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2022.02.22

お風呂の後にはご馳走が待っている! 彼女と行きたい美食温泉5選

大好きな彼女と一緒に温泉♡って最高のシチュエーションですよね。でもそれはアナタじゃなくて彼女のため。すでにそれなりの関係であればこそ、時にはリフレッシュが必要。その点、温泉は最強! 絶景とグルメと貸切風呂で、彼女の気分をてっぺんまで盛り上げちゃってくださいませ。そのための最高の宿をご紹介いたします。

CREDIT :

文/江藤詩文

温泉+美食と言えば、これはもう最強の組み合わせ。美食旅ライターの江藤詩文さんが、自分で行って確かめた最高の美食温泉をセレクトしてくれました。

■ 里山十帖(新潟)

野生が洗練へと昇華した唯一無二の里山ガストロノミー

里山十帖 美食温泉 LEON
▲ 日本百名山の巻機山を望む絶景の露天風呂も。
ここ2年、海外に出かけなくなったガストロノミー好きの間ですっかり定着した“デスティネーション・レストラン”を目指す旅。食事をするためにその土地へ行き、そこでしか味わえない料理に出合う旅のスタイルです。その先駆けが、雑誌『自遊人』(現在は休刊)が、築150年あまりの古民家をリノベーションして2014年に開業したこちら。

“食を中心としたライフスタイルを発信するリアルメディア”としてスタートしたこの宿を、国内だけでなく海外にも知られる”里山ガストロノミーのデスティネーション”へと成長させたのが、現料理長の桑木野恵子さん。人間の心身と自然を調和させて健康へと導く「ホリスティック」を先進国のオーストラリアで習得するなど海外で経験を積み、料理の世界へと軸足を移した桑木野さんの料理は、地元の森や山へ分け入り、食材を採集するところから始まります。
地域のコミュニティに溶け込み、近隣の生産者からわけてもらう食材と、自身で摘み拾い集めた素材とを組み合わせた料理は、素材の持つ力強さを洗練された美食へと研ぎ澄ましたもので、身体の奥から清められ整っていくよう。

これから雪どけがはじまり、山や森が芽吹き始めると、里山十帖といえばの山菜の季節。山をよく知る桑木野さんが自ら集めた採れたての山菜を味わえます。世界が注目する料理人が創造する春の味。どうぞお見逃しなく。
里山十帖 美食温泉 LEON

■ 里山十帖

住所/ 新潟県南魚沼市大沢1209-6
HP/ https://www.satoyama-jujo.com
TEL/ 0570-001-810
料金/ 2万9260円〜(2名1室利用時の1名料金、夕・朝食付き、税サ込)

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■ ふふ  熱海「木の間の月」

ふたりきりでしっぽり味わう地魚ざんまいの鮨割烹

ふふ熱海 美食温泉 LEON
▲ プライベートガーデンテラスには露天風呂もある。
大人のふたりにぴったりの「おこもり系高級館」として知られる「ふふ  熱海」。ここに2021年4月、さらに進化した6室だけのプレシャススイートからなる別邸「木の間の月」がオープンしました。

ゲストルームから続くプライベートガーデンテラスは、四季折々の自然と触れ合い、光と風を感じるふたりだけの空間。ここでシャンパンなどアペリティフを楽しみ、ダイニングへと移動してゆったりとディナータイムを過ごす。まるでヨーロッパのリゾート地のような優雅な時間が実現します。

レストラン「鮨割烹 海の悠波(ゆうは)」で味わえるのは、相模湾の鮮魚をふんだんに使った割烹料理とにぎり鮨。季節には、伊豆半島など地元でも入手困難な脂ののったキンメダイ「トロ金目」が、お造りや炙り、しゃぶしゃぶ、にぎり、潮汁などさまざまな料理になって登場します。
ふふ熱海同様、大人の宿らしくアルコールが充実しているのもうれしいポイント。地酒とワインをフレキシブルに組み合わせたペアリングのほか、月をモチーフにした「木の間の月」にちなみ、月の満ち欠けに合わせてワインをつくるビオディナミワインのラインナップも。

月は美しく夜は長い。ディナーの後は、腕利きのバーテンダーがゲストに合わせてオリジナルカクテルをつくってくれるバーへもぜひどうぞ。
ふふ熱海 美食温泉 LEON

■ ふふ  熱海「木の間の月」

住所/ 静岡県熱海市水口町11-48
HP/ https://www.atamifufu.jp/
TEL/ 0570-0117-22(Small Luxury Resort総合予約センター)
料金/ 5万5000円〜(2名1室利用時の1名料金、夕・朝食付き、税サ込)

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■ 星野リゾート  奥入瀬渓流ホテル(青森)

美しい氷の世界で極上フレンチ&ワインに出合う幸せ

星野リゾート 奥入瀬渓流ホテル 美食温泉 LEON
▲ 雪と氷が幻想的な氷瀑の露天風呂「氷瀑の湯」。こちらは女性用。
失礼ながら青森のこんな片田舎に、なぜこれほどハイクオリティなフレンチが。東京や大阪のガストロノミーファンをざわつかせているのが、奥入瀬渓流ホテルのフレンチレストラン「Sonore(ソノール)」。

例えば今の季節なら、青森といえばのマグロをタルタルにして百合根のソースと魚醤の香るジュレを合わせたり、薄切りにしたりんごを4時間かけて焼き上げたタルトタタンに仕上げたり、青森を中心にローカルな食材を生かしつつ、都心の人気店に引けを取らない、創造力豊かなコースに仕立てています。
それもそのはず、料理長の岡亮佑(りょうすけ)さんは、ガストロノミーファンなら知らない人はいないスターシェフの荒井昇さんが手がける東京・浅草の2つ星フレンチ「オマージュ」の卒業生。当時から手間を惜しまず丁寧な仕事を施した上品なひと皿をつくっていたそうです。

ここでもうひとつ見逃せないのが、ソムリエの鈴木良隆さんが集めたワインのラインナップ。なかでもブルゴーニュマニアの鈴木さんの愛が溢れたコレクションはすばらしく、これを目当てに通うリピーターがいるほど。岡さんの料理が大好きで、料理をより輝かせるワインをセレクトしている鈴木さん。これからの季節は、奥入瀬渓流のせせらぎに面したテラスで、極上のアペリティフを楽しめます。
星野リゾート 奥入瀬渓流ホテル 美食温泉 LEON

■ 星野リゾート  奥入瀬渓流ホテル

住所/ 青森県十和田市大字奥瀬字栃久保231
HP/ https://www.hoshinoresorts.com/ja/hotels/oirasekeiryu/
TEL/ 0570-073-022(星野リゾート予約センター)
料金/ 2万2000円〜(2名1室利用時の1名料金、夕・朝食付き、税サ込)

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■ 湊のやど 汀家(焼津)

マグロにカツオ、そして地酒。焼津の恵みに無我夢中

湊のやど 汀家 美食温泉 LEON
▲ 全8室のゲストルームはすべてプライベート露天風呂つき。
静岡の焼津といえばマグロ(ミナミマグロ)とカツオの一大産地。ガストロノミー好きなら、鮨屋や割烹料理屋あたりで小耳に挟んだこともありますよね。そんな焼津の名物と泉質のいい黒潮温泉をフューチャーして、フーディーズが食べに来たくなる“デスティネーション温泉”を提唱しているのがこちら。

まだ30代と若い7代目の清水健太郎さんは、ガストロノミーの流れが大都市から地方へと移りつつある時代を先読みするなど先見の明がある人。「磯自慢酒造」や「初亀醸造」といった静岡を代表する蔵元など、同世代の後継者たちとネットワークを構成し、世界を目指して静岡の食文化を発信しています。
地元のお酒と共に楽しむ夕食は、マグロの部位別や種類別の食べ比べといった産地ならではの贅沢なひと皿が登場することも。朝食で見逃せないのは、削りたてのかつお節、サバ節、イワシ節の食べ比べ。炊き立て熱々のご飯に3種の削り節をふんわりとのせ、醤油をちょろっとたらしたねこまんまのおいしさといったら、もう…。春と秋の漁期には、付近の由比港や大井川港で水揚げされる香り高いサクラエビも。こちらも風味豊かで、朝から日本酒が進んでしまいそう。

近くには、ガストロノミーファンなら知らない人はいない「サスエ前田魚店」もあるし、東京からフーディーズが続々と押しかけている懐石料理店「温石」も。焼津ガストロノミー旅、実はいまかなりトレンドです。
湊のやど 汀家 美食温泉 LEON

■ 湊のやど 汀家

住所/ 静岡県焼津市本町1-14-2
HP/ 静岡県焼津の温泉旅館 湊のやど 汀家(みぎわや) 全8室露天風呂付客室 (migiwaya.jp)
TEL/ 054-628-3155
料金/ 2万8000円〜(2名1室利用時の1名料金、夕・朝食付き、税サ込)

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■ THE HIRAMATSU HOTELS & RESORTS  熱海

ローカルな食材を世界水準の料理とサービスで楽しむ

THE HIRAMATSU HOTELS & RESORTS  熱海 美食温泉 LEON
▲ ゲストルーム全室がオーシャンビューでプライベート温泉風呂がある。
ファインダイニングの優雅な時間とヨーロッパのモダンなリゾート、日本の情緒ある温泉宿のいいところを集めた美食家のためのオーベルジュ。

ここでパリ仕込みのクラシックを踏まえながらも、軽やかでモダンなフレンチを手がけるのは、料理長の猪野圭介さん。伊東漁港で水揚げされる一本釣りのキンメダイをはじめとする相模湾の海の幸や、熱海を中心に信頼のおける生産者が育てた野菜、静岡の牛肉といったローカルな食材をメインとしつつ、日本各地や世界から一流の食材を取り寄せて、世界の最先端と時差のない料理を提供できるのが、レストランやホテルを全国展開するひらまつグループならではの強みといいます。
とりわけ注目すべきは、シャンパン・ワイン&フロマージュのゴージャスな品揃えとスマートなサービス。独立系のホテルでは、料理はがんばっても、ここまで力を注ぎ込むのはかなり難しいんですよね。ウェルカムドリンクがアラン・ミリアだったり、細かいところまで気が利いているのもうれしい。

ガストロノミー好きのなかには、ひらまつが新しいホテルをオープンするたびに足を運び、全施設をコンプリートしているファンも。ひらまつならどこへ行っても間違いない。そんな信頼のおけるオーベルジュです。
THE HIRAMATSU HOTELS & RESORTS  熱海 美食温泉 LEON

■ THE HIRAMATSU HOTELS & RESORTS  熱海

住所/ 静岡県熱海市熱海1993-237
HP/ https://www.hiramatsuhotels.com/atami
TEL/ 0557-52-3301
料金/ 6万1300円〜(2名1室利用時の1名料金、夕・朝食付き、税サ込)

● 江藤詩文(えとう・しふみ)

世界を旅するフードライター。ガストロノミーツーリズムをテーマに、世界各地を取材して各種メディアで執筆。著名なシェフをはじめ、各国でのインタビュー多数。訪れた国は60カ国以上。著書に電子書籍「ほろ酔い鉄子の世界鉄道~乗っ旅、食べ旅~」(小学館)シリーズ3巻。Instagram(@travel_foodie_tokyo)でもおいしいモノ情報を発信中。

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