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2018.03.07

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「ロイヤル オーク」「ロイヤル オーク オフショア」が成した腕時計デザインの革新と、そのいま

誕生から40年以上の歴史を持つ「ロイヤル オーク」と、今年25年の節目を迎える「ロイヤル オーク オフショア」。初代モデルと2018年の新作を見ながら、その魅力のワケを探ります。

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文/篠田哲生

毎年のように数多くの新作が誕生する高級時計市場において、誕生から40年以上たった現在でも人気が衰えぬ傑作があります。その名は“ラグスポ時計”の原点である「ロイヤル オーク」。名門オーデマ ピゲの旗艦コレクションである一方で、最新技術が投入され続けるこのモデルは、同ブランドの"伝統と革新"を体現しています。誕生から半世紀を目前にしてもなお人々を惹きつけ続けるのはなぜか? その魅力と進化の軌跡に迫ります。
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"ラグスポ時計"の先駆者「ロイヤル オーク」

かつてドレスウォッチとスポーツウォッチには、明確な差がありました。ドレスシャツの袖口に収まる薄型が条件で、ステイタスを表現する前者に対して、後者は屋外での常用に耐えうる、肉厚なケースや優れた防水性が重視されたのです。

この相反する二つの個性を融合させたのが、1972年に誕生した「ロイヤル オーク」でした。防水性に優れ、衝撃に強く、立体的な造形美をもつスポーツウォッチでありながら、薄型ムーブメントを搭載したケースの厚みはわずか8mmほど! 頑強さゆえに当時加工困難とされていたステンレススティールを丹念に磨き上げた時計は、高級時計と同等の仕上げと価値を持つスポーツウォッチということで"ラグジュアリースポーツウォッチ(通称ラグスポ時計)"という新ジャンルを創出しました。
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「ロイヤル オーク」自動巻き、SSケース(39㎜)×ブレスレット、5気圧防水。243万円/オーデマ ピゲ(オーデマ ピゲ ジャパン)
まず目に飛び込んでくる特徴は、英国艦艇ロイヤル オークの舷窓をイメージしたという八角形のベゼルとそれを固定するビス。これは後ろ側から固定することで、ネジ頭の方向までしっかりとデザインの一部に取り入れています。

さらにケースの磨きも見事。平面部分はヘアライン、斜面をポリッシュというように仕上げを変えているので、腕が動くたびに光が反射する。そのメリハリのある輝きも、ラグジュアリーさを引き立てる要素となりました。

ダイヤルには"タペストリー"と呼ばれる彫り模様が入り、針もインデックスも細くエレガントにした。ただしここに夜光塗料を塗布することで、スポーツウォッチであるということをさりげなく主張しています。

これらのデザインは天才デザイナー、ジェラルド・ジェンタによるもの。IWC「インジュニア」やパテック フィリップ「ノーチラス」でも知られる彼の仕事は時計デザインに大きな影響を与え、ジラール・ペルゴ「ロレアート」やヴァシュロン・コンスタンタン「222」誕生のきっかけをつくりました。現在は、さらにモダナイズされた"ラグスポ時計"の全盛期ですが、その源流が「ロイヤル・オーク」にあるのは明白です。

つまり「ロイヤル オーク」は、現存する時計コレクションでありながら、既に伝説の域に達している唯一無二の存在なのです。
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スポーティを純化させた「ロイヤル オーク オフショア」

1972年にセンセーショナルなデビューを果たした「ロイヤル オーク」。その完成度の高いデザインは、そのまま20年ほど受け継がれましたが、さすがに市場やユーザーに既視感が芽生え始めていました。そこでカンフル剤として1993年に投入されたのが「ロイヤル オーク オフショア」でした。
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「ロイヤル オーク オフショア・クロノグラフ」自動巻き、SSケース(42㎜)×ブレスレット、10気圧防水。297万円/オーデマ ピゲ(オーデマ ピゲ ジャパン)
"沖"を意味する「オフショア」を冠したこのモデルは、ファン層の若返りを狙って、スポーティな要素を追加。「ロイヤル オーク」のキャラクターは保ちながら、クロノグラフ機構を搭載、防水性能は100m防水まで向上させました。ケースサイズは42㎜へと拡大、ストラップもより立体的にし、全体的なボリューム感を増幅させてマッシブな印象を強めています。

デザインを担当したのはエマニュアル・ギュエ。当時弱冠22歳だった彼の瑞々しい感性が、"傑作を進化させる"という難問を解決したのでした。薄く小振りな時計が主流だった当時の市場に突如あらわれたマッシブなクロノグラフに関係者は話題騒然。オーデマ ピゲの目論見通り、若い世代の心を掴んだのです。
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「ロイヤル オーク」と「ロイヤル オーク オフショア」は、現在に至るまで基本デザインを変えずに、ディテールの熟成に注力してきました。これは時計業界ではかなり珍しい事ですが、誕生当初の完成度の高さ、ファンの心を掴んだという事実を物語っています。

「ロイヤル オーク」はムーブメントを自社製にし、シースルーバックに変更。歴史あるマニュファクチュールの実力を、目でも楽しめるようになりました。一方「ロイヤル オーク オフショア」は、ダイヤルの模様を巨大化。さらにアラビア数字のインデックスでグラフィカルに装飾して、男の時計であることを強くアピールすることに成功しました。揺るぎなき定番は、品質を高めることでその地位を盤石にしてきたのです。

着実に熟成を重ねる2018年の「ロイヤル オーク」

1月にジュネーブ開催された新作時計の発表会「SIHH」。その会場の話題をさらったのもまた、「ロイヤル オーク」と「ロイヤル オーク オフショア」でした。

まず紹介したいのは、閏年の有無まで判断して動く永久カレンダー機構を搭載した「ロイヤル オーク RD#2」。限られたスペースの中に効率的にパーツを組み込む薄型設計はオーデマ ピゲが得意とする技術です。
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「ロイヤル オーク RD#2」自動巻き、PTケース(41㎜)×ブレスレット、2気圧防水。価格未定/オーデマ ピゲ(オーデマ ピゲ ジャパン)
こちらのモデルでは、ハイ・コンプリケーションでありながら抜群に薄く、しかもラグジュアリーでありながらスポーティでもあるという、様々に相反する要素を融合。その結果「エクストラ シン(=超薄型)」と称する既存の2針モデルよりも2㎜も薄い、6.3㎜厚の超薄型ケースを実現しました。これはもちろんワールドレコード! 常に革新を遂げてきた「ロイヤル オーク」の歴史を飾る新たな一本となることでしょう。
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25年目の節目を迎えた「ロイヤル オーク オフショア」からは2モデルが登場

もう一つの目玉が、誕生25周年を迎えた「ロイヤル オーク オフショア」の新モデル。記念すべき原点モデルが復刻しただけでなく、今後の時計業界に影響を与える新たなデザイン・設計を採用したモデルも登場し、業界内に衝撃を与えました。
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「ロイヤル オーク オフショア・クロノグラフ」自動巻き、SSケース(42㎜)×ストラップ。10気圧防水。価格要問い合わせ/オーデマ ピゲ(オーデマ ピゲ ジャパン)
復刻モデル「ロイヤル オーク オフショア・クロノグラフ」は、ダイヤルデザインなどの基本デザインは踏襲しつつ、ムーブメントを最新のものに変更。ただしオリジナル同様、ケーズバックはソリッドタイムにして伝統を守りました。
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一方、全く新しいモデルが「ロイヤル オーク オフショア・トゥールビヨン・クロノグラフ」。"The Future of First"をスローガンとし、NBAのスーパースター、レブロン・ジェームスがキャラクターを務めたことでも話題を呼んでいます。
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「ロイヤル オーク オフショア・トゥールビヨン・クロノグラフ」左●自動巻き、SSケース(45㎜)、ラバーストラップ、10気圧防水。価格要問い合わせ、左●/自動巻き、18KPGケース(45㎜)、ラバーストラップ、10気圧防水。価格要問い合わせ/ともにオーデマ ピゲ(オーデマ ピゲ ジャパン)
オフショア初の45㎜ケースを採用し、アイコンであった8角形ベゼルを大胆にアレンジ。特殊なブリッジ構造でスケルトンムーブメントを固定し、反対まで光が突き抜けるようにしています。「ロイヤル オーク オフショア」のDNAを受け継ぎながら、過去とは異なる進化を遂げた、次世代のラグスポの姿です。
傑作は一日にして成らず。斬新なコンセプトも秀逸なデザインも、守りかつ磨き続けることで「ロイヤル オーク」と「ロイヤル オーク オフショア」の"神話"が作られました。先駆者の精神を常に忘れないオーデマ ピゲの姿勢を象徴する新たなモデルたち。いつまでもアクティブでありたいと願う大人のオトコにとって最善の選択と言えるでしょう。

■ お問い合わせ

オーデマ ピゲ ジャパン 03-6830-0000
URL/https://www.audemarspiguet.com/jp/

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