夏デートに最適! 辛ウマ〜♡なホテルグルメ厳選13品

外がギンギンに暑いほど、無性に辛いものが食べたくなっちゃう方も多いかと。涼しいインドアで辛くて美味しい料理を彼女とシェアしながら、汗をかきかき……なんてデートは夏ならではの醍醐味ですよね。

でも大人には、ラグジュアリーホテルの辛ウマ料理がオススメです。レストランがお洒落なのはもちろん、ホスピタリティだって万全ですからね。麺料理だって美しく取り分けてくれますから、スマートに口福な時間を彼女とシェアできちゃうわけです。

そんなわけで、2022年夏、ホテルの辛ウマなグルメをたっぷりとご紹介しちゃいます！

グランド ハイアット 東京の「チャイナルーム」は、中国4大料理（北京料理、四川料理、上海料理、広東料理）のエッセンスをイイ感じに取り入れた中国料理店。ニューヨークを拠点に活躍するデザイナー、トニー・チーによる深紅を基調にした空間は、デートにもってこいの艶っぽさです。

そんな「チャイナルーム」がこの夏、提案するのは、唐辛子たっぷりの“激辛”メニュー5品。辛いけれど、それぞれの食材の旨味をしっかりと味わえることに料理長が心血を注いだ珠玉のラインナップなのです!

なかでも筆者の心をわしづかみにしたのは、コチラの「海鮮のせ冷やし酸辣麺」。エビ、イカ、ホタテ、干し豆腐、蒸し鶏、エノキ、タケノコ、青梗菜、キクラゲとバラエティ豊かな具材に、酸っぱ辛いスープとオリジナルの胡椒麺を合わせているのですが、この胡椒麺がとっても新鮮なんです！

スープに使われ、そして麺にも練り込まれた黒胡椒の辛さがピリピリと重層的に舌を刺激。素材の旨味、酸味とも相まって初体験の美味しさを味わえます。炎暑の日にビールとともにいただいたら、サイコーだろうなあ（笑）。

そしてお次は、国産活け伊勢海老を、豆板醤で作ったオリジナルの四川香辣醤で炒めた迫力の逸品。四川料理で定番の料理が、「グランド ハイアット 東京」で初オンメニューを果たしました！

伊勢海老特有の香りと甘み、そして辛みが融合し、ジンワリとカラダに染み渡ります。彼女と一緒に豪快にお召し上がりくださいませ！

コチラのピリ辛炒飯は、「チャイナルーム」ならではの遊び心溢れるメニュー。エリンギ、葉ニンニク、ヤングコーンが入った麻婆醤炒飯の上におこげをまぶされていて、ハーブ牛サーロインで炒飯を巻いていただくのがオススメなのだとか。

美味しいのは言わずもがなですが、細かく刻んだヤングコーンやおこげなど、多彩すぎる食感が楽しいのなんの（笑）。見た目だけでなく、味わいもポップで心が弾みます！

また昨年、新メニューとしてお目見えした「四川麻婆豆腐」も再登場。オリジナルの四川ピーシェン豆板醤は、もともと発酵期間も長いこともあり、辛みが強いのですが、熟成によるコクや風味もあわせもち、上質な辛さが立ち上ってきます。今年の新メニュー「国産牛スジ肉と野菜の麻辣刀削麺」はボリューム満点ですし、５品それぞれが魅力的ゆえ、お腹の減り具合や気分でお選びくださいませ。

どちらのメニューも十分にスパイシーですが、より辛くアレンジすることも可能だそうですよ！

日本でもっともなじみのある中華料理といえば、中国南部、なかでも香港が本場とされる広東料理。とはいえ、あまり“辛い”というイメージはないかも⁉ ですが、ウェスティンホテル東京の広東料理「龍天門」では、毎年夏にはスパイシーな料理を提供しています。

「香港の人はあまり辛いものは食べないけれど、日本の夏といえば、やはり辛いもの、そしてスタミナがあるものが好まれますから」と、総料理長の和栗氏。今年もホット&スパイシーな5品を用意してくれましたよ。

清朝の宮廷料理をアレンジしたという「海鮮三種甘辛炒め カシューナッツ添え」は、見た目からしてなかなかのインパクト！ 大きな唐辛子の正体は、辛さ際立つ“雲南朝天辣椒”です。

ひと口かじってみると、火が入っているので芳醇ともいえる心地よい香ばしさもあり、美味!（でも、ひとつ丸ごと食べるのは、相当の辛いもの好きでないと勇気が必要かも）

雲南朝天辣椒、3種の海鮮、カシューナッツ。これらを、紹興酒の香りをのせた醤油に黒酢を加えたソースで炒めた一品は、さまざまな香り、複雑な辛さが混然一体となって押し寄せてきます。これぞ、ラグジュアリーな辛ウマ料理と言えましょう！

そしてコチラは、広東料理で高級魚とされるハタを唐辛子蒸しにして、香港スタイルにアレンジしたもの。もともと和栗氏は海鮮料理がお得意で、蒸し料理の繊細な味わいにも定評がありましたので、最初から期待大でした！

身がほろほろと柔らかく、上質な脂をもつハタから出るスープに、食べ進めていくと唐辛子がじんわりと溶け込んでいきます。唐辛子は、フレッシュなものと漬物にしたものを合わせることで辛みに奥行きを出し、さらにパプリカと酒醸（米麹のような発酵食品）を合わせて甘味も足しているのだとか。

魚醤で味変できるのも、うれしいポイント。ちなみにその魚醤もクエの骨で摂った出汁を使って作る、和栗氏のオリジナルです。

締めはやっぱり麺、ですね！ 「蒸し鶏と夏野菜入り冷やしそば」は、中華料理のしゃぶしゃぶともいえる麻辣湯をイメージして作った冷たい麺。黒酢を加えるなどして、冷たい麺に合うようにアレンジしたのだとか。麺は、このスープに合う細麺をシンガポールから取り寄せているそうです。

唐辛子の辛みと花山椒の刺激のバランスが最高!なのですが、さらに、自家製辣油とゴマがイン。ベースが辛いので、辣油はあえて甘みのある韓国の唐辛子を使っているとか。スッキリとしていて華やかな辛さが病みつきになりそう……！

さらに「鶏肉の山椒炒め」は、四川省特産の花山椒に黒胡椒を足して、ピリッとした辛さを演出しています。胡麻が豊かに香るスープに花山椒のしびれる感覚が鮮やかな「龍天門の冷やし担々麺」も提供中。自家製辣油と四川豆板醬の深遠な辛さが楽しめますよ。

また、「龍天門」には中国茶のプロともいえる茶師がいて、常時5種の水出しのお茶が楽しめます。辛いものとお茶の相性の良さはいわずもがな。ぜひお試しあれ。さらに、烏龍茶とライチリキュールを合わせるなど、お茶カクテルの用意もありますよ！

数年前、あるジャーナリストに言われました。「ホテルで四川料理といえば、シェラトン都ホテル東京の『中国料理 四川』でしょ」と。日本のホテルの中国料理は広東料理、もしくは、4大中国料理のいいトコ取りをしている店が多く、実は四川料理の専門店って少なかったりするんです。

ですがコチラは、店名からして「四川」。しかも、シェラトン都ホテル東京のメインダイニングでもあるのです。この立ち位置からして、並々ならぬ矜持を感じるわけですが、もっといえば、同店は日本に四川料理を広めた功労者、陳 建民氏の流れを汲む四川料理店。ゆえ、コチラを抜きにして、ホテルの辛ウマ料理は語れません！

まず、8月31日(水)までの期間限定で提供中の「酸味と辛味の冷やし翡翠そば」。見た目にも涼しげな翡翠麺を、橙酢とカボス果汁に漬けた唐辛子を加えた牛スープ（ソルロンタンなどでおなじみの、韓国料理では定番のスープです）でいただく料理です。

一見辛くなさそうな彩りですが、侮るなかれ！ 酢を使わずに酸味を出した牛スープはサッパリとした味わいなものの、食べ進めていくうちに唐辛子の辛みの波がジンワリとやってきます。ひと言で言うと、“さわやか辛い”！

そうです、暑い夏はこういうものをいただきたいんですよ。野菜も摂れるし、「暑くて食欲がないの～」なんて彼女にもきっと喜んでもらえるはずです。

少し時間が経つと、スープに唐辛子が溶け込み、辛さがだんだんとアップ！ 締めにはもちろん、前菜としてもオススメですよ。

そして、マストでいただきたいのがコチラ。陳さんの麻婆豆腐をアレンジし、開店時から提供している「陳麻婆豆腐」はここでしか味わえない名物メニューです。「美味しい油で作ることが四川料理のポイントだと考えています」と料理長の菅野氏が語るように、丁寧に作られた豆板醤の奥深い辛さに加え、花山椒の風味とシビレも鮮烈です。平たくいえば、かなり攻めています（笑）。

辛い！ でも旨い！ と、手が止まりません。甜麺醤と和えた肉味噌や木綿豆腐の甘さもいい感じに調和して……コチラ、間違いなくハイボールに合いますね。もちろんビールにも！

「四川」開店時から、40余年もの伝統を紡ぐ「担々麺」も見逃せません。ゴマの風味がしっかりとした王道の担々麺です。そして、なにより辛みとのバランスが素晴らしい！

ちなみに開店当時は、日本で担々麺を出す店はまだ少なく、認知度が低かったコチラは、オーダーが入ることは稀だったとか。当時から現在に到るまで手作りしている調味料にも、その奥深い美味しさの秘密があります。「香辛料は香りがすぐなくなってしまうので、良いものを新鮮な状態で四川から空輸しています」（菅野さん）。

こだわりの素材を使ったオーセンティックな四川料理を食せば、ふたりの関係はもっとホットになれるかも!?

● グルメ女子が狂喜する！ あのスターシェフの料理を楽しめる東京の美食ホテル4軒

● 【新店】 美味しく“映えて”ボリューム満点! 大人デートで行くべき肉割烹は……

● 「こんなの初めて♡」な新ジャンル、“薪火料理”がデートに使えるこれだけの理由