2018.05.07
京都は大人のデートに不向き、なんて誰が言ったのやら!?
いま、京都は青もみじが眩いばかりに美しい季節。気候が良くて比較的混まないこの時季こそ、大人デートにはぴったりなんですよ!
- CREDIT :
文/只野仁志、福森クニヒロ(Bar Rocking chair)
夏は暑いし冬は寒い。紅葉シーズンともなれば芋の子を洗うような大混雑。外国人観光客と修学旅行生ばかりで、お洒落な大人は近づかないよね……なんて思っちゃいませんか。
それは、あなたが京都を知らない証拠。言わずと知れた国際観光都市・京都はスケールも奥深さも想定外。本当の京都を知らずに敬遠するのはもったいないですよ。
と言うわけで今回は大人のデートにぴったりな、初夏の京都をご案内いたしましょう。
初夏の爽やかな風に揺れる青もみじをゆっくりと楽しむ
しかも、いまの季節は京都の山々が若葉に萌えて、一斉に緑に輝く時期。秋の紅葉とは違った爽やかで清々しい景色が楽しめる。これを最近は「青もみじ」と呼んで、愛づることが流行っているのです。
例えば、天龍寺の塔頭のひとつ、宝厳院(ほうごんいん)。こちらは表通りから1本奥に入った場所にあって、春と秋の限られた時期しか公開されていないため、知る人ぞ知る寺院。観光客も多過ぎず、大人のひっそりデートにぴったりです。回遊式の庭園「獅子吼の庭」は嵐山を借景に取り入れた壮大なもので、園内はいまが青もみじの最盛期です。
途中、野宮神社、大河内山荘を過ぎて細い遊歩道を進むと、百人一首で知られる小倉山の中腹に位置する常寂光寺に到着です。茅葺の仁王門をくぐると石段の参道が続き、頭上には鮮やかな新緑の青もみじが見事なトンネルをつくります。
石段を登りきった本堂の一画からは嵯峨野の景色が一望できます。春の爽やかな風を感じてしばし休憩しましょうか。
築400年の茅葺の茶屋で滋味豊かな季節の料理を味わう
風情ある藁葺きの一軒家でいただく昼の定食は地元の食材を使った素朴でありながら実に趣向に富んだ料理。朝掘りの筍や、わらび、つくし、タラの芽など旬の山菜も滋味豊かで生き返ったような気分になれます。名物の若鮎塩焼きは6月からですが、この時期にも子持ち鮎の甘露煮がいただけます。
見どころは大鳥居から本殿へと続く表参道。約80を数える石段を囲むみずみずしい青もみじと朱塗りの灯篭とのコントラストが印象的です。日にちは限定されますが、夜のライトアップが行われる日もあり、これはまた格別の美しさ。神秘的な緑の光に包まれた一帯には荘厳な空気が流れます。
青もみじのライトアップで幻想的な景色を楽しむ
まずは日本一の高低差を誇る叡山ケーブルで驚きの急斜面を9分かけて登り、ケーブル比叡駅へ。比叡山の頂上へはここからさらに叡山ロープウエイに乗るのですが、お目当ての夜景はケーブル比叡駅近くのパノラマ広場から見るのが一番。きらきらと輝く京都の街を一望する絶景が楽しめますよ。
春と秋の年2回のみ特別公開されているこちらのお寺、秋の紅葉時のライトアップはインスタ映えすると大人気。今年からは期間・人数限定ですが、青もみじでもライトアップが実施されることになりました。
書院の2階から「瑠璃の庭」と名付けられた庭を望むと写経机に映り込んだ青もみじがきれい。
青もみじのライトアップは申込者1500名限定(1日150名限定・10日間実施)の貸し切りプランとして一般公開される。
夜間拝観時には邦楽の演奏も楽しめる。
瑠璃光院は明治の元勲・三条実美ゆかりの茶室「喜鶴亭」を有することでも有名。
書院の2階から「瑠璃の庭」と名付けられた庭を望むと写経机に映り込んだ青もみじがきれい。
青もみじのライトアップは申込者1500名限定(1日150名限定・10日間実施)の貸し切りプランとして一般公開される。
夜間拝観時には邦楽の演奏も楽しめる。
瑠璃光院は明治の元勲・三条実美ゆかりの茶室「喜鶴亭」を有することでも有名。
ライトアップされると、照らされた青もみじが書院の調度に映りこんで、仄暗い部屋全体を瑠璃色に染め、この世ならぬ幽美な世界が顕れます。言葉を失うこんな非日常の時間こそがふたりの仲を確実に縮めてくれるのですね。
坪庭のあるバーでしっぽりと大人のデートを完成させる
こちら、住宅街の中にひっそりと佇む一軒家の隠れ家バー。店の奥には中庭があって、センリョウ、マンリョウ、紫陽花、椿、カエデ、梅などが植えられ、ライトアップされた木々を眺めながら酒を楽しむことが出来るのです。
こちらが店の奥の庭に面した席。彼女を座らせたいロッキングチェアの向かいには普通の木の椅子が。
坪庭はよく手入れされていて四季の風情が楽しめます。さすが京都。
店主の坪倉健児さんは国際バーテンダー協会(IBA)主催のカクテル世界大会「ワールド・カクテル・チャンピオンシップス 2016」で総合優勝の実力派。
ドリンクはバーテンダーに好みを伝えて作ってもらう。カクテルとポートワインがオススメ。写真はマンハッタン(左)とマティーニ(右)。
こちらが店の奥の庭に面した席。彼女を座らせたいロッキングチェアの向かいには普通の木の椅子が。
坪庭はよく手入れされていて四季の風情が楽しめます。さすが京都。
店主の坪倉健児さんは国際バーテンダー協会(IBA)主催のカクテル世界大会「ワールド・カクテル・チャンピオンシップス 2016」で総合優勝の実力派。
ドリンクはバーテンダーに好みを伝えて作ってもらう。カクテルとポートワインがオススメ。写真はマンハッタン(左)とマティーニ(右)。
オススメは一階奥の庭に面した席。一脚はロッキングチェアなので、是非、彼女にユラユラしていただきつつ、極上のカクテルをふたりで堪能すれば、至高の大人デートが完成です。こちら食べ物も美味しいので小腹が空いてても大丈夫ですよ!
いまの時期だからこそ楽しめる京都青もみじデート。ぜひご検討くださいませ。
ご紹介した大人の青もみじデートは、JR東海ツアーズの「そうだ 京都、行こう。」でお楽しみいただけます。
●「青もみじ御朱印めぐり」
今回ご紹介した「宝厳院」「常寂光寺」「貴船神社」以外にも、青もみじの美しい「神護寺」「北野天満宮」「曼殊院」「下鴨神社」「河合神社」「東寺」「東福寺」とコラボして、各寺社で御朱印をいただくプランがあります。詳しくはこちらを。
URL/http://souda-kyoto.jp/travelplan/early-summer_sp/
※貴船神社のライトアップはGW以降は5月12,13,20,26,27日。夕暮れ~20時。
●「八瀬もみじの小径ライトアップと瑠璃光院 夜の特別拝観」
こちらは期間・人数限定の貸し切りプランとなります。詳しくはこちらを。
URL/http://souda-kyoto.jp/travelplan/rurikoin_yase_sp/
●鮎茶屋 平野屋
住所/京都市右京区嵯峨鳥居本仙翁町16
営業時間/11:30~19:00(L.O.)
定休日/無休
URL/http://ayuchaya-hiranoya.com/
予約・問い合わせ/☎075-861-0359
●Bar Rocking chair(バー ロッキング チェア)
住所/京都市下京区御幸町通仏光寺下る橘町434−2
営業時間/17:00~翌2:00
定休日/火曜
URL/http://bar-rockingchair.jp/
問い合わせ/☎075-496-8679