「ブルガリ ホテル 東京」を知るために押さえておきたいポイント７

日々新たなトレンドが生まれるビッグシティ東京。「もうあそこ行った？」と聞かれたり、「今度行きたいんだけど連れてって～」とおねだりされるスポットも刻々と変化していきます。が、この2023年の夏、感度の高い人たちの間で話題になるのは間違いなくコチラ。「テレビのニュースで見たけど、まだ行けてないんだよね～」というアナタのために、まずは知っておきたい７つのポイントを整理しました。

さて、基本的なところでまずはロケーション。「ブルガリ イル・リストランテ ルカ・ファンティン」が銀座にあることから、ホテルも銀座にあるのかと思われがちなのですが、こちらは東京駅の八重洲口直結ですので、お間違いなく。八重洲二丁目北地区に建設された超高層ビル「東京ミッドタウン八重洲」の40階から45階までのフロアが「ブルガリ ホテル 東京」です。

ちなみに八重洲は、和名で「耶楊子（やようす）」と呼ばれた17世紀のオランダ人探検家ヤン・ヨーステンにちなんで名づけられたそうですから、古くから進取の精神に富んだエリアだったのでしょうか？ 最近はサラリーマンご用達という印象も少なからずありましたが、この「東京ミッドタウン八重洲」誕生により大きく印象を変えましたね。

ロケーションは東京駅直結で好アクセスなのですが、エントランスは建物脇にひっそりと構えられています。お連れの方の前でアタフタしたくないのであれば一度ロケハンしておくと良いでしょう。

さあ中へ。モザイクに彩られた舞台のような廊下がレセプションエリアへと続きます。壁には、コンドッティ通りのブルガリ本店前で撮られたセレブリティたちの写真が飾られ、ブルガリの世界観を表す「Dolce Vita（甘い生活）」*への期待感を否が応でも高めます。

ダークな色調の廊下から、パッと視界が明るく開けるラウンジエリア。ところどころに使われているサフランカラーは世界のブルガリホテル共通ですので、「ああ、帰ってきたな」という安堵感を覚える方もいるでしょう。

ちなみにこちら「ザ・ラウンジ」の家具は100％イタリア製で、「B&B ITALIA」や「マクサルト」、 「フレックスフォルム」といった有名ブランドのソファ、スツール、テーブルがずらり。意味もなく腰掛け、写真を撮りたくなるような絵になる空間です。

「ザ・ラウンジ」の奥へ歩を進めると、見えてくるのがメインダイニングとなる「イル・リストランテ ニコ・ロミート」。

こちらの料理を統括しているニコ・ロミート氏はイタリア・アブルッツォ州にミシュラン３つ星をもたらした初めてのシェフ。世界各地の「ブルガリ ホテル」のガストロノミーコンセプトを監修し、イタリア料理界を代表する有名料理人のひとりです。

ローマからクルマで数時間かかるニコ・ロミートシェフの店に行くのは至難の業ですが、ここ東京でスターシェフのお料理がいただけるとは。フーディーたちも注目しているスポットです。

さて、いきなり食事に行くのは荷が重い？ ならば、アペロや食後にサクッと立ち寄れるバーはいかが。45階のルーフトップにあり、東京駅サイドと東京湾サイドの双方にテラスを擁する「ブルガリ バー」は、たとえるなら東京のビル群に浮かぶ地中海式庭園。カクテルやワインのみならずバーフードも充実しているので、軽く食べるなら、ここ1軒でも完結します。コチラは連載「美食のネタ帖」でもくわしくご紹介予定ですので、詳細はもう少々お待ちください。

「ブルガリ ホテル 東京」の美食スポットはまだまだありまして、なんと鮨カウンターまで。

「SUSHI   HŌSEKI」は、宝石というブルガリのDNAに因んだ名前を冠した８席のみのカウンター。福岡の３つ星店「鮨 行天」の行天健二氏が監修しています。無垢の桧の一枚板カウンターをドラマティックに照らすのはイタリア「フォンタナアルテ」社の美しいペンダントライト。置かれた鮨が美しく見えるよう、カウンターにほんのわずかな傾斜がついているのも心憎い演出です。開業早々予約が相次いでいるそうですので、ご興味のある方はお早めにどうぞ！

さて、いよいよ客室に目を向けましょう。「ブルガリ ホテル 東京」の客室は全98室。キングベッドタイプの客室を中心に、５つのカテゴリーにわたるスイートというラインナップです。

なかでも話題を呼んでいるのは床面積416㎡を誇る都内最大級のブルガリ スイート。４カ所のシーティングエリアをそなえた広大なリビングルーム、プライベートオフィス、10人は座ることができる専用キッチン付きのゆったりとしたダイニングルーム、さらにプライベートバーコーナー……もはや自宅以上のスペックに、庶民は身の置きどころがないかもしれません。

ホテル内の随所にローマ・コンドッティ通りのブルガリ本店前で撮られたセレブリティたちやブランドのアーカイブ写真が飾られ、ローマの雰囲気たっぷりの「ブルガリ ホテル 東京」ですが、そのコンセプトはスパにまで貫かれています。

他の都市の「ブルガリ スパ」と同じく、ミャンマー産のチーク材とヴィチェンツァ石をメインに使って仕上げられている空間は静謐でクリーンなイメージ。長さが25メートルあるフルサイズのスイミングプールや、古代ローマのカラカラ浴場を思い起こさせるモザイクで彩られているヴァイタリティプール……阿部寛さんがザバッと顔を出しそうなテルマエロマエ的ムードで、ここが東京であることを忘れてしまいそうです。

最後にちょっと役立つプチネタを。「ブルガリ ホテル 東京」には、「ブルガリ イル・チョコラート」のチョコレート・ジェムズや、ニコ・ロミートが手掛ける「ラ・パスティッチェリア」のブルガリペストリーを販売する「ブルガリ ドルチ」も付設されています。食後にちょっとお土産を買いたい時、会食の手土産を用意し忘れた時にも便利。場所は40階「SUSHI  HŌSEKI」の目の前ですよ。