2018.09.10

iPhoneでも撮れる⁉ 月の綺麗な写し方

夜空の月をスマホで撮っても、なかなか綺麗に写らずガッカリしたことはありませんでしょうか? ここでは、そんな月をスマホで綺麗に撮る、コツとテクをご紹介!

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文/平井敦貴

やっぱり日本人は月が好き?

『竹取物語』の時代より、日本人は「月」に対して特別な感情を抱いてきました。かぐや姫を例にとっても、月は儚さの象徴であり、未知への畏怖であり、そしてロマンの対象でもあったのです。

現代においても、そんな月に対するイメージに変わりはありません。きっと皆さんも月を眺めてロマンティックな気分になったことが、一度はあるのではないでしょうか。

さて、そんな「月」ですが、せっかくの満月なのに写真で撮ってみると白くボヤけて風情がなくなってしまった…なんて経験はないでしょうか。特にスマートフォンで撮った写真だと、ザラついた空に白い丸が滲んでいるだけで、月の美しさを表現できていないことがほとんどです。
iPhone7で撮った月。肉眼では綺麗だった月も、写真になるとそのディテールはほとんど伝わりません。
iPhone7で撮った月。肉眼では綺麗だった月も、写真になるとそのディテールはほとんど伝わりません。
ということでここでは、そんな月をiPhoneで綺麗に撮るコツをご紹介いたします。

綺麗な月は彼女に送ってもSNSにアップしても、あなたの好感度をきっと上げてくれるはず! なのでぜひここで、綺麗な月の撮り方をマスターしてください。

1. Apple公式の月の撮り方

実はAppleの公式動画に「iPhoneを使った月の撮影方法」が公開されています。4ステップの簡単な動画ですので、まずはこちらをご覧ください。
ご覧いただいた通り、ステップ1で「Set up a telescope and attach your iPhone7(テレスコープにiPhoneをセットしてください)」とあります。そう、この撮影方法にはTelescope(望遠鏡)が必要なのです。

「ぜんぜん手軽じゃないよ!」

という声が聞こえてきそうですが、何も天体望遠鏡を用意する必要はありません。一般的な双眼鏡でも十分撮影が可能ですので、まずはご自宅にあるものでお試しを。

また、この動画にはもう一点、重要なテクニックが示されています。それはステップ4に紹介されている明るさ(露出)設定の部分です。
月の撮影方法のステップ4では「Exposure(露出)を低くスライドする」とあります。(YouTube より)
iPhoneのカメラにはフォーカスと露出を自動で設定する機能が備わっているのですが、月のような発光体を撮る時には、露出オーバーになる傾向があります。

そのためここではフォーカスしたい部分(ピントを合わせたい部分)を長押しでロックし、さらに明るさ(露出)を下げるというテクニックが使われています。
月のふちにピントを合わせて長押しをし、横に現れるバーを下にスライドさせると、露出が低く設定されます。(YouTubeより)
この露出の設定は月を綺麗に撮るうえで大事なポイントとなります。

ちなみにですが、先ほどの写真でも露出時間を変えるだけで月の見え方がこれだけ異なってきます。
露出時間によって月の写り方が大きく異なります。
このように、「月」を綺麗に撮るには露出の設定が大事になってきます。まずは標準のカメラアプリを月に向け、露出設定を変えてみてはいかがでしょう。きっといつもと違う写真が撮れるはずですよ!

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露出が調整できるカメラアプリ!

2.露出が調整できるカメラアプリで撮影

次にご紹介するのは特殊なカメラアプリを使用する方法です。先ほど、月を綺麗に撮るには露出が大事だと述べましたが、実はこの「露出」の他にも「ISO感度」「シャッタースピード」という数値が写真の明るさ、つまり月の綺麗さに影響してきます。

ちょっと専門的な話になりますが、「ISO感度」とはカメラのセンサーがどれくらい敏感に光をキャッチするかの数値です。高くなるほど写真は明るくなりますが、同時に画質がザラついたものとなります。

また、「シャッタースピード」とはその名の通りカメラのシャッター速度のことで、秒数が長いほど多くの光を取り込みますが、その分、手ブレの原因にもなってしまいます。

写真を綺麗に撮るにはこれらの値を適切にする必要がありますが、そんな細かい設定ができるカメラアプリがこの「MuseCam」です。
iOSアプリ「MuseCam」(無料)
iOSアプリ「MuseCam」(無料) 
このアプリの特筆すべき点は、ピント(焦点距離)、シャッタースピード、ISO感度がいずれも手動で設定できるというところ。

ここでは実際に月の撮影をしながら説明していきましょう。
【ISO】をタップして表示されたゲージを最小に設定します。
【ISO】の設定では、タップして表示されたゲージを最小にします。
まずはISO感度。この数値が低いほど暗くなっていきますが、その分画質は良くなります。

アプリを起動したら左から三つ目の「ISO」をタップし、最小の値に設定します。
左から二番目の【シャッタースピード】をタップし、月の明るさがちょうど良くなるまで右にスライドします。
左から二番目の【シャッタースピード】をタップし、月の明るさがちょうど良くなるまで右にスライドします。
続いてはシャッタースピードの設定です。左から2つめのアイコンをタップし、表示されたゲージを右にスライドさせていきます。ここではお好みの明るさになるまで動かしていきましょう。だいたい1/200~1/300くらいが目安になります。
一番左のアイコンで「焦点距離」を設定。月の輪郭がはっきりするところまでスライドします。
一番左のアイコンで「焦点距離」を設定。月の輪郭がはっきりするところまでスライドします。
最後に一番左にある「焦点距離」を設定します。月の輪郭がはっきりするところまでゲージをスライドし、ピントを調節していきます。目安は0.7〜0.9くらいです。

これで撮影準備はOKです。撮影時にはしっかりとiPhoneを固定し、一番下の赤いボタンでシャッターを切ります。
「MuseCam」を使用して撮影した月。ディテールまで写っているのがわかります。
「MuseCam」を使用して撮影した月。ディテールまで写っているのがわかります。
こちらが「MuseCam」で撮影した写真です。月のディテールまで描写されていることがわかりますね。

このように、空や月の明るさ、撮影環境によって設定値は変わってきますが、

(1)ISOを最小にする。
(2)シャッタースピードを速くする。
(3)焦点距離を合わせる。


というステップは変わりませんので、撮影時にはさまざまな設定で撮ってみると良いでしょう。

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望遠レンズキットを装着

3. iPhone用の望遠レンズで撮影

これまでご紹介してきた方法にプラスして、ここではiPhone専用の望遠レンズによる撮影方法をご紹介しましょう。

「iPhone 望遠レンズ」で検索すると数多くのアイテムがヒットしますが、ここでは倍率18倍の望遠レンズなどがセットになったActyGoの「マルチファンクションレンズキット」を試してみたいと思います。
早速、望遠レンズをiPhoneに装着し、撮影を開始。ここでは手ブレを防ぐために三脚を使って固定しています。
望遠レンズを装着し、カメラを起動。
望遠レンズを装着し、三脚にセット。
撮影方法はこれまでと変わりません。「MuseCam」アプリを立ち上げ、ISO感度、シャッタースピード、焦点距離をそれぞれ設定していきます。

ちなみにですが、望遠レンズを装着するとピントが合いづらくなるので、辛抱強く設定する必要があります。
9月上旬、この日は晴れ。ビルの15階から撮影。
月に向かってセットをしたら、ブレないようにしっかり固定をします。望遠レンズで月を捉えたら、さらにズームをして月を大きく写していきます。

果たしてその結果はいかに?

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iPhoneで撮影した月がこちらです!

なかなかピントが合いづらく、試行錯誤をすること15分。撮影された月がこちらになります!
月の模様まではっきりと写っていますね!

もちろん、一眼レフカメラや超望遠レンズで撮影をすればもっと綺麗な月を写すことができるでしょう。ですが、スマートフォンでも少しの努力をすればこれまでとは違った綺麗な月を写すことが可能になります。

月が綺麗なこの時季、ぜひ皆さんも大切な人に向けて月の撮影をお楽しみくださいませ。

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