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知らないより知っていたほうがいい「SS」「WG」「Pt」のコト

"違いのわかるオトコ"になるために

〜Vol.1〜

“違いのわかるオトコ”になるために〜Vol.1〜

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“違いのわかるオトコ”になるために〜Vol.1〜

時計のケース素材は、色や特性によって使い分けられることはご存知かと。
その際に見極めが難しいのが、ステンレススチール(SS)ホワイトゴールド(18KWG)、そしてプラチナ(Pt)の3素材。
どの素材もカラーはほぼ一緒ゆえ差がわかりにくいのです。しかし時計のタイプや使い方によって、実は適した素材がある。そこを理解して時計を選んでこそ、時計上級者ですよ。

時計の歴史とともに素材も進化しました

美しいフォルムで高級感を演出する時計のケースは、加工のしやすさが重要な要素で、金属加工技術が未発達だった頃は、融点が低く柔らかいゴールドが、ケース素材の主力だったのです。「プラチナ」が宝飾品の世界に登場したのは19世紀末。正装用ジュエリーとして使用されたのが始まりでした。その後、時計ケースにも使用されますが、ゴールドよりも硬くて加工が難しいうえに、稀少性も高いため、プラチナケースはどうしても高価になってしまいます。そこで代替案として登場したのが、ゴールドにパラジウムを加えた「ホワイトゴールド」でした。

懐中時計の時代であれば、時計はポケットの中に収まっているので、プラチナやホワイトゴールドのケースでも問題はないのですが、20世紀前半から始まる腕時計の時代となると、常に時計が露出しているので、傷や衝撃の危険に晒されることになります。そこで採用されたのが、錆びにくくてタフ、加工性に優れており、コストも低い「ステンレススチール」。

3素材の外見は似ていますが、ラグジュアリーな「プラチナ」、高級感と美フォルムの「ホワイトゴールド」、タフでスポーティな「ステンレススチール」という特性を知っておくと、時計選びがもっと楽しくなりますよ。

Audemars Piguet[オーデマ ピゲ]

ロイヤル オーク・クロノグラフ/240万円

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実用素材でもラグジュアリーに

実用的な特性が評価されたステンレススチールを丁寧に加工し、エッジにポリッシュをかけて高級感を演出した“ラグジュアリースポーツウォッチ”の原点こそ、1972年に登場した「ロイヤル オーク」。こちらはそのクロノグラフ仕様です。自動巻き、SSケース(41㎜)×ブレスレット/オーデマ ピゲ(オーデマ ピゲ ジャパン)

Patek Philippe[パテック フィリップ]

Ref.5712/489万円

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機能的でありつつラグジュアリー

カレンダー、ムーンフェイズ、パワーリザーブ表示を備えるプチ・コンプリモデルは、シンプルな3針モデルの上位機種ということもありホワイトゴールドを使用。サテンとポリッシュの異なる仕上げによって、落ち着いたなかにも華やかさをもつ雰囲気に仕上がっています。自動巻き、18KWGケース(40㎜、10—4時方向)、アリゲーターストラップ/パテック フィリップ(パテック フィリップ ジャパン・インフォメーションセンター)

Franck Muller[フランク ミュラー]

トノウ カーベックス マスターバンカー/425万円

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コンセプトと素材を融合させる

“世界三大金融市場の現在時刻を同時に知る必要がある銀行家のための時計”というコンセプトから生まれたトリプルタイムゾーンモデルだからこそ、“資産価値”を意識したプラチナケースがよく似合うのです。自動巻き、Ptケース(45×32㎜)、クロコダイルストラップ/フランク ミュラー(フランク ミュラー ウォッチランド東京)

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SS素材なら、ブレスレット仕様もOK
Patek Philippe[パテック フィリップ]

2Ref.5712/1A/374万円

ストラップ仕様はラグジュアリーな雰囲気ですが、雨や汗のケアも必要。その点ブレスレットはもっと気楽に使えます。自動巻き、SSケース(40㎜、10—4時方向)×ブレスレット/パテック フィリップ(パテック フィリップ ジャパン・インフォメーションセンター)

写真/人物・前田 晃、静物・奥山栄一(cuva cuva)
スタイリング/吉野 誠 ヘアメイク/古川 純 文/篠田哲生

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