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国内限定50箱「ダビドフ イヤー オブ ザ ルースター」

今月の一本ダビドフ イヤー オブ ザ ルースター

Davidoff Year of the Rooster

13-1

広げた羽をモチーフにした箱のデザインも、こちらの特徴。9万円/箱(10本入)㉄ダビドフ オブ ジュネーブ銀座 ☎03-5537-5585

当たり前ですが、葉巻はタバコ葉を巻いて作るから葉巻といいます。紙巻きタバコや刻みタバコと大きな違いですが、同じ葉巻でも大きく分けて手巻きと機械巻きがあります。この欄で紹介するのは、ほぼ手巻きですが、基本的に手巻きのほうが、味わいもファッション性のうえでも上等。ある意味で手巻き時計とクオーツ時計くらいの世界観の違いがあります。シガーの業界用語で、手巻きの職人のことをシガーローラーと呼びます。かつてドミニカのダビドフの工房で、シガーローラーにインタビューをした時、葉巻でもっとも難しいのは、形を整えるだけでなく、巻きムラがないようにすることだと熟練の職人たちが声を揃えました。

巻き加減の良し悪し、味わいの良し悪しに直結するからです。ダビドフでは商品チェックの際に、サイズごとの重量や色目だけでなく、巻きのムラも入念にチェックしていたのが印象的でした。だから葉巻き選びは、ブランドや価格だけでなく、巻き具合をチェックするのが肝心です。「巻きがいいね」とは、葉巻を評価する最高の常套句ですが、煙をきちんと味わえたうえで言い切れば、立派な手練れオヤジ。必ずや一目置かれるはずです。ちなみに、こちらの一本は、ディアデマス フィナスという、巻きが最も難しいとされるシェイプです。熟練の職人ですら一日に100本巻くのが限界なのだとか。時間を巻くことなく、じっくり味わってほしい一本です。

PROFILE

中村孝則●コラムニスト
世界各国を独特の視線で読み歩き、さまざまなメディアでラグジュアリーライフを提案。

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