2017.03.27

セレブなバカンス

サービスの良さの秘密に迫る!

シンガポール航空といえば……

前回お伝えしたのが、シンガポール航空の新機体A350。それはそれはラグジュアリーで快適な機体でしたが、その快適性を支えているのが客室乗務員をはじめとする世界屈指の一流サービス。クルーのおかげで私たちはフライト中、何不自由なく過ごせるわけで、その秘密は他社に比べてクルーの教育に多くの時間と労力を費やしているから。
今回は、世界一美しいと言われるシンガポール航空の客室乗務員軍団の努力の秘密に迫りたいと思います。

写真/内田裕介(maettico)、取材・文/遠藤加奈

協力/シンガポール航空、シンガポール政府観光局



トレーニング中の初々しい客室乗務員の卵たち。たくさんのトレーニングをして、一人前のCAになっていきます。

まずは自分を知ることから始まります

客室乗務員たちがトレーニングを受けるのは約15週間。まずはメイクのレッスンから始まります。客室乗務員はシンガポールだけではなく、たくさんの国からやってくるので、それぞれの肌に似合うメイクをここで勉強します。まずはブラウンのシャドーかブルーのシャドーを使うか先生に見極めてもらいます。さらに髪は肩につかないボブか夜会巻きと決まっていて、顔立ちによって、ボブやまとめ髪を勧められるそう。

ランコムがサポートをしていて、メイクレッスンは計1.5日のプログラム。まだトレーニングを始めて1日か2日目なので、初々しさといったら! まだ制服も着ていませんし、メイクもしていない卵たち。

なんとオーダーメイドなんです

シンガポール航空で印象的なもののひとつが、客室乗務員の制服。サロンケバヤと呼ばれる民族衣装をモチーフにしており、ピエール・バルマンがデザインしました。体にぴったりと沿うデザインで、スリットも入っており、とっても華やかです。こちらなんとオーダーメイド。どうりで一人一人完璧にフィッティングしているはずです。採寸から仮縫いまで3回ほどのフィッティングを経て完成するそう。つまり、ちょっと太ってしまったからってサイズを簡単に変更できないので、客室乗務員たちは必死で体型維持するんだとか。

独特の制服なので、座る時のスリットのあしらいなど、ちょっとしたテクニックが必要です。なので、ウォーキングだけではなく、階段の上り下り、車の乗り降りなど、さまざまなシーンに合わせてトレーニングをします。

一流レストラン並みの盛り付けを

ビジネスクラスともなれば、料理も盛り付けが必要です。数多くの国へ就航しているシンガポール航空ですから、盛り付けする料理もさまざま。ここでは、機体のモックを使い、実際のフライトさながらのサービスをトレーニングします。一見簡単に見えるかもしれませんが、不安定な足元なうえに、限られた時間とスペースで行わなければならないため、結構難しいんです。

ソースやスープなどの液体も見事に盛り付けていました。またシンガポール航空ではソムリエの資格を取るプログラムもあります。4日間のコースで、ワインだけでなく日本酒やウィスキーについても学べるそう。

使う機会はないことを願いますが……

備えあれば憂いなし、ですから、安全面のトレーニングももちろん行います。実際目にするとかなり大きく、急な緊急脱出用のスライド。使うことがないことを願っていますが、日頃の訓練あってこそ、緊急時に適切な対応ができるというもの。華やかな仕事の裏に、命を守るという側面があることに気付かされます。

こちらは海に見立てたプール。飛行機のドア部分から下を眺めるとかなり高く、手汗がじわり。

と、シンガポールのラグジュアリーの秘密は、機体の素晴らしさだけでなく、客室乗務員たちの陰の努力に裏打ちされたものなのです。東京—シンガポール間は約7時間半。とことん快適で、本当にあっという間と感じるのは、あらゆる面において快適でストレスフリーだから。シンガポール航空は降りるのがもったいない、もっと乗っていたい!と思わせられる航空会社なんです。

次回はシンガポールの食についてお届けします!

この記事をお気に入りに追加しよう!

この記事をお気に入りに追加しよう!