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自社一貫製造とはいうもののタイプはさまざまで……

マニュファクチュール
ってなんだ? Vol. 01

マニュファクチュールってなんだ? Vol. 01

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マニュファクチュールってなんだ? Vol. 01 (1/2)

“自社一貫製造”するブランドを指し
時計を誉める言葉としては、もっとも登場頻度の
高いフレーズ、それが「マニュファクチュール」です。
かつては老舗の証でしたが、昨今は
新興ブランドのなかにも名乗るブランドが
増えてきました。それはなぜなのか?
時計業界の謎に迫りましょう。

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スーツスタイルの格を上げる顔 / 左右上下が完璧な対称形となるデザインは、時計を知的に見せてくれる効果アリ。マニュファクチュールだから可能な配置であり、スーツとの相性も抜群。スーツ11万円/タリアトーレ(トレメッツォ)、シャツ3万3000円/ルイジ ボレッリ(バインド ピーアール)、タイ1万6000円/ステファノ ビジ(バーニーズ ニューヨーク カスタマーセンター)

Chopard [ショパール]

L.U.C レギュレーター/366万円

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均等の取れたプロポーション / 創業者の名を冠する自社ムーブ「L.U.C」は1996年からスタート。時分秒針が独立したレギュレーターで、9時にはGMT針、12時にパワーリザーブ表示。L.U.C 98.02-L搭載。手巻き、18KRGケース(43㎜)、アリゲーターストラップ/ショパール(ショパール ジャパン プレス)

時計を開発するうえで、もっともコストと時間を必要とするのがムーブメント。優れた設計師や時計技師、さらには生産体制も必要になるので、自社ムーブメントを所有しているブランドは、格上の存在とされていました。しかしコンピューターを使った設計や3Dプリンターで作るプロトタイプ、そして最新の工作機械が導入されるに従って、どんどんムーブメント開発に対するハードルが下がっていきました。それがここ数年で自社ムーブメントが増えた理由のひとつです。

マニュファクチュールのメリットは、ケースやダイヤルのデザインと機構を融合できることにあります。歴史の短いブランドは前例にとらわれないチャレンジをしやすいため、印象的なデザインの時計を作りやすい。そのため新興ブランドほど、マニュファクチュール化に積極的なのです。今回紹介するマニュファクチュールは、創業、ないし時計を作りはじめてから20年未満という新興ブランドばかり。しかし時計業界の未来を見据えた、真新しい感性に満ち溢れています。

Parmigiani Fleurier [パルミジャーニ・フルリエ]

トンダ 1950 トゥールビヨン/1625万円

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創業者の誕生時間に合わせ7時位置に機構を設置 / 1996年に創業した新興勢力ながら、ムーブメント製造会社の「ヴォーシェ・マニュファクチュール・フルリエ」を設立。さらに実力派工房を傘下に収める形でマニュファクチュール化を進める。このモデルはトゥールビヨンの位置に工夫アリ。自動巻き、18KWGケース(40.2㎜)、アリゲーターストラップ/パルミジャーニ・フルリエ(パルミジャーニ・フルリエ・ジャパン)

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Cal.PF517は、世界最薄の自動巻き式フライングトゥールビヨンムーブメントで、厚みは3.4㎜しかないというから驚きです。
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Roger Dubuis [ロジェ・デュブイ]

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