WATCH WATCHER

バーゼルワールド2016現地徹底取材

いま、モテる時計は
ヒネリが上手い!

Vol.1

いま、モテる時計はヒネリが上手い!Vol.1

WATCH WATCHER

いま、モテる時計はヒネリが上手い!Vol.1 (1/3)

スマートウォッチ元年となった昨年のバーゼルワールドでは、あえてオヤジにふさわしい「スマート(な)ウォッチ」をリポートしましたが、はたして今年はそんな向かい風も追い風に変えてしまう、スイス時計の底力と余裕が感じられたのです。さて新作に見るヒネリとは?

Chanel [シャネル]

ムッシュー ドゥ シャネル/395万円(予価)

12052016_ww_01

今年を代表するドレッシーなヒネリ上手
シンプルなジャンピングアワーに見え、実はレトログラード分針が240°の弧を描くダイナミックな動きが楽しめる。分針の後退調整などふたつの特許を取得。独創的な6時位置の表示窓はアイコニックな八角形になっている。手巻き、18Kベージュゴールド(40㎜)、アリゲーターストラップ。30m防水。6月発売予定/シャネル

12052016_ww_02

すべてはこの美しさの実現から始まった
ミニマルかつクラシックなフェイスに対して、スケルトンバックはモダンデザイン。ムーブメントの開発はこの美しい輪列のデザインを実現することから始まった。

時代の気運に左右されることなく、むしろそれを取り込み、魅力に磨きをかけるのがスイス高級時計の強さであり、長い歴史において幾多の危機も乗り切ってきた伝統でもあります。その本領と実力を発揮したのがバーゼルワールド2016でした。

ブランドらしさを損なうことなく、それぞれの文脈に沿ったアプローチで新鮮な魅力を提案する──その洗練された高等技術はひと言で表せば、“ヒネリ”と呼べるもの。オーセンティックな印象ながら、内容はニュージェネレーションと呼べるほど、次世代を予感させる革新を遂げていたのです。

ファッションがそうであるように、微差にこそ真価が問われます。ひけらかさずとも、ブランドの真価を絶妙のセンスで味付けした内容は、時計を知り尽くしたオヤジのお眼鏡にこそ適うもの。その妙味はゼンマイのドキドキ感をさらに掻き立てます。

次のページへ
ヘリテージの解釈がますます広がる

Related