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2019.04.24

【第19回】

広瀬アリス似のモデル「愛人になったからって何になります? あなたがいくら稼ぐとかどうでもいい」

美人とは「美」という高スペックを備えたスーパーカーのような存在。その“スーパーぶり”に男は憧れるわけですが、果たしてそのスペックは彼女に何をもたらすのか?「ワイングラスのむこう側」(cakes)で人気の林伸次さんが、世の美人たちの隠されたプライベートに迫ってみる連載です。

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構成/木村千鶴

「ワイングラスのむこう側」(cakes)でおなじみ、奥渋谷のバー「BAR BOSSA(バール・ボッサ)」のマスターにして、作家の林伸次さんが、バーテン仕込みの絶妙な話術でさまざまな職業の美人さんのプライベート(主に恋愛関係)に迫るこの連載(これまでの美人さんはこちら)、第19回目のゲストはモデルのアリスさんです。


『美人はスーパーカーである』という連載でこの職業を出さないわけにはいかないでしょう。今回はモデルさんです。モデルの仕事って、みんな見た目で勝負している女の世界だからなんか大変なことが多そうです。女の子が集合するなかで上手くやっていくには何かしらの技も必要なようで……。

保健室の小窓にいつも30人ぐらい生徒が張り付いてました

──こんにちは、林です。うわっ!かわいいですね~本当に。広瀬アリスさんに似てるので、今日はアリスさんでいきましょう。アリスさんはモデルさんだと聞きましたが、ずっとこの仕事で?

「いえ、子どもの頃からモデルはしていたんですけど、大学を卒業してしばらくは養護教諭をしていました」

──養護教諭って、保健室の先生ってことですよね。え~、どうして先生に?

「小中高とやっていた部活が本当に厳しくてキツくて。特に中学の時の顧問の先生が酷かったんですけど、保健室の先生が助けてくれてたんですよね。心のケアをうまくしてくれて。その時に『保健室の先生ってこういうこともしてくれるんだな』って感動して。大学受験の時にそれを思い出して。それプラス、食いっぱぐれないようにしたかったというのもあります(笑)」

──しっかりしてる(笑)。でも、アリスさんが養護教諭していたら、学校は大騒ぎじゃなかったですか?

「自分で言うのもアレですけど、大騒ぎでした(笑)」

──ですよね~。だってこんなにきれいな先生が保健室にいたら、もう、そんな学校、凄いもん(笑)。

「これ、本当に大騒ぎだったんですよ(笑)。漫画の世界みたいでした。教室のドアに小さな小窓があるじゃないですか。そこからしか保健室の中は見えないんですけど、そこと、空気の入れ替え用みたいな上下にある窓に30人位の生徒がいつも張り付いているんです(笑)」

──わ~、やっぱり! わかる。そうなる。

「私が参加しなくてもいいような入学式、始業式とかは保健室に残されるんです。目立つからって(笑)」

──目立つから(笑)!

「信じられないけど本当に。だから離任式にも呼ばれなくて、本当に失礼な話なんですけど(笑)」

──そりゃ騒ぎますよね~男子。

「まあ仕方ないですよ。だってモデルやっていたのもキラキラ女子でいたかったからなわけで、ちっちゃい学校の保健室に来て、オーラを消すなんて難しい(笑)」

──自分でそこまで言うところが、むしろ清々しい(笑)。
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作戦なんか立てなくても男性は勝手に落ちていきます(笑)

──それにしても、アリスさんかなりモテますよね? 明るいし、かわいいし。中高生の頃なんて男子がいっぱい告白してきたでしょ。

「そうでしたね(笑)。でも告白されて好きになったことはないんです」

──じゃあ好きな人には自分からアタックする方ですか?

「いえ、好きな人が出来ると自然と向こうから言い寄ってきます。でも、それって女の子ならみんなよくあることなんじゃないですか?」

──いや~、作戦を立てたら落とせるとかはよく聞きますけど(笑)。

「え~、作戦なんて立てなくたって勝手に落ちるでしょう(笑)」

──おお~なるほど(笑)凄いな。でもみんな、そこどうすればいいか悩んでるんですよ。

「仕草じゃないですか? 私、男子ウケしそうな女子っぽい仕草をしちゃうから。でも狙ってやってるわけじゃないんです」

──でもそういう仕草って、学校とかでは女子から嫌われちゃうじゃないですか。嫌われないのは性格の問題なのかな。

「いぇいぇ、メッチャ嫌われましたよ。今は面白おかしくできるようになりましたけど、昔はブリッ子感が強かったんでしょうね~」

──そうだったんですか。以前は上手く調節できなかったんですね。

「ただ、かわいくいたいだけだったんですけど、それがブリッ子になっていたんですかね。親にも『あんたブリッ子だよね』ってよく言われてましたから」

──あ~、親は気にして言ってくれてたのかな。

「気を付けなさいって意味だったんでしょうね。しゃべり方も『なんで普通に話せないの?』って。でも普通にしゃべっていたんですけどね(笑)」

──難しい……。

「いじめもありましたよ、小学生の時。その子たちにゲーム機を取られたり。でも、私はすぐにいいよって言っちゃうんです。友達とけんかするのとか大嫌いだから。上手く使われちゃう子だったんですね」

──でもそれ、向こうに憧れの感情があったのは間違いないでしょう。

「小さい時からポスターに出たりして目立ってましたからね。それもあったと思います」

──そうか~。大変なことがたくさんあったんですね。
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整形も写真の加工もせず、いつでも使える顔でいることが大事

──ところでモデルの世界ってみんなが自分のことかわいいって思ってるのが前提ですよね?

「いや、かわいくない子もいっぱいいますけどね(笑)」

──あれ、そうなんですか(笑)。じゃあみんなそれぞれの見た目で努力するんでしょうけど、上に行くのには他に何が必要なんでしょうね。

「コネじゃないですか? あとは、私の場合はムードメーカーでいることを意識しています。私、どんなにむかつく子がいてもグループにできますもん(笑)。部活で部長をやっていたので、まとめることは得意なんです」

──そうか、女の子同士でいると面倒なことが起きるから、「あの子がいたら現場がまとまるからいいよ」って重宝されるんですね。

「そういうのが大きいんですよ。特に泊まりの撮影とかだと、あなたがいると安心だからって何回も使ってくださったり……」

──え、そんなにギスギスしちゃうことってあるんですか!?

「メッチャありますよ。コイツ無理~!ってこともしょっちゅうです(笑)。ツンツンしているような子に、なんで私が話しかけなきゃいけないんだって思うこともありますけど、でもそういう子に対しても積極的に絡んだ方が上手くいくから。だってディレクターとかADも楽になりますよね」

──けっこう大変ですね~。

「あとはもう自分の顔面で勝負するしかないから、整形も写真の加工もしないで、撮影がある時に、いつも使える顔面でいること、ですかね」


──な、なるほど~(笑)

「あるんですよ。宣材写真をメッチャいじってて、現場に来たときに、え、誰~?ってなる人」

──あちゃ~(笑)。みんな基本的に顔はいじってるんですか?
 
「いじってますね」

──即答(笑)!  整形するとやっぱりかわいくなります?

「いや、ならないですね。整形顔になる。それがきれいなの?って思います。重症な人もいっぱいいますよね。整形ってエンドレスだから」

──そうなんだ。ちょっと気の毒。「かわいい」ってなんか難しいですね。

「でも、私、東京に出て来てつくづく思ったんですけど、田舎と東京の“かわいい”に対する価値観ってちょっと違うんですよ。意外に田舎はシビアで、本当に顔がきれいなかわいい子しか評価しない。でも東京はそうじゃない」

──ほほう。それはどういうことですか。

「例えば、キャリーぱみゅぱみゅって実際の顔立ちがかわいいわけじゃなくって、かわいさをつくってるわけで、なんかかわいいの種類が違うと思うんです。東京に来ると雰囲気が評価につながるんですよね。でも地方では清楚だったり顔がきれいだったりする人をかわいいというんです」

──あぁ、色んな子たちのかわいいがあるよね。東京は主戦場だから。

「そうですよね、それが凄い謎。私よりもギャルっぽくてパグみたいな顔した子がかわいいって言われてて、なんかショックだったことがあります(笑)。でもそれはギャルの、同じカテゴリーのかわいい文化があるんだろうなって」

──「かわいい」の多様性というのが東京にはあるんですね~。面白い感覚だなあ。ちょっと話は変わりますが、アリスさんはいろんなことにチャレンジする方だって聞きましたが。

「ここではお話できないんですけど、他にもいろんな“ワザ”をもっているので、今、もう一度学び直してスキルアップしてるところです」
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医者とか広告代理店とか、あなたがいくら稼ぐなんてどうでもいいんです

──やっぱり個性もないと、モデルの世界では目立てないってことですか?

「それもあるけれど、習い事でスキルアップするのは今後の自分にとってプラスになりますから。それがたまたま当たればラッキー。私は自分のやりたいことしかしたくないんです。でもそれについてはちゃんと努力する。これまでしてきたこともすべて仕事につながっているし、これからもそうだと思っています」

──なんか本当にちゃんと考えてますね。しかしやっぱりこうやってこの世界にいると、悪い人とか、たくさんいると思うんです。愛人にならない?みたいな。

「います、います。何度も言われてます」

──でもそういう人を蹴散らして。

「だって、そんな人の愛人になったからって何になるんだって(笑)」

──例えば「お店持たないか?」なんて話も来ると思うんです。

「あった、あった。信じなかったですけど(笑)」

──えらいなぁ。男性からしょっちゅう誘われると思うんですけど、どうしてますか?

「現場だったら食事くらいは行きますけど、基本的にそういうので行ってもメリットないなって思ってます。でも、お酒は好きだし、いろんな話をするのは悪くないですけど」

──じゃあ、この人だったら面白そうだな、例えばインターネットのコンテンツつくってる人とか、映画作ってるんだけどちょっと話を、とか言われたら。

「ん~、清潔感があって、自分にとって何かプラスになる話が聞けそうだと思えば行きますかね」

──そうか、清潔感と自分のプラスになるような面白い話が聞けるかどうかが重要なんだ。

「はい、だから医者が『俺と付き合ったらタダでオペしてやるよ』とか、広告代理店勤務だとかそういうのはダルくて、望んでなくて、あなたがいくら稼ぐとかそんなのどうでもいいしと思ってます」

──お金も関係ないんですね。だって自分で稼げますもんね。

「そう、そう(笑)」

──アリスさんって、なんか濃い人生送ってますよね。しっかり強く生きてるし、よく歪まなかったと思います。顔がかわいいから繁華街に出て夜遊びとか男遊びとかしててもおかしくなかったと思うんです。

「ないです、ないです。私、夜遊びもしなかったし、全然、歪まずに来ちゃいました」

──今ずっと美人さんに話を聞いてるんですけど、美人さんにはいっぱい落とし穴があって、ちょっとしたきっかけで遊んじゃったりとか、よくあるんです。ここまでよく頑張りましたね(笑)。

「いろんな経験があるからこそ、強くいられるのかもしれませんね」

そんなアリスさんをワインに例えると

ラ・フォラダダ2016フリサッチ
スペイン・カタルーニャ地方のビオロジック、自然派ワインです。ナチュラルな美しさなのですが、凄く芯がしっかりしていて濃厚で、かつ上品な感じがアリスさんにぴったりだと思いました。

■ Bar bossa

住所/東京都渋谷区宇田川町 41-23 第2大久保ビル1F
TEL/03-5458-4185
営業時間/18:00~24:00
定休日/日、祝

● 林 伸次
1969年徳島県生まれ。早稲田大学中退。レコード屋、ブラジル料理屋、バー勤務を経て、1997年渋谷にbar bossaをオープンする。2001年、ネット上でBOSSA RECORDSをオープン。選曲CD、CD ライナー執筆多数。「ワイングラスの向こう側」(cakes)で連載中。著書に『恋はいつもなにげなく始まってなにげなく終わる』(幻冬舎)がある。

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