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2018.03.26

vol.45「ピッコロ ヴァーゾ」(逗子市・小坪)

筆者が日本でいちばんリピートする!イタリア料理店

春の陽気に誘われてちょっぴり足を延ばすなら、湘南デートがオススメです。シリーズ第2回目にご紹介するのは老舗イタリアンレストラン「ピッコロ ヴァーゾ」。「メカブパスタ」をはじめ、春の魚介を使ったメニューが目白押し!

CREDIT :

写真/中川 司

デートのお店選び、みなさんはいつもどうしていますか? ガイドブックや雑誌はもちろん、さまざまなグルメサイトまであって、今やニッポンはレストランの検索天国ですよね。とはいえ、「デートを成功させるためのお店」をきちんと探し出せる人ってきっと少ないはず。だって、複雑な女性の好みや心理状態を理解できないと恋を成就させるってムズカシイもの。

そこで、本誌LEONでYULI*YULIとして14年間にわたり、あらゆるジャンルのレストラン&バーを取材してまいりました“デート・コンシェルジュ”(略してデーコン)こと、渡辺ゆり子が、本当にデートで使えるお店の選び方をわかりやすく御指南いたしましょう。

春は湘南でフレッシュな魚介に舌鼓! [Part 2]

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3〜5月にかけて、小坪漁港ではたくさんのワカメが干されている光景が見られます。
東京の桜も満開を迎えて、本格的な春もすぐそこ。暖かい陽気に誘われて、デートもちょっと足を延ばしたくなっちゃいますよね。そんなときは、都心からドライブで1時間ちょっとの湘南がオススメです。

ウィークデーは東京、週末は湘南と、7年前からデュアルライフを満喫している私だからこそ分かる、地元の人たちに愛される湘南レストランを3回にわたりご紹介します。

3軒のレストランの共通項は、逗子の“小坪漁港”で獲れる新鮮魚介を扱っているという点。東京では味わえない海の幸と、湘南特有のゆるりと流れる空気を、存分に楽しんでね!
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地元の人たちに愛されて、27年

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小坪の「ピッコロ ヴァーゾ」をご存じですか? 1991年に小坪漁港の近くにオープンしたイタリアンレストランは、湘南の別荘族や地元のグルメな人たち、ヨットマンにも愛されている小さなお店です。私が逗子と東京のデュアルライフを始める前は、東京からわざわざ通っていました。
現在は私にとって、日本でいちばんリピートするイタリアン(仕事柄、東京では色々なレストランへ行くのでリピートはなかなか難しいのです)。週末に私を初めて訪ねに来た友人は、ほぼコチラへお連れしています(丘の上にある我が家から、海側に続く獣道を下りて、たったの6分という至近距離!)。
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テーブル席が5つだけの小さな、でも居心地の良い店内は、オープン当初から何も変わっていません。変化したこと、といえば、お店の歴史を象徴するようなデコレーション。
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たとえば、梁に飾られたリチャード・ジノリのイヤー・プレート。オーナーの堀さんが、お店のオープンと同年に販売が始まったイヤー・プレートを毎年買い集め、現在では27枚にもなりました。
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さらに、ポラロイドカメラで撮ったお客さまの写真や、イタリア好きゆえに堀さんが情熱を注ぐフェラーリのミニチュア、現地イタリアのパネル写真等もデコレーションにひと役買っていて、時間の経過とともになんとも味わい深い空気を醸し出すようになりました。
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新鮮な海の幸をたっぷりと楽しめます!

メニューは、定番料理と黒板に書かれている“本日のオススメ”があります。目の前が漁港だけに、新鮮な魚介料理はなんといっても必食! 種類も豊富で、まさに漁港イタリアンならではです。そしてお野菜はすべて鎌倉野菜なので、サラダも美味。今回は取材できなかったけれど、「ピッコロ ヴァーゾ」といえば、真っ先にシラス・ピザを思い浮かべる方も多いはず。基本、何を頼んでも素材の旨味をしっかりと味わえて美味しいの。
ピッコロ ヴァーゾ
「ホタルイカと菜の花のマリネ」(1000円)
コチラは春のおすすめメニューのひとつ、「ホタルイカと菜の花のマリネ」。獲れたてだからこそ味わえる、ぷっくりとしたホタルイカのフレッシュな甘み、菜の花の苦みとマリネのほのかな酸味が、春ならではのマリアージュです。
ピッコロ ヴァーゾ
「筍とあさり ワカメのアクアパッツァ」(2800円)
アクアパッツァも、春の旬食材がたっぷり。ワカメと筍が入っているのが、小坪ならではです。この日の魚はイサキ。新鮮な具材からしみ出た旨味が凝縮した汁も幸せ気分に。
ピッコロ ヴァーゾ
「メカブパスタ」(1200円)
毎年春になると、この「メカブパスタ」が無性に食べたくなります。東京でもたまに見かけますが、黒いメカブをお湯に放すとパッと鮮やかなグリーンになるの。それを叩いてオリーブ・オイルを加えたシンプルなソースでいただきます。ペペロンチーノにメカブが加わった感じ。メカブは4月中旬くらいまでなので、急いで予約してね!
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ワイン片手にゆる〜い海時間も楽しんで

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お天気の良い日、フルオープンできる窓を開け放つと、逗子マリーナの椰子の木の並木道が目の前に広がります。向かって左手はすぐ漁港。
 
ちなみに、いちばん窓側の席は私の指定席でもあるの。海が見えるわけではないけれど、ここで美味しい白ワインを飲みながら魚介イタリアンをいただくのが、週末の地元住人としての喜びです。
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逗子生まれ・逗子育ちのオーナー堀さんは、かつて某有名レストランで料理人として働いた経験もあるのですが、生まれ故郷の小坪で獲れる美味しい食材を生かすイタリアンレストランを開きたいと一念発起。27年間、たゆまずサービスに徹しています。
 
愛想が悪いなんて、よく言われているようですが、実はこんな笑顔も見せてくれるユーモアあふれる人です。最近では、TVCMに端役で出たり、女性誌にもチラホラとご登場。

私とは、共通の友人たちと一緒に情報交換などのおしゃべりに花を咲かせたり、楽しく過ごさせてくれます。
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真隣から仕入れるお魚は新鮮そのもの!

そしてお魚の仕入れ先は、真隣のコチラ「大辰水産」。小坪漁港以外にも江ノ島、佐島、長井漁港からの魚も仕入れる仲買人さんです。「ピッコロ ヴァーゾ」とは魚を手渡しできる距離なので、新鮮なのは間違いないでしょ!
 
これまでに何組もの友人たちを「ピッコロ
ヴァーゾ」にお連れしましたが、誰もが、コチラで流れる緩い時間とお料理の美味しさに喜んでくれます。
 
ちなみに私は、ご近所の飯島公園で椰子の木&富士山の夕焼け風景を眺めてから「ピッコロ ヴァーゾ」入りしています。日本随一のミスマッチ風景だけど(笑)。ご参考までにね。
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■ ピッコロ ヴァーゾ

住所/神奈川県逗子市小坪 4-4-7
営業時間/11:30〜14:00、17:30〜翌22:00(L.O.21:00)

定休/水曜日

URL/https://www.facebook.com/PiccoloVaso

予約・お問い合わせ/☎︎0467-24-5858

●渡辺ゆり子

食、シャンパーニュ、花、インテリアと多岐のジャンルが活動のフィールド。2003年、国際アートフラワーコンクール優勝。2010年、シュバリエ・ド・シャンパーニュ叙勲。本誌LEONの「オヤジのトキメキダイニング」でも長期連載中。2017年7月7日に、自身のバー「Champagne Bar LILI-LA-YULI」が10周年を迎えた。

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