ウィキペディアによれば、切手収集は“趣味の王様”(=king of Hobby)として世界的に知られているらしい。なるほど。イギリス王室や著名人によるコレクションが存在し、切手収集の歴史は長いだろう。切手がこの世に登場したと同時に収集の歴史も始まる。老若男女誰にでも始められ、値段もピンからキリまで。世界中どこに行っても切手は存在するし、発行された国や年の違い、図案の美しさ、稀少性など裾野も広く奥も深そうだ。趣味の王様だというのもうなずける。
,
切手収集と似たようなものに、シガーバンド収集というのがある。これをスペイン語で「ヴィトルフィリア」(=vitolfilia)という。英語ならシガーバンドコレクターといったところか。通常、彼らが集めるのは、自分が吸った葉巻のバンドではない。1800年代中期から1900年代初期に作られたシガーバンドで、手の込んだ印刷技術が使われているモノだ。 私のストックブックに収められた七色に光り輝くシガーバンドは、不思議な魅力を放つ。ぼんやりと眺めていると、なんだか昆虫図鑑のようであり、切手のようでもある。図案はシガーバンドが小さいので、文字や紋章、肖像画等が配されることが多い。図案をいくつかの系統にわけてみよう。まず、(1)国王、天使、インディアンなどの人物系。(2)馬や象などの動物系。(3)飛行機、船、車などの乗り物系。(4)植民地、港、たばこ農家などの風景画。(5)国旗、企業、クラブ、イベント、個人などのロゴマーク、イニシャル系など。 紳士には葉巻がつきものだった黄金時代は確かに存在した。彼らは自分の所属する団体や、自身の名をシガーバンドに刻んだ。これらは、その証である。今日、カラー印刷は赤、青、黄、黒の4色分解でできるが、コチラは石版印刷で17~18色から成る多色刷り。金箔やエンボス加工が施され、バンドの型も多種多様。今の時代では再現が困難な印刷技術が駆使されているわけです。 趣味のためにモノを集めるのが「収集」(=コレクション)という行為。でも、「収集」で検索して真っ先に引っかかるワードは「ゴミ収集」…。確かに興味のない人にとっては、ゴミと宝は紙一重かも(!?) では、また来週! (次週は後編をお送りいたします)
広見護(ひろみ・まもる)
90年にソムリエ資格を取得後、単身キューバへ。銀座のフレンチレストラン在職中の97年、日本で初めて葉巻の書を著す。その後、外資系商社にてシガービジネスに携わり、06年から独自にシガーの輸入販売を開始。07年にはオリジナルシガーのブランドを立ち上げ、08年直営シガーバーをオープン。葉巻を吸い、書き、つくる、マルチプレーヤー。葉巻歴20年。
HIROMI ENTERPRISE HP
ウィキペディアによれば、切手収集は“趣味の王様”(=king of Hobby)として世界的に知られているらしい。なるほど。イギリス王室や著名人によるコレクションが存在し、切手収集の歴史は長いだろう。切手がこの世に登場したと同時に収集の歴史も始まる。老若男女誰にでも始められ、値段もピンからキリまで。世界中どこに行っても切手は存在するし、発行された国や年の違い、図案の美しさ、稀少性など裾野も広く奥も深そうだ。趣味の王様だというのもうなずける。
ヴィトルフィリア(=vitolfilia)と呼ばれる。
たかが葉巻に巻かれた紙切れなんですが、
その美しさには圧倒されるものがあります。
だから、自身のシガーケースから取り出される葉巻のバンドには、
由緒正しき一族の紋章や自身のサインなどが金箔で施されることも多々あった。
今日でも存在するブランドが半分くらいはある。消えていった名もある。
中央の丸い白抜きのスペースに王冠や紋章、
イニシャルを名入れするというのが、当時の粋なスタイルだった。
すなわち、「男の子が産まれたら友人知人に葉巻を振る舞う」や
「結婚式を挙げた晩、独身最後の一夜を男友達と葉巻を吸って過ごす」がある。
葉巻は、めでたい席でシャンパンを開けるのと同じ意味を持つ。
米国のシガー専門誌の誌面には、
世界的なバスケットボール選手、マイケル・ジューダンが試合に勝利し、
ヴィクトリー・シガーに点火した写真が飾られている。
切手収集と似たようなものに、シガーバンド収集というのがある。これをスペイン語で「ヴィトルフィリア」(=vitolfilia)という。英語ならシガーバンドコレクターといったところか。通常、彼らが集めるのは、自分が吸った葉巻のバンドではない。1800年代中期から1900年代初期に作られたシガーバンドで、手の込んだ印刷技術が使われているモノだ。
私のストックブックに収められた七色に光り輝くシガーバンドは、不思議な魅力を放つ。ぼんやりと眺めていると、なんだか昆虫図鑑のようであり、切手のようでもある。図案はシガーバンドが小さいので、文字や紋章、肖像画等が配されることが多い。図案をいくつかの系統にわけてみよう。まず、(1)国王、天使、インディアンなどの人物系。(2)馬や象などの動物系。(3)飛行機、船、車などの乗り物系。(4)植民地、港、たばこ農家などの風景画。(5)国旗、企業、クラブ、イベント、個人などのロゴマーク、イニシャル系など。
紳士には葉巻がつきものだった黄金時代は確かに存在した。彼らは自分の所属する団体や、自身の名をシガーバンドに刻んだ。これらは、その証である。今日、カラー印刷は赤、青、黄、黒の4色分解でできるが、コチラは石版印刷で17~18色から成る多色刷り。金箔やエンボス加工が施され、バンドの型も多種多様。今の時代では再現が困難な印刷技術が駆使されているわけです。
趣味のためにモノを集めるのが「収集」(=コレクション)という行為。でも、「収集」で検索して真っ先に引っかかるワードは「ゴミ収集」…。確かに興味のない人にとっては、ゴミと宝は紙一重かも(!?)
では、また来週!
(次週は後編をお送りいたします)