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蛇口から出る水が、美味い宿って?

先月、ふらりと軽井沢に行って来ました。もう春だというのにこの日は豪雪&アイスバーン。(3月はよくあることなのだそう)。避暑地といえばの定番エリアですが、もしかしたら冬の残りをまだ楽しみたい方にもオススメのエリアなのかもしれません。

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宿泊先は、ずっと訪れてみたかった「万平ホテル」です。そう、昨年の小誌7月号特集でもロケ地としてもご紹介していました!三島由紀夫やジョン・レノンなど多くの著名人に愛された古きよき面影をそのまま維持している、創業120年以上を誇るクラシックホテル。最近ではジブリ作品「風立ちぬ」の主人公とヒロインが出会う舞台としても登場し、一時はお茶の間にも話題になりました。

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万平通りの雪を踏みしめながら玄関のドアを開けると、まずは古書のような「歴史的建造物」な薫りがクンクン。照明も必要な分だけ灯す程度。そこから一気にノスタルジックな世界観に引き込まれます。そして長い廊下には、いたるところに昔のポスターが、、、レトロな「フォント」フェチにはたまりません。すみません、お部屋の写真は撮り忘れました、、、(涙)

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食事を済ませて、向かった先は館内のバーラウンジ。軽井沢をイメージした美しいシグネチャーカクテルも充実していますが、バーテンダーからおススメされたのは、好きな人は好き!というあれ。たくましくスモーキーなピート香が鼻を突き抜けるシングルモルトウィスキーだったんです。「ラフロイグ」や「ボウモア」などがメジャーとされているなか、国内のバーでも取り扱いが極めて少ないという希少なボトル「オクトモア」を長年所有しているという万平ホテル。これ、何がすごいかって?ええと、死ぬほどに臭いんです…。メジャーブランドボトルのピート香値(フェノール値)が通常20~50PPMだとしたら、コヤツはなんと208PPMを記録。飲んだ後はすべてがピート香に包まれます。苦手な方も、お土産話にティースプーンに数滴垂らしてもらって舐めてみてください。舌の上で衝撃が広がりますから(笑)

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臭い~!とひいひい騒いでいると、「グラスに数滴水を垂らすと味が丸くなり、香りも変化しますよ。」とバーテンダーが水を入れたグラスを渡してくれました。その水がなぜか甘味があって、美味い。思わず飲み干し、どこの銘柄のお水なのか聞けばなんとホテルが汲み上げてい地下水でした。客室にある蛇口をひねって出る水もすべて地下水で、とても清らかでおいしい。「うちのホテルは、ただの水が一番美味いんです」と自慢げに語る彼の言葉(とピート香…)が印象的だった、ゆったりとした軽井沢の夜なのでした。また飲みに、再訪したいと思っています!

万平ホテル
http://mampei.co.jp/intoro.html

文/LEON 八木千晶

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