2016.09.01

東京・渋谷区 [セララバアド]

季節を愛でるモダンガストロノミー

橋本家のキッチンで家族気分の特等席/エプロンをした橋本シェフとスタッフたちの調理過程を見られる楽しいカウンター。あまりにも近すぎてお手伝いしましょうか?って言いたくなっちゃうかも(笑)。

セララバアド? この不思議な名前は宮沢賢治の“学者アラムハラドの見た着物”の登場人物名。そのセララバアドという少年の物語を季節ごとに創作し、メニュー名にも反映させているのだそう。シェフとそんな話をしていると、次々と料理が作り出されます。煙が出て来たり、大きな葉っぱを取り出したり、蓋付きガラスケースがあったり、貝殻が転がっていたり。「え? どうするの? 何するの?」という驚き、それが季節感を演出するためだったという発見、口に入れて味わう繊細なおいしさの3重奏。

季節感たっぷりの日本の食材と器/左から「朝露」。蓮の葉に転がる露のような、ジュンサイと梅昆布茶の小さな玉。「夏の高原」の器は、ガラスの空洞部分に藁を詰めたもの。山羊の自家製チーズの上にオリーブオイル。添えてあるラベンダーの香りを嗅ぎながら。「渚」はムール貝と蛤のエスプーマ。そしてなんと箱の中からはメニューが!

これほどワクワクする幸せな時間ってなかなかありません。橋本シェフはさしずめ、幸せを届けるセララバアド君のよう。料理はモダンガストロノミー。橋本シェフは、いまや世界中のグルメが黙る『エル・ブリ』のフェラン氏のもとで修業。マンダリンホテルの『タパス モラキュラーバー』料理長を経て、代々木上原の住宅街に緑に囲まれた気持ちの良い小さなお店をオープン。最新技術を用いながら、自然の情景を料理に取り込むことに邁進中です。

淑女のトキメキポイント

科学的調理を修業したと聞いていたから、緊張感あるレストランかと思っていたの。そしたら日本の季節感いっぱいのほっこり系でした(笑)。いままでの枠にとらわれない器のセレクトにも感動です。

写真/棚井文雄

2015年11月号より抜粋

お洒落なマンションの1階です
お店の入り口にも小さなテラスがあります。中はほっとする北欧モダンインテリア。テーブル14席、カウンター2席だけのダイニングです。



03-3465-8471

東京都渋谷区上原2-8-11 TWIZA上原1F

営業/18:30〜22:30 月、隔週火休


東京都渋谷区上原2-8-11

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