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2018.05.16

1年で15kg痩せた女医先生に聞く!いまどきダイエットの常識・非常識

巷にはダイエット情報が溢れ、正しいと信じていた方法が誤りだった……なんてことも。そこで、筋金入りのダイエッターとして知られる女医の日比野佐和子先生に、間違いやすいポイントについて伺いました!

CREDIT :

取材・文/鳥海美奈子 取材協力/日比野佐和子(Y's サイエンスクリニック広尾 統括院長)

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39種類ものダイエットに挑戦と失敗を繰り返し、46歳にしてようやくリバウンドなしの方法で15kg減のダイエットに成功した女性医師、日比野佐和子先生。アンチエイジング専門のクリニックで院長を務める根っからのダイエッターに、巷では良いとされるメソッドの真偽を伺いました!
以下の10個の質問、あなたはいくつ正解できますか?
Q1.ベジーファーストで糖の吸収は抑えられるか?
Q2.有酸素運動はカラダに良いか?
Q3.ファスティングで健康になるか?
Q4. ダイエット中、カレーやお好み焼きを食べてもOK!?
Q5. 寿司は健康食か?
Q6.1日2食と1日5食。どちらが痩せやすいか?
Q7. 糖質制限ダイエットはリバウンドしないか?
Q8. 体組成計に毎日乗るべきか?
Q.9 痩身用サプリメントはカラダに良いか?
Q.10 ダイエット中は油分を抑えたほうが良いか?
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正解はコチラです!

Q.1 ベジーファーストで糖の吸収は抑えられるか?
A. ×
食事では、最初に野菜や海藻から摂れば糖の吸収が抑えられると、一般的にはそう言われていますよね。でも、「実際は胃のなかで混じってしまうから、あまり関係ないんです」との衝撃の事実!「血糖値を急激に上げないためには30分くらい前にナッツ類、または胃に膜を張ってくれるチーズなどを軽く食べておくと良いでしょう」
Q.2 有酸素運動はカラダに良いか?
A. △
ダイエットで連想することのひとつは、脂肪を燃焼させる有酸素運動。一定時間、ジョギングや自転車などで心拍数を上げるエクササイズはたしかにシェイプアップ効果は認められていますが、やり過ぎは禁物のよう。「有酸素運動もあまり強度が高いと体内の活性酸素が増えて、それが老化につながります」

30分のジョギングよりは、60分の早歩きで少しキツイなと感じる程度のペースがベスト。「ストレッチも血液やリンパの流れを良くして基礎代謝を上げてくれるので、オススメですよ」
Q.3 ファスティングで健康になるか?
A. ×
「私も2日間、ファスティングに挑戦しました。でもかなりキツイし、空腹によるイライラが収まらなくて。確かに痩せるけれど、リバウンドが早いのも特徴です」。食事を摂らず、代謝が落ちているカラダにいきなり食べ物を入れると吸収率が高まり、脂肪として蓄積されやすい傾向に。ファスティングは胃腸を休ませる面でも良いとされていますが、「睡眠の間に十分休まるので、それで大丈夫です」
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Q.4 ダイエット中、カレーやお好み焼きを食べてもOK!?
A. ○
カレーには高カロリーというイメージがありますが、「私の昼食は、ほぼ毎日カレーです。スパイスだけを調合したカレー粉を使ったものならヘルシーだし、野菜もたっぷり摂れますよ」。注意すべきは、市販のカレールー。牛脂などの油脂、小麦粉や化学調味料が入っていて糖質が高めです。「お好み焼きもキャベツなどの野菜をたっぷり入れて、小麦粉ではなく蕎麦粉を使うと、よりベターですね」
Q.5 寿司は健康食か?
A. △
寿司は、ステーキなどに比べて健康食というイメージ、ありますよね? でもシャリには塩が使われているし、さらに握りに醤油をつけると、塩分過多に陥りがち。「塩分に含まれるナトリウムには水分を取り込む性質があるので、過剰に摂取するとむくみの原因になります。私はポン酢を携帯して、醤油の代わりに使っています。塩分控えめだし、体脂肪をエネルギーに変えるクエン酸が豊富なのでオススメです」
Q.6 1日2食と1日5食。どちらが痩せやすいか?
A. 1日5食
朝食を抜くなど1日2食にすると、食事と食事の間がすごく空いて血糖値がグッと下がります。すると食事を摂った際に、一気に血糖値が上昇してしまい、脂肪を溜めやすいカラダに!「私は1日5食です。3食に加えて、10時と16時に間食することで、血糖値をある程度一定に保つことが大事なんです」。間食には手のひらに収まる量のミックスナッツ、腸内環境を整えるヨーグルトなどをプラスして痩せ体質に。
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Q.7 糖質制限ダイエットはリバウンドしないか?
A. ×
炭水化物を極端に減らすと、糖分の代わりに体内の脂肪がエネルギー源になるので、確かに体脂肪を減らすことはできます。「私は、糖質制限ダイエットで14kg痩せたんです。でもお肉をたっぷり食べる食生活を3年間ほど続けた結果、血中の中性脂肪が激増してしまいました」。それで食事をもとに戻した途端、リバウンドしてしまったのだとか。適度に減らすのはいいけれど極端な糖質ゼロは避けるのが賢明です。
Q.8 体組成計に毎日乗るべきか?
A. ×
「数百グラム単位の数字の変化に一喜一憂すると、逆にコルチゾームというストレスホルモンが増えてしまい、基礎代謝が落ちて太りやすい体質に」。人間のカラダの約70%は水分なので、お酒の飲みすぎなどによる多少の変動はザラにあります。むしろ家のなかに大きな鏡をいくつか置いて、体型の変化をチェックしたほうがよっぽど有意義とか。
Q.9 痩身用サプリメントはカラダに良いか?
A. ×
薬局などで手に入る痩身を謳ったサプリメントには脂溶性ビタミンが入っていることが多く、これは肝臓に蓄積されやすいので要注意。「肝機能が低下すると代謝が悪くなり、内臓脂肪がつきやすくなるリスクがあります」。そもそも高価なサプリを買うより、添加物が多いお菓子やスナックを減らすだけでも体調が整い、痩せ体質になれますよ!
Q.10 ダイエット中は油分を抑えたほうが良いか?
A. ×
確かに、トランス脂肪酸は過剰に摂取すると血中の悪玉コレステロールを増やすので、肥満を招く原因になってしまいます。「でも、逆に摂ったほうがいい油も。不飽和脂肪酸のなかでも、オメガ3が含まれるエゴマ油や亜麻仁オイルはコレステロールや中性脂肪を下げる働きがありますし、主成分のα-リノレン酸は脂肪燃焼効果も高いんですよ」
いかがでしたか? 日比野先生ご自身の経験や栄養学の観点から教えてくださったダイエットの意外な落とし穴やお役立ちポイント。夏に向けたボディメイキングに、ぜひご活用くださいませ!

■ 日比野佐和子

「Y'sサイエンスクリニック広尾」統括院長。欧米のアンチエイジング医学、ホルモン療法、プラセンタ療法などの専門家。書籍『眼トレ』シリーズが累計30万部の大ヒットに。自らのダイエット体験を記した『39種類のダイエットに失敗した46歳のデブな女医はなぜ1年間で15kg痩せられたのか?』の著書も。

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