【基本のキ】 ストライプスーツって何を選ぶのが正解？

社会人に成り立ては無地、そこそこ仕事に自信がついてきた頃にストライプ柄のスーツを買ったという人は多いはずです。ストライプ柄って、貫禄が出るんですよね。

とはいえ、ひとくちにストライプといってもその表現方法によって印象はまるで異なり、例えば太めのチョークストライプならクラシックで貫禄のある雰囲気に。重要クライアントとの折衝時に、威厳ある姿を演出したい時にオススメです。一方、色付きのストライプではない織りによるシャドーストライプなら都会的でシャープな印象に。営業周りや女性とのレストランデートに向いています。また、線と線の幅＝ピッチが広くなると、風格が増す一方でカジュアルな雰囲気も楽しめたりします。

つまりは、ストライプ柄のスーツって奥が深いってこと。逆にいえば、チョイスを間違えると台ナシってことなので、それぞれの特徴をちゃんと把握しておきたいですね。

遠目には無地に見えますが、近くで見れば光のあたり具合によってストライプ柄が浮き上がるのが特徴。色糸を使わず、織りによって表現されたストライプ柄は控えめでありながら、シャープさやスタイリッシュさを演出するのにうってつけ。ビジネスはもちろん、さまざまなシーンで使える万能タイプです。

織りの変化によって表現されているのが見どころ。同色ながら微妙な凹凸が織りなすストライプ柄は、ビギナーにも着こなしやすいです。

ベースと異なる色の糸によってストライプを表現したもの。そのなかでも、まるでピン＝針のように極細幅のストライプをピンストライプと呼びます。シャドーストライプよりも柄の主張が増しますが、極細とあってこちらもあくまで控えめ。シャープさもさらに強調され、精悍な印象を与えてくれます。

極細のストライプをよく見ると、極小のドットが連なっていることがわかります。線と線の幅が広がるほどに、カジュアルな雰囲気になります。

線そのものの幅が広くなるとともに、ピッチも広くなると華やかな印象が増します。貫禄も増しますが、色が入るとカジュアルな雰囲気も強調されるので、場の緊張度によって使い分けたいところ。こちらはヘリンボーン織りにホワイトとブルーのストライプを組み合わせ、貫禄のなかにもしっかり遊び心が。

2色を組み合わせたオルタネイトストライプ。ホワイトとブルーのストライプは線幅自体は太くないものの、ピッチが広いとあって存在感を強めます。

華やかさや存在感の大きさについては、語るまでもなし！ 線幅そのものが太く、さらにピッチまでも広いストライプ柄は、絣のようなネイビーと相まって遊び心を主張します。こちらはカジュアルな印象が強いですが、無地のダークネイビーに太線のチョークストライプで力強いイメージに。

ピッチが7.3cmとかなりワイド。ネイビーにホワイトのストライプは、デニムのような風合いによって線がほどよくぼやかされ、存在感が強いながら意外になじみ良いんです。