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2024.02.27

落札価格は約5800万円!? G-SHOCKのタフ&ラグジュアリーな新世界が動き出す

誕生から40周年を迎えたG-SHOCKが、スイス高級時計のライバルになる!? そんな驚きのプロジェクトがスタートしたのを知っていますか? 絶対に見逃せないG-SHOCKのラグジュアリーなニュースです。

CREDIT :

取材・文/渋谷康人

約5800万円で落札された“ラグジュアリーG-SHOCK”

▲ これが次世代G-SHOCK「G-D001」。パッと見は、機械式の高級スケルトンウォッチ。ケースもブレスレットもすべて18Kイエローゴールド製です。
▲ これが次世代G-SHOCK「G-D001」。一見すると、機械式の高級スケルトンウォッチ。ケースもブレスレットもすべて18Kイエローゴールド製。
「落としても壊れない時計」というコンセプトで1983年に誕生したカシオのG-SHOCK。耐衝撃性と20気圧防水というスペックを実現し、どんな過酷な場所でも安心して着けられる「タフ・ウォッチ」という新ジャンルを確立しました。 

ですが、そんなG-SHOCKに40周年を記念した、夢みたいなスペシャルモデルが発表されたことは、ご存知でしょうか?
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▲ “オリジン”と呼ばれる初代G-SHOCK「DW-5000C」。1983年4月の発売で、現在もこのデザインを継承する5600シリーズは絶大な人気です。
▲ “オリジン”と呼ばれる初代G-SHOCK「DW-5000C」。1983年4月の発売で、現在もこのデザインを継承する5600シリーズは絶大な人気です。
その始まりは2018年。35周年の際に発表、翌2019年に世界35本限定で発売された、元祖フルゴールドモデルG-D5000-9JRでした。

今回発表されたのは、それに続くフルゴールドモデルG-D001。まずG-SHOCKの40周年記念サイトで映像が公開され、2023年末、アメリカ・ニューヨークのマンハッタンで開催されたG-SHOCKの40周年記念イベント「SHOCK THE WAVE 2023」で“G-SHOCKの父”たるカシオの伊部菊雄シニアフェローから実機が世界初公開されました。
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ケース構造もムーブメントもまったく新しいG-SHOCK

ただ、このG-D001は世界でたった1本だけ製造されたユニークピース。デジタル表示が一切ないアナログモデルで、スケルトン文字盤が特徴です。その上、18Kイエローゴールドケースのサイドは、まるで熱帯のマングローブ(植物)のような複雑なフレーム構造になっています。

カシオはこのモデルを、「これまでのG-SHOCKの歴史とは一線を画した“次世代G-SHOCK”の第1号モデルだ」と述べています。G-D001の001という数字には、次世代の始まりという意味が込められているのです。
▲ マングローブのような有機的な構造のケースサイド。
▲ マングローブのような有機的な構造のケースサイド。
では、どこが次世代なのか、外装のデザインと、時刻を刻むムーブメント(時計モジュール)の違いから説明しましょう。

第一に、この外装デザインはG-SHOCK史上初めて生成AI技術を活用して開発されたものです。まず、カスタムAIに40年分のG-SHOCKの情報と、デザイナーによるデザイン案のデータを入力し、それをもとに生成AIが作り出したバーチャル3次元モデルを3Dプリンタで出力。その実体化されたモデルにデザイナーが修正を加える……というプロセスを何度も繰り返して生まれたのだそう。

その結果、ケースの外観も構造もこれまでのG-SHOCKとまったく違ったものになりました。従来のフルメタルモデルには不可欠だった、ケースとベセルの間の緩衝材も取り払われたのです。
第二に、モジュール(ムーブメント)もこれまでのアナログG-SHOCKとは別モノに。クォーツ式ですが歯車輪列を持ち、装飾加工された地板には人工ルビーを使った軸受けが全部で55個もセットされています。また、時計の機能を司るLSI(大規模集積回路)も完全新設計で、駆動エネルギーを生み出すソーラーセルも発電効率の高いガリウムを採用しました。まさに、外装も中身も、ケタ違いに進化したモデルなのです。
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その魅力に、世界の時計コレクターも熱狂!

▲ オークション結果を伝えるフィリップスのウェブページ。
▲ オークション結果を伝えるフィリップスのウェブページ。
ここまで読んでもらえば、なぜカシオの開発陣がG-D001を「次世代G-SHOCK」と呼ぶのか、わかってもらえたことでしょう。

そして、この世界でたった1本の“ラグジュアリーな次世代G-SHOCK”の価値をアピールするために、カシオは特別なステージを選びました。それが、世界中の時計コレクターと時計関係者らが注目する名門オークションハウス「フィリップス」による時計オークションのひとつ「The New York Watch Auction: NINE」へのチャリティー出品でした。

基本的にこのオークションに出品されるのは、スイスの名門時計ブランドのアンティークモデルばかり。そして、オークションを主催するフィリップスが開催にあたって付けた予想落札価格は7万ドルから14万ドルでした。ところが、G-D001の最終落札価格はなんと40万50ドル! 落札時の為替レートで換算すると約5840万円となったのです。
つまり、カシオ流ラグジュアリーを体現した次世代G-SHOCKは、コアな時計コレクターにもその存在と価値を認められたのです。

しかし、G-D001の製造は1本のみ。そして、現時点でカシオはこのモデルに続く製品版には言及していません。ですが、G-D001に使われた技術はすでに完成の域に達していると考えていいでしょう。

つまり、近い将来「ラグジュアリーな次世代G-SHOCK」を手にできる日が必ずやってきます。これはあくまで筆者の予想ですが、価格は数百万円以上。恐らく、現在の最高級ラインであるMR-Gを大きく超えるものになるでしょう。

「タフ・ウォッチ」から「タフ・ラグジュアリー・ウォッチ」へと大進化を遂げつつあるG-SHOCK。今後の動向に期待です!
※掲載商品はすべて税込み価格です

■ お問い合わせ

カシオ計算機 お客様相談室  0120-088925

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