With NIKITA

野外イベント『ダイニングアウト有田ウイズ レクサス』

器と食と土地の夢のマリアージュ体験です

『ある日突然現れて、そして消えてゆく幻のレストラン』。今回で7回目となる「ダイニングアウト有田ウイズ レクサス」は、2016年に400周年を迎える有田焼の町、有田市が舞台に。ダイニングアウトとは、時代を代表する料理人が、日本の特別な土地で育まれた食材に新しい感覚を吹き込んだ料理を提供する野外レストラン体験のこと。そこに同じく日本発の五感に響くクルマ作りに取り組むレクサスがサポートを行っているというもの。今回シェフに任命されたのは、シンガポールに「レストラン・アンドレ」を構えるアンドレ・チャン氏。氏は有田市を訪れ、供する料理のイマジネーションを膨らませることで、有田焼の職人たちに当日使用する器の製作をオファー。見事な器と美しい料理とお酒のマリアージュを描いたのでした。会場は有田焼の原点、泉山磁石場。名窯・辻常陸窯15代当主・辻常陸氏によるセレモニーでは、秘伝の焼成技術『極真焼』の取り出しが披露されました。氏による門外不出の技は、有田焼の歴史と伝統を感じる貴重な機会に。その後、参加者一行は次の会場となる有田の裏路地、通称“トンバイ塀”通りへ。純白のクロスがしかれたテーブルが並んだ野外レストランには、クリエイティビティに溢れた陶器に盛りつけられたチャン氏の料理が運ばれ、非日常の特別な体験に。視覚、味覚、嗅覚、聴覚、そして触覚さえも刺激して参加者をもてなし、忘れられないひと夜を演出したのでした。

有田焼発祥の地が美しい野外レストランに変身

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■左上、右上:今回会場となった“トンバイ塀”通り。トンバイとは、登り窯を築くために使用した耐火レンガの廃材や陶片を塗り固めたもののこと。400年の歴史を感じるそれらを目にしながらの宴となりました。■左下:17世紀初頭、朝鮮人陶工集団の李参平が磁器の原料を発見したのが、こちらの泉山磁石場。■右下:普段は入場できない泉山磁石場にてウェルカムドリンクが振る舞われました。※次回の開催スケジュールは未定。詳しくはwww.diningout.jp/で。

有田焼と一流シェフが共演!

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■左:一皿目「共生」/有田の川の流れを表現した陶器の上で鮑や昆布に寄り添う小石は、有田焼の原料である泉山陶石のもの。瑞峯窯 原田耕三郎作。 ■右:二皿目「ユニーク」/外側が自然、内側が人工的な見栄えを表現した陶器。普段はしない組み合わせで生まれた料理とマッチング。徳幸窯 徳永弘幸作。

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■左:三皿目「ピュア」/食材自体がもつ味わいを最大限に引き出したひと品に合わせ、白さが際立つ透過性の高い陶土を使用。やま平窯 山本博文作。 ■右:四皿目「ソルト」/イカや穀類、海草をシンプルに塩で味付けした料理を、有田らしい自然の地形を表現したお皿に。福珠窯 福田雅夫作。

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■左:五皿目「サウス」/新鮮なシマアジやポテトを盛りつけたのは、色鍋島の色彩豊かな柄を白の艶の違いで表現したお皿。吉右ヱ門窯 原田吉泰作。 ■右:六皿目「テクスチャー」/泉山の陶石を模した蓋物の器には、白トリュフのリゾットが。異なる風味や触感の調和が感じられるひと品。李荘窯 寺内信二作。

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■左:七皿目「メモリー」/昔のレシピで料理されたフォアグラやトリュフ、あさつきを、伝統的な花入れのカタチをした蓋物で。李荘窯 寺内信二作。 ■右:八皿目「テロワール」/佐賀牛の料理は、ダッチオーブンのような保温性と香りを楽しむ器で。皿は李荘窯 寺内信二作、蓋は安楽窯 末村安孝作。

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■左:九皿目「プレデザート」/サンドブラスト加工を施すことで光沢を抑えた器でいただくのは、グレープと白桃、ラズベリーのゼリー。やま平窯 山本博文作。 ■右:十皿目「アルチザン」/茶の湯は、シェフの意向でダークグリーンを表現した陶器に。農作物に敬意を払った料理と好相性。徳幸窯 徳永榮二郎作。

文/堀川正毅(本誌)

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