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2018.03.01

フェラーリが提案するラグジュアリーGTの最新形 「ポルトフィーノ」日本上陸!

フェラーリ・ジャパンは2月19日、「カリフォルニアT」の後継となる新型オープンスポーツカー「ポルトフィーノ(Ferrari Portofino)」の発表会を都内で行いました。2017年9月のフランクフルトモーターショーでワールドプレミアされたポルトフィーノは、ラグジュアリー性、多用途性、快適な乗り心地の全てを兼ね備えた、フェラーリ史上最も強力な2+2コンバーチブルとして開発されました。

CREDIT :

文・写真/原アキラ

2017年9月のフランクフルトモーターショーでデビューした「ポルトフィーノ」が、今回日本でもお披露目された
2017年9月のフランクフルトモーターショーでデビューした「ポルトフィーノ」が、今回日本でもお披露目された

車名の由来はドルチェビータな港町から

フェラーリがこの新型車に命名した「ポルトフィーノ」は、イタリアで最も魅力的な町の名に由来したといいます。リグーリア州リビエラの絵のような美しい港を持つポルトフィーノは、唯一無二の気品あふれる景勝地の象徴として世界中に知られた高級リゾート地で、まさにドルチェビータ(スイートライフが楽しめる場所、の意)。スポーツ性とエレガンス、高いパフォーマンスと極上の快適性を実現したというフェラーリの新型V8 GTカーの名前にふさわしいと判断されたのです。
「カリフォルニアT」と同様、リトラクタブル・ハードトップ(RHT)が採用されたボディ
「カリフォルニアT」と同様、リトラクタブル・ハードトップ(RHT)が採用されたボディ
この日公開されたポルトフィーノは、輝くパールホワイトのボディカラーでした。フェラーリ・デザインセンターが設計を手がけたブラックのリトラクタブル・ハードトップ(RHT)を搭載したボディは、全長4,586mm×全幅1,938mm×全高1,318mm。カリフォルニアTに比べて16mm長く、28mm広く、4mm低いサイズです。わずか14秒でベルリネッタ(クーペ)からオープントップスパイダーへと姿を変えることができるルーフの動作はスムーズで、低速走行中でも開閉が可能となっています。
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1,938mmの全幅はカリフォルニアTに比べて28mm広い
1,938mmの全幅はカリフォルニアTに比べて28mm広い

デザインチームと空力部門の協力により最大限のエアロダイナミクス効率を引き出したエクステリア

エクステリアは、開発段階からデザインチームと空力部門が密接な協力を図ることで、最大限のエアロダイナミクス効率を引き出すことに成功しています。具体的には、新デザインのフルLEDヘッドライトによって強調されたノーズ左右先端まで広がる大型ラジエターグリルや、フロントホイールアーチを経て側面に気流を排出するためのヘッドライト外側エッジに隠された「エアカーテン」タイプのインテークなどです。
ロングノーズ/ショートデッキのフォルムが美しいサイドビュー
ロングノーズ/ショートデッキのフォルムが美しいサイドビュー
一方、トリマラン(3胴船)デザインを採用したリア側は、左右テールライトの間隔を広げることでワイド感を強調。軽量デザインの新設計RHTが収まるのもこの部分です。ラゲッジルームには、オープン時に2個、クローズ時には3個の中型トロリーを搭載することができます。
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伝統の丸形テールランプが採用されたリアビュー
伝統の丸形テールランプが採用されたリアビュー

600psのV8ターボにより0-100km/h3.5秒、最高速度320km/hを実現

フロントに搭載したポルトフィーノの心臓部である3,855cc 90°V型8気筒ターボは、2016年、17年のインターナショナル・エンジン・オブザイヤーに選ばれた同タイプエンジンをベースとする最新ユニット。新コンポーネントの採用とエンジン制御ソフトの見直しを行い、前モデルから40psアップの最高出力600ps(441kW)/7,500pm、最大トルクは5 Nmアップした760Nm/3,000-5,250rpmを実現しています。
最高出力600ps、最大トルク760Nm/3,000-5,250rpmを発生する3,855cc 90°V型8気筒ターボユニット
最高出力600ps、最大トルク760Nm/3,000-5,250rpmを発生する3,855cc 90°V型8気筒ターボユニット
公表されたパフォーマンスは、最高速度は320km/h(カリフォルニアTは316km/h)、0-100km加速は3.5秒(同3.6秒)。フェラーリの特徴である1秒未満のスロットルレスポンスと、ゼロ・タイムラグの伝統を守り、エグゾーストサウンドも、オープントップ走行が堪能できるようなCavallino Rampante(跳ね馬)エンジンとしてのチューニングが施されたといいます。
ヘッドライト外側エッジには、フロントホイールアーチを経て側面に気流を排出するためのエアインテークが備わる
ヘッドライト外側エッジには、フロントホイールアーチを経て側面に気流を排出するためのエアインテークが備わる
こうした改良と、選択したギアによって伝達トルクを調整するバリアブル・ブーストマネジメントとの組み合わせにより、7段の全ギアで先代モデルを上回る加速性能を得るとともに、燃料消費率10.5ℓ/100kmを維持。CO2排出量は5g/km軽減した245g/kmという高効率エンジンとなっています。
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リトラクタブル・ハードトップはわずか14秒で開閉できる
リトラクタブル・ハードトップはわずか14秒で開閉できる

最新の車両制御システムを搭載

このエンジンを生かすため、一体成形で製造した軽量シャシーの周りにも新たな技術を導入して完全に見直しを行ない、ビークルダイナミクスが大きく向上したといいます。

ポルトフィーノが初めて搭載した「E-Diff3」と呼ばれる第3世代の電子リア・ディファレンシャルシステムと、F1マシンからフィードバックしたトラクションコントロールシステム「F1-Trac」との組み合わせは、横方向の限界性能を向上させています。また、フェラーリのGTカテゴリとしては初搭載のEPS(エレクトロニック・パワーステアリング)と統合することで、高速走行時の安定性を犠牲にすることなくステアリングレシオを7%引き下げ、自然な感触とフィードバックを得ることができるそうです。
発表会場でお披露目されたモデルは、ルーフがブラックにペイントされたツートーンボディが印象的だった
発表会場でお披露目されたモデルは、ルーフがブラックにペイントされたツートーンボディが印象的だった
さらに、デュアルコイル・テクノロジーを採用した進化版のマグナライドダンピングシステム(SCM-E)はロールを抑え、荒れた路面での乗り心地を改善しています。その結果、ポルトフィーノはカリフォルニアTより80kgもの軽量化を実現しただけでなく、ねじり剛性も強化され、極上の乗り心地を備えた車両になりました。なお、前後重量配分はフェラーリの伝統に従い、リアがわずかに重い46:54と発表されました。
ステアリングホイールには、エンジンスタートボタンやマネッティーノのセレクトスイッチなどが設置されている
ステアリングホイールには、エンジンスタートボタンやマネッティーノのセレクトスイッチなどが設置されている

パッセンジャーを意識したインテリア

インテリアには、乗車快適性に重点を置いた新機能が多数装備されています。10.25インチタッチスクリーン式のインフォテインメントシステム、ルーフの開閉状態に左右されずに快適性を向上させる新エアコンシステム、リアパッセンジャーの足元スペースを拡大した新デザインのバックレストを持つ18通りに調節可能な電動シート、パッセンジャー用ディスプレーなどがそれです。
センターコンソールに設置されたボタンで、トランスミッションのオートモードやリバースをセレクトする
センターコンソールに設置されたボタンで、トランスミッションのオートモードやリバースをセレクトする
加えてオープントップ・ドライブ時にキャビンに入るエアフローを30%削減し、風切り音を低減する新型ウインドディフレクターも装備しています。アンチグレア・ピナクル(防眩計器台)が囲む10,000回転まで刻まれた円形レヴカウンターやデュアルTFTディスプレイは、多機能ステアリングホイールと同軸上に配され、フェラーリGTモデルであることを主張しています。
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2+2の4座となるインテリア。リアパッセンジャーの足元スペースがカリフォルニアTから拡大されている
2+2の4座となるインテリア。リアパッセンジャーの足元スペースがカリフォルニアTから拡大されている

日本での価格は、2,530万円から

ポルトフィーノの特徴とイノベーションを紹介するため発表会に登壇したフェラーリのディーター・クネヒテル極東・中東エリア統括CEOは、「このクルマが目指したのは、一切の妥協をしないということ」とし、「比類のないパフォーマンスと極上の居住性の両立。それに加えてドライビングエモーションまで実現したクルマは現在の市場に存在しません。この目的を達成するため、私たちは全てを刷新し、一から作り直す必要がありました」と話しました。

600psの高出力、0-100km加速3.5秒、リトラクタブル・ハードトップ(RHT)、広いトランク、小旅行に適した2つのリアシートを備えた2+2コックピットなど、数々のアドバンテージを持つ新型ポルトフィーノの価格は,2,530万円からとなっています。

きになるドライビングプレジャーに関しては試乗後、追ってレポートしますのでお楽しみに!

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