2017.07.16

海洋冒険家・白石康次郎とヴァンデ・グローブ

文/LEON 市村広平
とっても優雅なヨットセーリング……に見えますが、実はこの船、ヴァンデ・グローブに参戦した海洋冒険家、白石康次郎氏の特大ヨット。世界でもっとも過酷と言われるヨットレースに参戦した船なのです。
そんな貴重な機会をいただけたのは、白石さんをサポートしているHELLY HANSENが、メンテナンスのため日本に戻っているという彼のヨットへの体験乗船をセッティングしてくれたため。
 
この船がヴァンデ・グローブに参戦したのは、昨年11月。ヴァンデ・グローブとは、4年に一度開催される、単独無寄港、無補給で誰からのサポートも受けずにひとりでヨットを操り、世界一周のスピードを競うレース。フランスのレ・サーブル=ドロンヌをスタートし、南半球のルートを通ってまた同じ地点に戻ってくる、世界でもっとも過酷なヨットレースと言われています。
ヨットの大きさは、なんと60ft(約20m)。マストはカメラにおさまりません(笑)
 
そして冒頭で「優雅に見えますが…」とお話ししたのは、ヨットがこんなにもタフでハードなスポーツだとは思っていなかったため。ヨットは当然エンジンではなく、風で進むので、風向きと進路によって、特大の帆をスピーディーに張り替えなければなりません。
 
操舵室中央に配置されたウィンチにロープを巻きつけて、ハンドルを回すことで帆を張り替えるのですが、その帆を張り替える作業が、とんでもなく過酷なのです。そしてハンドルを懸命に巻き取っていると…
突然、マストから後部へと伸びた大きな支柱が轟音を立てて激しく流れます。帆が風を受けて進路を変える時、もっとも風を効率的に受けられるように、支柱が可動するようになっているのです。ちなみに、最初に写っている男性が白石康次郎さん。たくましい肉体とと焼けた肌が最高に格好良いオヤジさんです。
通常この規模のヨットを動かすには10人は必要なのだそうで、それをすべてひとりで行い、世界一周するというのですから、ヴァンデ・グローブがいかに過酷かおわかりいただけますよね。たくさんの応援があってこそ乗り切れるんですよ、と白石さん。やっぱり海のオヤジは、最高にモテるオヤジなのですよ!

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