しあわせグルマ

BMW 4 Series Gran Coupé
×名月荘

BMW 4 Series Gran Coupé×名月荘

しあわせグルマ

BMW 4 Series Gran Coupé×名月荘 (1/2)

※本特集は2015年9月号で掲載した企画の抜粋です。

オヤジさんが女性を食事に誘うのは、純粋に喜んでもらいたいから。
そこには、ピュアなおもてなしの気持ちがあるはず。ヨコシマな心はさておき今回はその真髄に迫るお宿へ、快適なクルマでお出かけしてきました。

 

オヤジと宿に通じる無垢なもてなしの心

とあるきっかけで女性と出会い、さぁ次のステップへ。そこでよく「今度、食事でも」なぁんて言いがち。でも、それは間違いじゃない。むしろ純粋な気持ちの表れだと思うのです。というのも、人はおいしいものを食べたり、素敵な場所を訪れたりすれば、自然と笑顔になりますよね。きっとオヤジさんは、純粋にそれを見たいだけなのです。いつかはヨコシマな心が湧き上がることがあっても、きっかけは“笑った顔が見たいから”。そう、たったそれだけ。でもお誘いの口実としては、なかなかの口説き文句なのではないでしょうか。なので全国のモテるオヤジさん、バンバン使ってください。

ちょっと話は逸れましたが、今回訪れた宿もおもてなしスピリットに満ちた場所。4000坪の敷地に20室のみという、かみのやま温泉にある名月荘です。この数字からしてゆったりとした場所であるのは想像に易いかと思いますが、とある演出によって、門をくぐった途端に懐かしく、落ち着きのある非日常の空間へ。その“とある”に関しては後ほど述べるとして、宿泊した感想を言えば、ここは本当のリトリートだという印象。つまり、オヤジさんと大切な女性が訪れるには、うってつけの隠れ家だということ。

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日本人のDNAを刺激するお宿 / 都会生まれだって、自然豊かな場所に来れば、どこかしらホッとした気持ちになりますよね。だからいつもは見せない一面もチラリとできる、そういう落ち着きのある旅館です。

そういう宿に来るなら、ぜひともクルマも落ち着きのあるもので、という理由で選んだのが、BMW4シリーズ グランクーペです。いわゆる4ドアクーペですが、そのデザインは大人っぽくもあり、かといって枯れておらず、どちらかというと色気さえも感じさせるもの。そしてエンジンは昨今の潮流に合わせた2000㏄というスモールサイズ。大排気量車に慣れたオヤジさんにはもの足りなく思えるかもしれませんが、スペックは必要にして十分。これくらい頑張らないというか、力の抜けた感じがいまの気分にぴったりなのです。

とはいえ、グレードは後輪駆動をベースにした4WDであるxDriveのMスポーツですから、走りも見た目もスポーティ。ちなみに6月末に開通した蔵王エコーラインをスポーツモードで走ってみましたが、エグゾーストも刺激的で実に楽しい。というようなドライブを経て、宿につけば、日もそろそろ暮れようかという時間に。クルマを駐車場に停めて振り返れば、そこには蔵王連峰が藍色の空に美しい稜線を描いて佇んでいます。さてさて、オヤジさんが泊まる夜は、どんな“名月”を見られるのでしょうね。

 

洒脱で色気もあるうえに実用的な憎いヤツ

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BMW 420i xDrive Gran Coupé M sport[ビー・エム・ダブリュー 420i エックスドライブ グランクーペ] 
“3シリーズクーペとは次元の違うクルマ”として世に送り出されたグランクーペ。日常の足として使いやすいボディサイズながら4ドアクーペボディならではの優雅な雰囲気と洗練されたデザインは都市生活者のライフスタイルにもぴったり。街でもリゾートでも、絵になるクルマですよ。/全長×全幅×全高:4670×1825×1410㎜ ホイールベース:2810㎜ 車重:1610㎏ エンジン:1997cc 直列4気筒DOHC 最高出力:184/5000rpm 最大トルク:270N・m/1250-4500rpm 価格:594万円/ビー・エム・ダブリュー(BMW・カスタマー・インタラクション・センター)

 

いいとこ取りは悪いことじゃないのです

BMWといえば“駆け抜ける歓び”。これはもう、おなじみですよね。なので、この420iを走らせてみても、譲れない一線が保たれていることに気づきます。それはあたかも、歳を重ねて穏やかになったようでいて、その芯には男らしいスパルタンな側面があるというような、オヤジさんに近いかもしれません。つまり、4ドアクーペという優美な姿を纏いながらも、ハンドルを握り、アクセルを踏み込むと“クルマってやっぱり楽しいな”と思わせるだけの乗り味があるのです。グランクーペ自体には6気筒の435iもありますが、420iでそれだけ楽しめるのですから、グレードはMスポーツにして、リッチかつスポーティな気分を味わうというのも、選択肢としては大いにアリかと。

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見た目もとってもエレガント / グランクーペの最たる特徴が、この伸びやかなルーフライン。足元にはMスポーツ仕様のホイール、ブレーキ、サスペンションが備わっており精悍なイメージがあるのも魅力です。

さらにハッチバックになったオートマチック・テールゲートを開けば、ゴルフバッグもボストンバッグも入るし、開口部が大きいので積み下ろしが楽チンなのもうれしいところ。というように、見た目良し、実用性良し、ないいとこ取りなので、何かしら犠牲になっている部分はあるだろう、そう思って東京から山形までドライブしてみたわけです。経路も高速道路あり、ワインディングあり、市街地ありと、日常の範囲内で考えられるところを走ってみましたが、印象としては総じて“リアル”。ハンドルの操作感やアクセルのレスポンスといった感覚的な部分はもちろん、このクルマが生活のなかにあるときっと楽しいんだろうな、というようなリアルな想像までできる。そうすると、意中の女性と温泉でも、なんて妄想までふくらんできたりするのが男の性というもの。とまぁ、いろんな意味での魅力があるのがセダンでもなく、2ドアクーペでもない、グランクーペというクルマの正体なのです。

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ゆったり走るのも大得意ですよ / 今回の目的地の近くには楢下宿という宿場町がありエコプロモードでしっぽり走らせても快適。4ドアクーペとはいえ後席のスペースもトランクスペースも広々しており、ワゴンのような実用性も魅力。リヤは分割可倒式で長モノも積載できます。

それが可能になったのも、技術の進化によるもの。エンスーなオヤジさんであれば、ハッチバックはボディ剛性が、なんてことを懸念されるお方もいるかもしれませんが、いやいや乗ってみてください。3シリーズよりも車高は抑えられ、重心も低く設定されたグランクーペは4WDということもあってか、コーナリングでも接地感が高く、何より運転していてキレが良い。その快感こそが、BMWらしさであり、譲れない一線のポイント、なのかもしれません。何事もいいとこ取りをすると中途半端になりがちですが、グランクーペは何も妥協せず、我慢せず、クルマに求められるすべての要素が凝縮された一台だったのです。

 

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