2016.04.21

La Chasse [東京・港区]

巨匠がハントした命をいただく醍醐味

冬には冬にしかない醍醐味を味わいます 店内に入ると暖炉独特の暖かさと薪が燃える香り。パチパチという音がどんなBGMよりも心を豊かに癒してくれます。

去る10月1日、『ラ シャッス』に予約の電話をしました。「いま北海道にいるのでお店を閉めています。この時期は狩猟に行くことが多く、店が不定休になりますから、ホームページで開いているかどうか確認してからご予約ください」とのお答え。どうやら電話は六本木から北海道に転送されている様子。しかも声の主はおそらくオーナーの依田シェフ。ちなみに毎年10月1日は北海道の狩猟解禁日。ってことは、彼は初日に乗り込んでるってこと!? う〜、本物!

シェフがハンターのレストランに絶対に食べに行きたい!と思い向かった先は、六本木通りから細く急な坂を上がった住宅地。石造りの壁に藤のツルが絡まった、ただならぬ雰囲気を醸し出している一軒家です。もしや?と思って重厚な木の扉を開けると、暖炉のある山小屋風のロマンティックなお店があります。寒い冬の夜だからこそ、ジビエとワインで素敵な夜になりそう。笑顔でサービスしてくれるチャーミングなソムリエの諸喜田さんも、立派なハンターですのでみなさま心して声をかけてね♥

ここはフランス?貴族の山小屋別荘 キャンドルライトがこれほどなじむインテリアのレストランは数少ないのではないかしら?オーナー依田シェフの趣味嗜好が存分に滲み出ているお洒落な店内。一歩入っただけで、赤ワインが飲みたくなってしまうような、美味しい予感が漂っています。

ハンティング豆知識

狩猟免許は国家試験。危険な鉄砲を持つので、鉄砲所持許可も必要です。悪質な犯罪につながらないよう、警察からの厳しい聞き込み調査が、本人はもちろん、なんと勤務先や自宅近隣の人にまで及ぶそうよ。

2歳のオス鹿を仕留めたのは北海道川上郡虹別の森。夜中に牧草地で草を食べ、朝方山へ帰る時を狙うそう。血抜き後、10日間も熟成させるのですって。

ぜ〜んぶ依田シェフが仕留めたものです ■左:炭火でロゼ焼きした蝦夷鹿のロース。肉の色味はきれいなピンクがかった赤色で、繊維もなめらかなひと皿です。■右上:千葉で仕留めた野うさぎとセップ茸のラビオリ包み。■右下:御殿場で仕留めた日本キジの胸肉のムース オマール海老の温かいビスクスープ仕立て。素材の味を活かしつつ、他素材との組み合わせが抜群。

写真/久保田育男(OWL)

ナビゲーション・文/YULI*YULI

2015年01月号より抜粋

シェフの片腕狩猟犬の"ルネ"
3歳のルネ君は通称ルネ部長(笑)。鳥猟を得意とするブリタニー・スパニエル。依田シェフが落とした鳥類を、殺さずに回収するのが彼の仕事。


03-3505-6144

東京都港区六本木3-5-7

営業/18:00〜24:00(L.O.22:00)日・祝休

●北海道虹別で仕留めた蝦夷鹿(2才オス)のロース4000円、グラスワイン1500円〜


東京都港区六本木3-5-7

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