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ダビドフ イヤー・オブ・ザ・モンキー2016 リミテッドエディション

今月の一本ダビドフ イヤー・オブ・ザ・モンキー 2016 リミテッド エディション

Davidoff Year Of The Monkey 2016 Limited Edition

NIKITA_0121

9万円/箱(10本入)/(ダビドフ オブ ジュネーブ銀座)☎03-5537-5585

「限定」に騙されるなかれ。モテるオヤジは知性で勝負

ネタもとは忘れてしまったけど、女子が男をその気にさせて落とす、3つのキーワードというのがあります。「すごい」「こんなのはじめて」「あなただけよ」。たいていの男性は、この3つの言葉に弱いのだという。広告業界やサービス業界では、モテる常套句として、社員研修で教えるところもあるのだとか。男性陣としては、思いあたるフシもあるだけに、カモにされないためにも、警戒しなくてはならない言葉ではあります。口説き文句にも、リテラシーがあるということでしょうね。

実は、ブランド品にも売るための口説きのテクニックというものがございます。そのいい例が「限定」ですね。「限定」という言葉の響きには、不思議な魅力を感じずにはいられない。なぜでしょう?限りというのは、あなた限りに通じ、「あなただけよ」という誘いを暗示している惹句だからです。もちろん、その価値に見合った限定性もあるでしょうが、闇雲に誘いに乗っていては、ちと知性に欠けるのかなと。

そのあたり、リテラシーを効かせるのもオヤジの手練手管でございましょう。もっとも、高級ワインやシガーといった嗜好品は農産物ゆえ、収穫年の善し悪しや旬度もあるので、基本的に限定的なアイテムです。ゆえに、知性や経験、センスが物をいうわけです。だから奥深くて面白い。ワイン通やシガー通がモテるのは、そうしたセンスやリテラシーを鍛えているからなのですね。さて、今月の一本は干支にちなんだ限定品なのだとか。

そのような文脈を踏まえ、この一本にどのような価値があるのか、ないのか。ご自身でじっくり吟味なさってくださいませ。

PROFILE

中村孝則●コラムニスト
世界各地も独自の視点で読み歩き、さまざまなメディアでラグジュアリーライフを提案する。先頃、シガー評論家の広見護さんと共著で、シガー専門書「ザ・シガー・ライフ」(オータパブリケーションズ)を出版。

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