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森口徳昭のロンドンわしづかみ!!
2種類の涙
17 March 2011
POSTED BY admin

BBCニュースから流れてくる、
気仙沼が燃えていく映像。
信じられなかった。信じたくなかった。

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BBCは東日本大地震の専門チャンネルを設けるなど、
いかに事態は深刻か、が愕然と、伝わり始める。

想像通り、雑誌「Newsweek」や新聞「Evening Standard」は、
トップニュースどころか何面にも渡って
その“凄まじさ”を押しつけてくる。

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アンダーグラウンドのなかでも、ロンドンバスのなかでも、
手に取った新聞から人々はそのニュースに悲嘆する。

発生直後、東京の友人に電話はつながらずとも、
フェイスブックやツイッターで、
まるでひとりひとりがジャーナリストのように
アフターショックの“刻々”を教えてくれる。

避難所の位置を知らせるツイート。
ギリギリ通れた、被災地におけるクルマのルート地図。
互いに勇気つけ合う、励まし合うつぶやき。
阪神大震災経験者からの的確な対処法。
(無)計画停電のはるか前の、自主的な節電方法。
給水や、炊き出し場所の一覧。
つぶやきから生まれた、メンズ誌同士のチャリティー企画。

スマートフォンを使ったVIPERやTWITTERなどの
“最新テクノロジー”は人々の落ち着き材料となったけれども、
その一方で、原子力発電所という“ある種のテクノロジー”は
国際的脅威となった。

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メディアによっては、水素爆発をまるで
原発爆発のように描いたりも。。。

世界の興味が、福島の原発へ。
現在、この地球上に原子力発電所は450基。
こんなハイリスクのなかで、いままで電気を使ってた。
トイレまで、電気のおかげで全自動の国、日本。
世界中で原発に対する議論が巻き起こっている。
日本の原発購入を決めたベトナムは、どう思ってるんだろう?
万が一、原発を輸出した国で同じような災害が起きた場合、
日本政府はどう対応する?
それでも原発はきっとやめない? 宇宙にでも原発を作るか?
そして事態は、自国の想定被害にも言及するように。

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ビッグベンが水没。ロンドンが災害に見舞われる想定記事。
日本を憂いる誌面のほかに、このようなリポートも増える。

今すぐ福島の原発へ行って、命がけで止めることもできない。
瓦礫の下に埋もれた人を助けにいくことも叶わない。

結局、『祈ること』『知ること』と、
東北の人々の、優しい優しいイントネーションの叫びを聴いて、
『泣くこと』しかできなかった。

でも『知ること』を心がけていたニュースのひとつに、
地震発生直後すぐに、50カ国以上の国が日本支援の申し出をしてくれた。
そして、いまや世界の国の半分以上、100カ国以上も。

東北に世界から愛が寄せられている。
日本人の規律性、自律性、協調性の素晴らしさが世界を驚かせている。

「日本は今まで世界中に援助をしてきた援助大国だ。
今回は国連が全力で日本を援助する」という国連からの
メッセージを筆頭に、サルコジ大統領は「この悲劇にあたり、
フランスは日本からのいかなる要請にも応える用意がある」、
ある米兵は「災害という外敵から日本を守るんだ。入れてくれ!!」
と言ってくれた。

そしてエリザベス女王も、天皇陛下に宛てに
「恐ろしい災害の被害に遭われたすべての方々に対し、
心からお見舞い申し上げます」とのお言葉を。

地球上のひとりひとりが
日本のために祈ってくれている。
世界中からPRAY FOR JAPAN。
世界中の優しさに
もう一種類の涙が、こぼれます。


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PROFILE
森口徳昭

森口徳昭(もりぐち・のりあき)

『LEON』などで編集者経験を積み、現在は、“男”のルーツがあるロンドンに遊学中。イタリア人もこっそり影で憧れる、イギリス人の気質って何?ゆっくり探りつつ、根っから紳士な国のラグジュアリーや、パンクが生まれた国の次なる爆発ネタを、お届けします。