【新説】ざっくりニットは1枚でアウターになる!?

ジャケットやコートを羽織るまでもなくトップスをざっくりニット、つまりはローゲージのニット１枚というスタイルが断然今っぽいということをご存知でしょうか。ちょっとオーバーサイズ気味だったり、「ドロップショルダー」と呼ばれる肩が落ちているシルエットや、ちょっと前に「萌え袖」と呼ばれた長めのスリーブも、今どきなシルエットなローゲージニットがメンズでもトレンドなんです。

昔流行ったカウチンセーターを思い出す世代もいらっしゃるかと。しかし現代では、たとえば上の方のように、もっとシンプル＆ベーシックなデザインで、シルエットやディテールをアレンジしたモダンデザインのニットが主流です。こちらの方の場合、ニットと同時にざっくりニットのマフラーの巻き方や色合わせも、とっても今風ですね。

トップスはニット１枚ですから、コーディネートは難しく考えることはないのですが、より今っぽく着るならボトムズのチョイスが重要です。トップスにボリュームがあるので、パンツはスッキリ見えるシルエットのものがオススメ。色はスナップのような黒がバランスよく見えます。

足元はトップスに負けないボリューミーなシューズが欠かせません。ダッド系のスニーカーやマウンテンブーツなどが良いかと。

アウターは薄手のコートでも十分温かですが、スポーツ系のアンダーウェアを重ね着して着れば外出だってOKです。ざっくりニットに、オーバーサイズのコートをざっくり一枚羽織るのもいいですが、多少の寒さを我慢しながニット一枚にこだわれば、よりトレンドをアピールすることもできますよ。

杢調の毛糸を使ったタートルネックニットは、メリノウールとヤクの獣毛を混紡したもの。ヤクは軽さと温かさ、そして耐久性が抜群。カシミヤ山羊が3000m級、アルパカが5000m級の高地に生息するのに対して、ヤクは6000m級の高地に生息する動物ゆえ「天国に一番近い獣毛」と呼ばれています。その希少度も含めて、一見の価値あるニットといってよいでしょう。

スローンは一見シンプルですが、シンプルだからこそ細部にまでこだわりぬいたニットで知られる日本のニットブランドです。こちらの5ゲージ畦編みVネックニットは、メリノウールの中でもより滑らかで光沢のある梳毛糸を使い、太目の衿リブとゆったりとしたシルエットがポイント。パーツごとに編み立てたフルファッション仕上げは着心地も抜群に快適なのです。

イタリア発のラグジュアリースニーカーで有名なゴールデングース。こちらは2.5ゲージのクルーネック畦編みニット。ボックス型のシルエットゆえ、ワンサイズアップでルーズめのリラックスシルエットで着こなせます。袖と裾のラインがポイントですが、それと同時にダメージ加工を施しているのも特徴。シンプルなのに大人っぽいアレンジが効いているので、サラリと1枚で着ても目を引きますぞ。