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2018.08.28

日本規格か世界水準か。モテる香水比較ランキング

日本でヒットしている香水と世界で売れているそれは違うんだろうか……。だとすれば、日本男子の香りの好みって? メンズ香水の日本と世界におけるベストセラーを調査したところ、男性に求めるイメージの違いが浮き彫りになったようで。

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文/中島 由貴

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日本人男性か? 外国人男性か? 突然ですが、匂いにうるさいのはどちらだと思います?
答えは、どちらも。匂いに敏感なのは同じですが、モチベーションが180度異なります。日本人は自分の体臭を隠すためにつける無臭ファーストですが、欧米では体臭に重ねづけするセクシーな香りファーストというわけ。
そもそも動機からしてこんなに差があるということは、日本で売れている香水と世界で売れている香水は違うんだろうか……。だとすれば、日本男子の香りの好みって?
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というワケで、徹底調査を開始。「日本人気No.1と世界人気No.1を教えてください!」と直接伺いました。こ協力いただいたのは、世界規模で人気の高いLEONでもおなじみのラグジュアリーブランドのみなさま。

結果は面白いことに。好まれる香りはつまるところ……だった!?

調査結果をご報告するまえに、香水について復習!

ここでざっと、香水の種類について復習を。

【パルファム】濃度が15%~30%、持続時間は5時間~12時間
【オーデパルファム】濃度が10%~15%、持続時間はパルファムと同じ5時間~12時間
【オードトワレ】濃度が5%~10%、持続時間は2時間~5時間
【オーデコロン】濃度は1%~5%、持続時間は1時間~2時間

上から順に香りが強く長く楽しめるということですね。これさえ頭にいれていただければよろしいかと。
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HERMÈS【エルメス】

◆ 日本No.1 テール ドゥ エルメス オー トレ フレッシュ (オードトワレ)

「テール ドゥ エルメス オー トレ フレッシュ」(オードトワレ)125ml 14,500円(税別)
「テール ドゥ エルメス オー トレ フレッシュ」(オードトワレ)125ml 1万4500円(税別)
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◆ 世界No.1 テール ドゥ エルメス(オードトワレ)

「テール ドゥ エルメス」(オードトワレ)100ml 14,000円(税別)
「テール ドゥ エルメス」(オードトワレ)100ml 1万4000円(税別)
あれれ? 同じ商品? でもキャップの色が違うんですね。海外では、「テール ドゥ エルメス」のウッディノートが取り囲む、草木とミネラルがあふれる香りがヒット。同じシリーズでも、広大な大地に湧き出す水をテーマにした「テール ドゥ エルメス オー トレ フレッシュ」は日本人男性好みとのことです。
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ビターオレンジのみずみずしさと渋さ、そしてウッディノートの温かみを併せもった、ストレートでありながら優しくもある香りが、日本人男性に好まれているそう。しっかりとした香りたちがありながらも、フレッシュさを感じる香りが好まれる傾向に。また、超薄型のシルエットで澄んだ鉱石のような透明なボディデザインもまた人気を後押ししているんですって。

香水だと仕事中に香りが気になるという方にとっては、同じラインのバス製品(ソープとアフターシェーブバーム)が、日々の生活のなかで香りを取り入れられるとあっておすすめです。
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GIORGIO ARMANI【ジョルジオ アルマーニ】

◆ 日本No.1 アクア ディ ジオプール オム オードトワレ

「アクア ディ ジオプール オム オードトワレ」50ml 6480円(税込)、100ml 9612円(税込)
「アクア ディ ジオプール オム オードトワレ」50ml 6480円(税込)、100ml 9612円(税込)
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◆ 世界No.1 アクア ディ ジオ プール オム アプソリュ

「アクア ディ ジオ プール オム アプソリュ」(オードパルファン)75ml 1万800円(税込)
「アクア ディ ジオ プール オム アプソリュ」(オードパルファン)75ml 1万800円(税込)
1996年の発売以来ブランドのトップセールを誇るほどのベスベストセラーは、「アクア ディ ジオプール オム オードトワレ」。海外では、2018年の「アクア ディ ジオ」シリーズから誕生した最新作(日本では同年8月31日発売)が早くも支持率急上昇中のよう。
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「地中海を連想させるすがすがしく上品なアクアノートに、ほのかにシトラスが香るさわやかなアクア ディ ジオプール オム オードトワレが、軽やかでフレッシュな香りを好む日本人男性にマッチ。世界的には、アクア ディ ジオのさわやかなアクアノートにパチェリやラベンダーをくわえた、大人の色気が漂うセンシュアルな香りが受け入れているようです。
日本ではマリンノートやシトラスノートのさわやかで軽やかなオードトワレが高い人気である一方、海外ではウッディやフゼア(クマリンやラベンダー、オークモスなどの香り)など、アロマのような深みを加えた香りに人気があります。

アクア ディ ジオプール オム オードトワレは腕の内側や首筋につけるほか、空中にスプレーし、その中をくぐるように全身にまとうこともできます。
アクア ディ ジオ プール オム アプソリュを足元にくわえて、ふたつの香りを同時にまとうことで、ほのかな色気を演出できます」(ジョルジオ アルマーニ ビューティ広報担当)
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CHANEL【シャネル】

◆ 日本&世界No.1 ブルー ドゥ シャネル オードゥ パルファム

「ブルー ドゥ シャネル オードゥ パルファム」50ml 1万1200円、100ml 1万4000円
「ブルー ドゥ シャネル オードゥ パルファム」50ml 1万1200円、100ml 1万4000円
温かみのあるアンバーに柔らかなムスクのセンシュアリティが魅力の、アロマティック ウッディな香調の「ブルー ドゥ シャネル オードゥ パルファム」が、日本と世界共通でトップセラーだそう。
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「 “本物”であるための妥協のない香料の追求により、どんなスタイルも格上げしてくれるような高貴さがあります。また、重すぎず軽すぎない絶妙なバランスの香り立ちが、世代を問わず不動の人気の理由だと思います。また女性が男性につけてほしい香りとしても好評です。

パルファム=強い・重い・濃いから難しい。 オードゥ トワレット=軽く付けやすい、と思われがちですが、実は、パルファムは身体に沿って香るので遠くに飛ばず、自分に近づいた人にだけ感じられるという親密さがあります。オードゥ トワレットは逆に、香りが遠くまで届きます。この特徴を知ったうえで使い分けてみていただきたいです。
ブルー ドゥ シャネルは、パルファム、オードゥ パルファム、オードゥ トワレット、その他シャワージェルやボディローションなどまでそろうラインですので、ライフスタイルや嗜好にあわせて組み合わせると、より上級な楽しみ方ができると思います」(シャネル 香水・化粧品広報担当)
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TOM FORD【トム フォード】

◆ 日本人気 ネロリ・ポルトフィーノ オード パルファム スプレィ
◆ 世界人気 ウード・ウッド オード パルファム スプレィ
◆ 世界人気  F ファビュラス オード パルファム スプレィ

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日本でのベストセラーは、爽快感あふれるシトラスオイルにフローラルノートという意外な組み合わせで、イタリアのリビエラ地方を表現したという「ネロリ・ポルトフィーノ オード パルファム スプレィ」。「プライベート ブランド コレクション」はすべてユニセックスで楽しめるのも魅力のひとつなんだそう。男女問わないさわやかな香りが、やはり日本人好みか?

「高温多湿な日本の気候も起因しているのか、とくに暑い時期に人気なのは爽快感のあるフレッシュな香りの代表的存在『ネロリ・ポルトフィーノ オード パルファム スプレィ』です。
世界では、フレグランス原料の中でもとくに稀少なウード・ウッドを使った、温かみと豊かな官能性が同調する『ウード・ウッド オード パルファム スプレィム』。そして、昨年発売当初から爆発的な売れ行きで、日本でも今年上陸して以来人気急上昇中の『F ファビュラス オード パルファム スプレィ』が退廃的なオリエンタルレザーの香りで人気。国内ではさわやかでフレッシュな香りが定番人気であるものの、最近ではバニラやジャスミンの入った甘い香りも人気が出てきています。
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日本人気の『ネロリ・ポルトフィーノ』のラインには、ボディスクラブやボディクリームなど、テクスチャーの異なるフレグランス以外のアイテムもあり、同じ香りをレイヤー使いすると、香りにより深みが生まれます。
香りは洋服を着る前に素肌につけるのも、その人の体温などでなじんで香りを楽しめるからおすすめです」(トム フォード ビューティ広報担当)

YVES SAINT LAURENT【イヴ・サンローラン】

◆ 日本&世界No.1 Y MENオーデトワレ

「Y MENオーデトワレ」60ml 1万800円(税込)
「Y MENオーデトワレ」60ml 1万800円(税込)
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清潔感と、力強さ・野性味の2面性を感じさせ、80~90年代に生まれた“ジェネレーションY”世代をターゲットにした「Y MENオーデトワレ」。メンズフレグランスの中でも最もポピュラーなフゼアノートでありながら、モダンなツイストが加わった香りが万国共通で男性に好評。なんでも、フレッシュなトップノートから、男性らしい力強い香りにかわっていくギャップに、女性ウケが抜群なんだとか。

「日本では、オーデトワレで軽さがあるというのも人気の一因。現にオーデトワレやコロンといった軽い種類がうけています。海外でも、“最も多く売れている”という点では日本とおなじ。ですが、シリーズとしては多くのラインナップがある“L’HOMME”が根強い人気をもつロングセラーです。国内外問わず、YSLブランドのDNAでもある“スタイル”が確立されているので、単に香りというだけでなく、自信や強さを精神面で与えてくれる点が好まれていると思います。

ユニセックスな香りの魅力もぜひ知っていただきたいです。YSLには、『ル ヴェスティエール デ パルファム』というプレステージ フレグランスコレクションがあり、こちらはLEON世代のオトナの男性にぴったり。貴重な天然香料を用いて、ムッシュ イヴ・サンローランのクリエイションやブランドのDNAなどにインスパイアされた香りを深く掘り下げ、表現しています」(イヴ・サンローランPR)
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GIVENCHY【ジバンシィ】

◆ 日本No.1 ジェントルマン オーデトワレ

「ジェントルマン オーデトワレ」 50ml 8,000円(税別)、100ml 1万1500円(税別)
「ジェントルマン オーデトワレ」 50ml 8,000円(税別)、100ml 1万1500円(税別)
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◆ 世界No.1 ジェントルマン オーデパルファム

「ジェントルマン オーデパルファム」50ml 9500円(税別)、100ml 1万3000円 (税別)※日本での販売価格
「ジェントルマン オーデパルファム」50ml 9500円(税別)、100ml 1万3000円 (税別)※日本での販売価格
日本人男性の心をつかんでいるのは、ブランドの創設者ユベール・ド・ジバンシィの考えた新時代の理想の男性像=“自分らしく、既存の価値観や男女の枠を超えながら、周囲を大切にする、男らしくも繊細な新しいジェントルマン”を表現した「ジェントルマン オーデトワレ」。なるほど、“周囲を大切にしたい”というのはなんとも日本らしい。
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そして海外の売れ筋は、オーデトワレと同じくエレガントな花々をアクセントに加えながらも、よりパワフルでセクシーな印象の「ジェントルマン オーデパルファム」だそう。こちらは、“抗えないほどに周囲を惹き付ける魅力を振りまきながら、夜を楽しみ尽くすジェントルマン”をイメージ。あなたなら、どちらの男性像に惹かれます?

「海外の方に比べて、日本人男性には周囲からもたれる印象を考慮して、ライトな香りを好まれるように感じます。そのため、『ジェントルマン オーデトワレ』は、アイリス、ラベンダーというエレガントな花々をアクセントに、男らしくも繊細なウッディ・フローラル・フゼアの香りが使いやすく、女性はもちろん周囲から好感をもたれると大変好評です。
フレグランス文化が日本以上に根付いている海外では、香りで自分の印象を変える方が多いのに加え、新製品への関心が非常に高く、前年に大成功を収めたジェントルマンからの新しい香りとして人気を博しています。

洋服を着る前に肌に直接吹きかけておくと、香り立ちがまろやかになります。
日中の仕事中には『ジェントルマン オーデトワレ』を、そして夜のプライベートタイムには同じ系統の『ジェントルマン オーデパルファム』を重ねて印象の変化を楽しんだり、女性にも人気があるので、パートナーとシェアして一緒に香りを楽しんだりするのもおすすめです」(パルファム ジバンシイ広報担当)
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PRADA【プラダ】

◆ 日本No.1 プラダ オム ロー オーデトワレ

「プラダ オム ロー オーデトワレ」50ml 8600円(税別)、100mL 1万2100円(税別)、150ml 1万5600円(税別)
「プラダ オム ロー オーデトワレ」50ml 8600円(税別)、100mL 1万2100円(税別)、150ml 1万5600円(税別)
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◆ 世界No.1 プラダ ルナロッサ カーボン オーデトワレ

「プラダ ルナロッサ カーボン オーデトワレ」50ml 7900円(税別)、100mL 1万1600円(税別)
「プラダ ルナロッサ カーボン オーデトワレ」50ml 7900円(税別)、100mL 1万1600円(税別)
日本のトップは、プラダのフレグランスの特徴であるイリスやアンバーを基調に、さわやかなレッドジンジャーや甘さの中にほのかに苦味を感じさせるネロリが絶妙に合わさった夏のバカンスを思わせるフレッシュな香りの「プラダ オム ロー オーデトワレ」。と、こちらも涼やかな香りが評判のよう。ですが、興味深い意見も?
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「実は、『ルナロッサ カーボン』は日本国内でも非常に売れています。 ウッディやアンバーノートが折り重なって創られた香りは、力強さがありながらもフレッシュ。国内トップ2のセールスのため、日本の男性の“香り”に対する意識が高くなっていることが伺い知れます。

シーンを問わずお使いいただけますが、ここぞという気合を入れたい時 (女性を誘うなど)には、ウエストあたりにふんわりと吹きかけると、セクシーに香ります。もっと強めに香らせたい! という時は、ジャケットの内側に吹きかけるのもお薦めです」(インターモード川辺 フレグランス本部広報担当)

【結論】つまるところモテる香りは……

日本は清潔感、海外は男性の本能、それをいかにアピールできる香りか、に尽きるようです。
その理由は種々あるかと思いますが、風呂文化や入浴の習慣が発達した日本ではマメに入浴して体臭がないのが当たり前。ゆえに、さわやかな清潔感や爽快感を大切にする傾向があるようです。
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一方、海を渡れば、シャワーでさっと流すのが基本ですから、香りは体臭に“プラス”する前提。男性の力強さやセクシーさが加味できる香りをお洒落の一部として取り入れているようですね。とはいえ、日本男子の香りへの意識も変わりつつあるようですから、ドメスティックスタンダードでさわやかに行くか、グローバルスタンダードでセクシーに行くか、それはもちろんアナタ次第であります。

■ お問い合わせ

エルメスジャポン 03-3569-3300
ジョルジオ アルマーニ ビューティ 03-6911-8411
シャネル カスタマーケア(香水・化粧品) 0120-525-519
トム フォード ビューティ 03-5251-3541
イヴ・サンローラン・ボーテ 03-6911-8563
パルファム ジバンシイ〔LVMHフレグランスブランズ〕  03-3264-3941
インターモード川辺 フレグランス本部(プラダ) 0120-000-599 

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