoneから取り外せば遠隔コントローラーとしても使えます。オプションとなりますがレザーケースも高級感があり、こちらはぜひ一緒に手に入れておきたいアイテム！

なお、この『Leica LUXグリップ』は昨年リリースされ大好評の『Leica LUX』アプリとの連動が必須。グリップ購入後、期限内に自身のアカウントと紐付けると有料版の「PROモード」（通常月額1000円/年払い1万円）が1年間無料で利用できます。このアプリを使用することでライカの名作レンズ「ズミルックス」や「ノクティルックス」のボケ味を再現することができます。

基本的なモードはライカ初心者でも使いやすい「Photoモード」と、実際にライカのレンズを切り替えているような感覚でポートレート撮影ができる「APERTUREモード」が選択可能。さらに私が愛用しているiPhone 16 Pro MAXでは最大135mmの望遠レンズでの撮影も可能に。以前ご紹介した「Xiaomi 15 Ultra」にも搭載されていた「Leica透かし」ももちろん使用可能です。

グリップとアプリを組み合わせることでiPhoneを本物のカメラのように扱いながらライカならではの表現豊かな写真撮影ができるという訳です。

『Leica LUXグリップ』は単なる「スマホアクセサリー」を遥かに超え、スマホでの撮影体験を次のステージに飛躍させてくれるガジェット。価格は4万8400円で世界的に品薄状態が続いているようですが、待ってでもぜひ手に入れておきたいアイテムです！